18 お母さん猫のヘアボール
2年目の10月、お母さんが何も食べず怖い顔で3日間じっとしていた。
風邪でも引いたのだろうか。
好物のカニかまぼこで誘っても食べない。
人間で言えばまるで悪寒がするかのように怖い顔で動かない。

3日間そうしていたかと思うと、その後の2日は熱でもあるかのように耳を真っ赤にしていた。
どうしてやりようもない。

猫はじっと耐えて時を送り回復するものらしいと聞いていたので、私は何もせずに見守っていた。
お母さんは6日目に毛玉を吐き出して、その後は元気になった。
毛玉が詰まっていたらしい。

お母さんは子猫たちの体毛と比べるとやや長毛だった。
またお母さんは子猫たちに比べていつも毛繕いに熱心だった。
だから毛玉もたくさん飲み込むに違いなかった。
私は毛玉取りのブラシとクシを買った。
それからは気をつけてお母さんをブラッシングしてやり、抜け毛のお手入れを手伝った。
ドライキャットフードもヘアーボールコントロールに変更した。

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