2人で遊べない3人で遊べない子どもの時間と空間を分けて育児する方法

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子どもの心理を、動物行動学から学ぶ

猫が膝に乗って甘える、猫が不安から威嚇攻撃する、などを我々も見かけます。

膝に乗る、兄弟喧嘩するなどは、人間の子どもにも見られる行動ですね。

動物行動学者のコンラート・ローレンツは、上位の行動は下位の行動を含むと言います。

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動物に見られる粗大で原始的な行動は、微細な上位の行動が取れる人間も、皆持っているのです。

例えば猫は、猫パンチと言って、「あっちへ行け」「怖い」の代わりに、ひっかきます。

猫の威嚇いかくにも、必ず意味があります。

困り感から、手が出るのは、猫も子どもも、同じ気がします。

ネットのイラストから

人間の子どもも、自分の気持ちを口でスラスラ言えないと、兄弟や友だちに手が出ます。

自分の気持ちを言えるのは上位の行動、言葉で言えずに手が出るのは下位の行動です。

友だちに手を出す下位の行動もとれるが、下位の行動を選ばないで、気持ちを表出する上位の行動を取る子どもは、気持ちを話せる子どもです。

気持ちを話せない子どもは、手を出すという下位の行動にとどまっています。

不自由な状況ですね。

大人の助けが要ります。

言葉で気持ちを話せない子どもの手出しに、その子の気持ちが込められています。

ネットのイラストから

まずは気持ちを受け止めて、

「何何だったのかな? 気持ちは分かったよ。気持ちを言って欲しいよ。ひっかく・叩く・蹴るは、しないでね。」と、大人の代弁で、子どもが気持ちを言葉にしていくチャンスを増やしていきたいですね。

猫の花ちゃんが別の猫と暮らせない理由

我が家に来た猫の花ちゃんha、他の猫と暮らせない猫だと、もとの保護主さんから聞いていました。

花ちゃんは野良で暮らしていたので、自分以外の猫は皆、敵で、威嚇いかく排除することで、縄張りを守ってきたのかもしれません。

ネットのイラストから

あるいは花ちゃんは、5匹の子猫を連れていたということだったので、育児の初期は、子猫を守るために、過敏で攻撃的だったのかもしれません。

さらに花ちゃんは、兄妹で育った経験がなく、エサを分け合ったり、縄張りを共有したり、お母さん猫の愛情を分け合ったりする経験が、ない猫だったのかもしれません。

人間関係では3人で遊ぶことが難しい

人間の子どもも、一対一の個別の関係は得意だが、お母さんを共有する、1対2の関係が苦手な子どもさんがいても、不思議ではありません。

初めは、一人っ子で、親や祖父母の愛情を一身に受けていたのに、弟や妹が生まれると、全ての愛情をそちらに持っていかれてしまう状況があります。

我が家でも最近、対象が猫でも、そのことを体験しました。

保護したばかりの野良猫クロちゃんに、私の関心が行っていて、先住猫の花ちゃんへの関心が薄らいでいるのを自分でも感じます。

私が遊んでやらないので、食べる楽しみしかない花ちゃんは、きのう動物病院の予防接種で体重を測ったら、7.7 kg でした。

ずっしりと重いです。

食っちゃ寝生活の花ちゃん、窓辺で手足を温める

飼い主の愛情がクロちゃんに向かっていると、花ちゃんも感じているのでしょうか。

1日に5回以上、しつこく、CIAOプチまぐろをねだります。

同じ時間、同じ空間に、2匹が一緒にいて、飼い主が新米のクロちゃんにばかり興味関心を注いでいたら、花ちゃんは不安になり、攻撃的になるでしょう。

野良猫クロちゃんが病気を持っているかもしれないので、今は2匹を1階と2階に分けています。

2匹の空間を分けることで、我が家は平和です。

保護者であれば、小さな弱い赤ちゃんの方に、たくさんの世話行動がなされるのは自然です。

兄姉にママの背中を向けないで、兄姉とママの目が合う位置で赤ちゃんの世話をしましょう。

保護本能ですね。

お母さんが小さな赤ちゃんばかり世話していても、弟や妹の登場を喜べる兄姉もいるでしょう。

弟や妹の登場を喜べない兄姉の時にどうしたらいいか、保護者は悩みます。

1番目は空間を分ける、2番目は時間をずらす、3番目は遊んだり世話したりする担当を一対一にする、などが考えられます。

パーソナルスペースを分ける

お母さんは、通訳になるような気持ちで、兄弟2人の遊びに加わります。

物理的にいつも、お兄ちゃんと弟のあいだに入ります。

お母さんを中心に、3人兄弟であれば、右と左と前の位置で、遊ぶようにします。

おもちゃやゲームは、もちろん交代制です。

タイマーを子どもにセットさせ、ホワイトボードにお母さんが約束を書くと、交代を守りやすいと思います。

交代を守れない時は、相手に「延長と我慢を交渉しよう!」ということも書いておきましょう。

時間や曜日で、室内のパーソナルスペースを交代するのも良いでしょう。

保育園や学童のお迎えから、夕ご飯の支度と片付けまで、お母さんは腰掛ける暇もなく、忙しいと思います。

リビングの3方向の隅や壁に、兄弟3人のそれぞれの基地があれば、ママが一人でも、小さいうちは世話がしやすいと思います。

中1ギャップを乗り越える中学2年生までは、子どもたちはリビングダイニングで遊びや学習を保護者と共有し、部屋は寝るだけの部屋というのはどうでしょうか。

大人の寝室って、寝るだけの部屋ですね。

後はほとんど、リビングダイニングにいる気がします。

例えば、食卓であれば、お母さんを中心に左右と前に座ってもらいましょう 。

ネットのイラストから

小さいお子さんが左右の位置にいれば、食事の世話をしやすいですね。

その時、一番上のお兄ちゃんに、真っ先に、「前に座ってね。お兄ちゃんと目を見て話したいから」と、前の椅子を指定すると良さそうです。

小さい子には、「自分でできるけど、少しママも手伝うから、ここに座ってね 」と2番目・3番目の椅子を指定すると良さそうです。

手は小さい子にかけるけれど、お話は一番上の「「あなたの話をママは聞きたい!」というアピールが大事になります。

外出のときも、大人が間に入って、子どもが大人の両脇になるようにしてみましょう。

これで、子どものパーソナルスペースが保たれ、物理的な身体の喧嘩が少なくなります。

ネットのイラストから。3人兄弟であれば、両親の真ん中にもう一人入れます。

個別の時間を分ける

夕ご飯の後は妹と遊ぶ、お風呂の後はお兄ちゃんの勉強を見る、など相手をする時間も分けると良さそうです。

きっちり分けられなくても、夕ご飯の後は妹さんが中心、お風呂の後はお兄ちゃんが中心、という大雑把な分け方で良いと思います。

時間帯は、週で交代、月で交代でもいいですね。

時間帯は、「僕は大きいから遅い方でいい」と、上のお子さんが譲ってくれる可能性も高いです。

朝の支度の手伝いも、お兄ちゃんが食卓に着くところまで見たら、弟妹の着替えの手伝いをすると良いかもしれません。

もちろん、その反対でもいいですね。

子どもの起床の速さや、寝起きのスッキリ度に寄ります。

「昨夜、お兄ちゃん、寝るのが遅かったから、まだ寝てて、もう一度、起こしに来るから!」なんてこともありえます。

子どもたちが一緒に起きて、一緒に支度して、一緒に食事についてくれたら、、ママとしたら楽ですが、基本的に子どもの世話は個別だと思っていれば、一緒に物事が進んだ時の感激が大きいです。

そしてそういう時こそ、「今朝はありがとう。皆が一緒に朝ごはんになってくれて、ママ助かるーッ!今夜は卵焼き奮発しちゃおうかな?」と笑顔を見せると、子どもはまたそうしようと思うはずです。

世話担当を分ける

保護者が一人の場合には、、世話の時間をずらすしかないと思います。

保護者が2人あるいは祖父母がいれば、「朝のお世話はママだけじゃなくて、パパにもバーバにもしてもらうね」と、大人と一対一になるように、個別に世話してもらえたら、同時進行の準備ができます。

これも曜日や、平日や週末などで、パパとママ、祖父母の担当を交代すれば、良さそうに思えます。

朝の世話は、お兄ちゃんお姉ちゃんを優先する、入浴の世話は妹さん弟さんを優先するというのも良さそうです。

世話担当を分ける

愛情を平等に注ぐと考えるのではなく、個別にひいきすると考える

発達心理学に、三つ子をそれぞれ個別にひいきする実験があります。

お母さんが、一人一人と個別に出かける。

出かけた先で「ママはあなたが大好き」と言う。

子どもはママに一番愛されていると知って、家に帰ってから、他の兄弟2人に、おもちゃを譲ったり、本を読んであげたり、優しくする。

それが、3人それぞれに起きた実験結果です。

3人を比較して甲乙つけるのではなく、「あなたはこれが得意、あなたはこれをよく知っている、あなたはこれがかっこいい、そんなあなたをママは好き」と、一人一人の得意な領域に共感すると、子どもは満足して自分に自信を持ち、素直で兄弟に優しくなります。

「なんで我慢できないの。お兄ちゃんでしょ!」と責める口調は、子どもの心を固くします。

「我慢って難しいね。先に生まれてきちゃうと我慢が多いよね。」「いつも我慢してくれてありがとうね」と、共感するつぶやきが、子どもの心をほぐします。

お母さんもお父さんもわかってくれているんだ、と思えば、弟妹に譲りやすくなります。

物や時間を小さい下の子にさかなければならないとしたら、言葉は真っ先に大きい兄姉にかけましょう。

平等に愛されるのでは足りない、一人一人をひいきするという気持ちとアピールが大事ですね。

担当や時間帯など、大人のご家族で相談して、ぜひ、お試しください。

ひとり親で頑張っている保護者の方も、子どもの兄弟関係に悩んだら、まずはどれか1つ、これやってみようと思うことから、お試しください。

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