介護を楽にする室内冷暖房の方法

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ストーブ・ファンヒーター・温水ルームヒーター

 ヤエさんも私も、昔の人間なので、平成になってもなかなか、エアコンを使わない暮らしをしていた。

1974年、昭和49年のオイルショックのあと、灯油が安かった期間が何年も続いたので、我が家は冬場の暖房は灯油暖房に頼っていた。

昔で言う石油ストーブだ。

次にファンヒーターの時代が来て、2000年くらいまではファンヒーターを使った。

灯油ストーブもファンヒーターも、消火する時の臭いに私が参ってしまい、室外機と室内機に分かれている、温水ルームヒーターというものに出会った。

パナソニック温水ルームヒーター生産終了。後継は加湿セラミックファンヒーターに生産移行

温水ルームヒーターの熱源も灯油だったので、介護の前半の10年ほどは、車でガソリンスタンドまで灯油を買いに行っていた。

しかし介護の長期化と加齢で、私が疲れ始め、灯油の運搬が苦痛になった。

18 L 缶にせず10 L ずつを4~5缶にしたりしてみたが、 運ぶ合計の量は変わらなかった。

ガソリンスタンドの灯油販売車から、玄関先で購入したりもしたが、温水ルームヒーターの室外機の灯油タンクまでは、自力で運ばなければいけない。

エレベーターがあっても、灯油運搬の暖房はだんだん気が重くなった。

灯油運搬に嫌気がさしたが、豪雪地区で介護中の方の灯油運搬の苦労を思い、私の苦労は、まだましな方だとつぶやいて、我慢した。

リモコンひとつでオンオフできるエアコン

介護の前半10年間は、夏はエアコン、冬は灯油の温水ルームヒーターで過ごした。

ヤエさんは、足元が冷えるのか、夏のエアコンを好まず、上半身が涼しい扇風機を好んで使った。

しかし、地球温暖化で、夏の猛暑酷暑が毎年続くので、我が家も夏場は、エアコンが必需品となった。

昭和の時代はエアコンの電気代が高いような気がして、灯油が安いような気がした。

エアコンの電気代が高いという定説は、エアコン登場初期のままの思い込みで、高齢者の方が酷暑でもエアコンを使わないで、熱中症で亡くなる理由の1つだ。

最近は、灯油も高値が続き、省エネになったエアコンの電気代と大差ない。

そう認識して、私もやっと冬の暖房も、エアコンを使うようになった。

介護10年目から、灯油による温水ルームヒーターを諦めて、冬もエアコンを使った。

使ってみたら、リモコン1つでオンオフできるエアコンは、冬もものすごく便利だった。

重い灯油を、運搬しなくて良い。

灯油より電気代が高いとしても、介護の初めから、エアコンを使えば楽だった。

快適なエアコン容量と室内畳数 

富士通ノクリア~24畳まで風向カバーをつけた。

エアコンの容量は、部屋の大きさプラス2畳ぐらいが良いと言われるが、できれば24畳くらいの、家庭用で最も容量の大きいものが非常に良い。

我が家は、富士通のノクリア20畳用を、11畳の部屋に使った 。

すぐに冷えたし、すぐに温まった。

それも古くなったので、新しいエアコンを購入する時、14畳用のエアコンにしてみたが、20畳用に比べると暖房も冷房も頼りない。

電気代やアンペアとの関係もあるが、可能であれば、長く過ごす部屋は最大に大きい容量のエアコンが良いと、私は思った。

介護の三種の神器の第一位は、エアコンかもしれない。

エアコン、全自動乾燥洗濯機、全自動食器洗い、の3つが介護の三種の神器の気がする。

お掃除ロボは、三種の神器から外して、ダイソンのコードレス掃除機を自分でかけよう。 

風邪の予防にはシャープ加湿空気清浄機

シャープ加湿空気清浄機KC-500YS

冬場、エアコンと同時に必要なのは、加湿空気清浄機である。

我が家は、シャープの加湿空気清浄機のヤマダ電機製を買った。

ヤマダ電機特製のシャープ加湿空気清浄機の特徴は、お好み湿度設定にできることだ。

我が家では、70%設定で常に60%くらいの湿度を保つことができている。

ヤエさんは、15年間の介護で一度しか風邪をひいていない。

最後の一年は、発熱で3回ほど入院したが、加湿空気清浄機のおかげで、冬に喉を乾燥させない湿度が保てたと思っている。

夜間暖房にデロンギのオイルヒーター

オイルヒーターデロンギ ベルカルド13kgあって重い

夜間の暖房に必要だったのは、デロンギのオイルヒーターだった。

夜間のエアコンは、風と室外機の音が気になって眠れない。

デロンギのオイルヒーターは、風も出ないし音も聞こえなかった。

介護の15年間の夜間暖房を、これに助けられた。

トイレ暖房にパネルヒーター

グリーンウッド ミニパネルGMP-151

冬は、トイレも24時間暖房した。

150 W 程のトイレの暖房機は、様々に何台も使ってみたが、風の出ないパネルヒーターが一番良かった。

我が家は、狭小住宅なので、洗面所もトイレも、リビングキッチンと同じ場所にあり、ヤエさんにとってヒートショックがない家で、助かった。

洗面所・トイレ・脱衣所・風呂場・廊下などと何部屋も暖房しないで済んで、狭いから暖房維持費も少なく、本当に助かった。

介護には、部屋が仕切られていない、狭小住宅が向いている。

子育てにも、そうだ。

部屋が仕切られていない狭小住宅。ヒートショックがない家

脱衣所暖房に遠赤カーボンヒーター

浴室の暖房は、ユニットバスに浴室暖房機が付いているので、ありがたかった。

パナソニック電気ストーブDS-C902

脱衣所は、2秒で暖まる遠赤外線カーボンヒーターが、便利だった。

私は、温風が出ない暖房が、気に入っている。

温風で、のどをやられるからだ。

我が家は脱衣所が狭すぎて、カーボンヒーターの熱でユニットバスのはめ込みガラス風のアクリル材が湾曲した。

湾曲したアクリルガラス1枚だけ交換しようと思ったら、外枠ごと3枚扉を5万円で交換するセットしかないと、TOTOの修理さんがいうので、交換しないで湾曲をそのまま我慢して使っている。

遠赤カーボンヒーターは瞬暖だが、人の身体にも熱い熱源なので、子どもや高齢者には近づきすぎの注意がいる。

エレベーターだけ、暖房がないので不安はあったが、冬使うときはヤエさんをだるまの様に重ね着させて乗せた。

1分間ぐらいのエレベーターでは、ヤエさんがヒートショックで倒れることはなかった。

ヤエさんが脳溢血にならなかったのは、狭い家の寒暖差のない生活のおかげだった。

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 病院小児科で臨床発達心理士をしています。
 梅津八三の心理学、行動調整法、子どもの行動理解、育児、教材、ソーシャルスキル、介護、猫の行動について投稿中です。

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