野良猫を家猫にするとき 考えること 

fa33c3829f1969d621d7d3f203c40370-2-e1586946486939
この記事は約3分で読めます。
よいしょッと

4 家猫になる

 ある日、母猫がどうしても家の中に入ろうとしていた。

子猫を守りたいためだろうか。

網戸を手で器用に開けて、何とか室内に入ろうとした。

その様子は可愛く、愛おしかった。

「入れてくださいなぁ」

「私たち、可愛いですよぉ」

「何とかなりませんかぁ」

入れてくださいなあ

そう言っているかのような後ろ姿だった。

母猫のその勢いに負けて私は母猫を家の中に入れてみた。

母猫は家中をくまなく探検している。

廊下や、部屋の隅の壁際に寝転んで、匂い付けをした。

しかし母猫はやはり子猫が気になるのか、しばらくすると庭へ出て行った。

初日は探索だけだったようだ。

翌日、母猫に続いて灰色子猫も家の中に入ってきた。

ダメですかぁ

母猫はソファーで灰色子猫に授乳した。

室内で授乳できることは母猫にとって、危険な野良猫育児から安全な飼い猫育児への昇格だった。

3日目には母猫に白黒模様が似ている子猫も一緒に入ってきた。

母猫と灰色と母似が家の中にいると、用心深く外にいた黒い子猫も恐る恐る入って来た。

私が用意した赤いリボンに前足でそっとじゃれついた。

母猫と灰色は夜になってもソファーにいたが、母似と黒猫は夜には車庫で寝た。

私はまだ家の中で飼おうと思ったわけではなかったが、玄関に猫トイレを置いてみた。

私たち可愛いですよぉ

母猫はすんなりとその猫トイレを使った。そのとき母猫は少し下痢気味だった。

排泄のあと母猫は我が家のソファーベッドで安心したように眠った。

母猫は私に撫でさせるようになった。

家の中に入ろうとしたこと、家の中で昼寝したこと、猫砂トイレを使ったこと、

母猫はやはり生まれつきの野良猫ではないのかも知れない。

成猫になった証の妊娠で、捨てられる羽目になったのだろうか。

この母猫には肋骨としっぽに曲がりがあった。

何とかなりませんかぁ

しっぽはそういう種類かも知れないが、肋骨の曲がりは野良の生活で交通事故にでもあったのか。

毛づやがよくなってから見ると、母猫は目の美しい、口元の模様が可愛い猫だった。

飼い主の引っ越しとか、早い妊娠とか、よほどの事情があったのだろう。

猫のような無垢で小さい命が捨てられるシーンは想像するだけで切ない。

数日で、母猫と灰色は毎日家の中で昼寝するようになった。

続いて母似もたいてい一緒に家の中で昼寝するようになった。

家の中に

黒猫だけがまだ庭と温室と車庫にいた。

その黒猫も日を追うごとに少しずつ家の中に入るようになった。

子猫が3匹とも家にいると母猫は安心するのか爆睡した。

秋になり、私は例年のように炬燵を出した。

肌寒い日や雨の日、母猫は私の膝と炬燵布団に乗って丸まった。

灰色

母猫はのども撫でさせるようになり、堂々と私の膝で眠った。

猫にとって安眠場所と餌と安全な排泄場所がとても重要そうだ。

母似も私に慣れて、私の手にじゃれついて遊ぶようになった。

ついに、猫は家猫に、私は飼い主に、なった。

この先、どうやって4匹を飼っていったらいいのだろう。

初めての経験に不安もあった。

4匹に名前が要るかと思い、その役割と毛の色から、それぞれ「お母さん」「灰色」「母似」「クロ」と名付けた。

お母さんそっくりの母似

猫は飼い主の声色やイントネーションに反応すると聞く。

4匹がそれぞれ自分の呼び名を聞き分けるのかどうか、私には分からない。

猫ちゃん

 心理学に基づいた子ども理解と教材について語り、発達を拡大促進する創作教材を紹介します。市販教材も紹介します。
 要支援2~要介護5のアルツハイマーの親の15年の介護でやってみたアイディアも投稿しています。
 7匹の猫生の記事も笑えます。
 このブログの題名「猫ちゃん」は、認知症の親が猫の名前を憶えられず「猫ちゃん、猫ちゃん」と可愛がったことに由来しています。

猫ちゃんをフォローする
 教材 紹介
 教材 紹介
野良猫お母さん
スポンサーリンク
猫ちゃんをフォローする
猫ちゃんブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました