キャラクター填め板教材の作り方

 幾何学図形から、一気にひらがな文字に進む子どもさんもいる。

十分な横の発達を形成しておくには、幾何学図形の填め板の前後に、その子どもさんの好きなキャラクターなどで、填め板を楽しむと良い。

後で、キャラクター填め板へ、文字も加えていくことが可能となる。

大好きなキャラクターの填め板が登場すると、子どもとの絆はより深まる。

子どもが言葉で説明しなくても、 笑顔と填め板の再現要求でわかる。

「僕のために先生が作ってくれた」と、とても嬉しそうに、填め板をする姿が見られる。

持って帰ろうとする子どもも、いる。

子どもが填め板を枕元において寝た、という話も聞いた。

自分の好きなものに対する先生の共感、それを填め板に感じるのだ。

填め板は、子どもの得意な領域(確定域)への、「共感」の提示である。

キャラクター填め板を作ろう。

教材No.06-1 填め板の形の難易

形は合わせやすい方から、円形・楕円形・四角形の角を丸くしたもの・四角形・三角形・くもくも形などになる。

子どもは円形が入れやすいが、工作では円を切り抜くのが最も難しい。 

円形の大小の大きさ比べや、長方形の長短の長さ比べは、数の学習にもつながる。

教材No.06-2 子どもの確定域の填め板を作る

子ども達には好みがあり、好きなキャラクターがある。

様々な趣味があり、様々なマニアが生まれる。

交通標識、 果物、お菓子、ドリンク、トミカ、国旗、きかんしゃトーマス、ドラえもん、ちびまる子ちゃん、サザエさん、ミッキーマウス、アンパンマン、ディズニープリンセス、ウルトラマン、ポケモン、鬼滅の刃、ガソリンスタンド、おかあさんといっしょ、恐竜、熱帯魚 、相撲、新幹線、電車211系、などなど。

教材No.06-3 キャラクターのカラーコピー

子どもの好きなキャラクターのカラーコピーを2枚ずつ用意する。

本体に貼る物と底板に貼るものの2枚が必要。

自宅のパソコンプリンターでもコピーできる。

インクジェットは水に弱いので注意する。

コピーした教材は、個人が楽しむ範囲とする。

絵合わせ填め板
填め板の糸鋸切り抜きはくもくも型

教材No.06-4 化粧ベニヤ板

ホームセンターで、化粧ベニヤ板を、本体用と底板用の2種類を買う。

本体用の化粧ベニヤ板は子どもにとっては1cm の厚みがあると良い 。

薄いと扱いやすく、厚いと切り抜きに苦労する。

填め板の小さいものは、A4サイズ(20×30cm)を基本にすると良いかもしれない。

填め板の大きいものは、 B4サイズ?(30×45cm)や A3サイズ(40×60cm)に統一しておくと、いいかもしれない。 

化粧ベニヤ板の扱いやすい大きさは、初めは30 cm~45 cmで、糸鋸のアームに引っかからないように、360度ベニヤ板が回転できる大きさが良い。

扱いに慣れてきたら、 45 cm ~60 cm で2つ作ることもできる。

大きい板を買えば買うほど経済的だが、必要な大きさにカットしなければならない。

底板にするベニヤ板は、3 mm ~6 mm の薄いもので良い。

教材No.06-5 キャラクターコピーの糊付け

キャラクターの形に沿って切り抜いたカラーコピーを、ベニヤ板に水性ボンドかアラビックヤマトのりで貼り付ける。

半日か1日置いた方が、水分が飛んで綺麗に張り付く。 

教材No.06-6 ベニヤ板の穴開け

糸鋸の刃を差し込むために、頂点の数だけ、ベニヤ板のキャラクターのふち線上に、キリで穴を開ける。

円なら1か所、四角なら4か所、糸鋸の刃が入る2 mm くらいの穴を開ける。

ボール盤があれば、ボール盤では簡単に、穴あけができる。

教材No.06-7 糸鋸で切り抜く

糸鋸は、ホームセンターで、簡易なものは1~2万円前後で、販売されている。

糸鋸の刃は、ホームセンターで木材・機材担当者に聞けば、どれを選べばいいか教えてくれる。

10本で数百円くらい。

オン・オフスイッチが足踏み式になっている、学校の工作室に備え付けのような数十万円の糸鋸であれば、機材が重く、盤上の振動が少なく、鋸歯が安定しているので、美しく切り抜ける。

初めは四角形の直線を切り抜けば、円を切り抜くよりはやさしい。

教材No.06-8 紙やすりで磨く

切り抜いた形を磨く紙やすりは、ホームセンターで、一枚100円前後で販売している。

紙やすりの目が粗いと早く磨けるが、磨きの時間のかかる目の細かい紙やすりの方が出来上がりは美しい。 

ベルトサンダーがあれば、大雑把な外周部分は簡単に磨ける。

カラーコピーの貼り付け・木片の切り抜き・磨き・底板へのカラーコピーの貼り付けが出来上がったら、図書館用品のブックコートを木片と底板の絵に貼ると、絵が保たれ、填め板は長持ちする。

ブックコートとは、透明な大きなシールのことである。

透明な大きなシールは、ダイソーやホームセンターのカインズ、文房具店にもある。

保護シールを貼ると、表面が光って見えにくくなる子どもさんには、透明シールは貼らない方が良い。

以上のキャラクターのパズルに、数字や単語を登場させておけば、この先の事象と文字、事象と数量の一致の学習へとつながる。

次回は、市販のパズルの簡単で便利な使い方を紹介する。

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