縄跳びの縄の結び方は空中でなく平らな場所で練習しよう

子どもが「縄跳びの縄が結べない」という、保護者からの相談がありました。

他の生活場面でも、ボタンができない、文字を書くことを嫌がるなどの不器用があれば、結ぶ練習よりも、他の物理的工夫で縄跳びを収納することが大事になります。

発達性協調運動障害という苦労を持っている子どもさんもいます。

発達性協調運動障害は、知的発達には遅れがなく、筋肉や神経、視覚・聴覚などに異常も認められないが、日常生活の身体の動きや手先の動きが、年齢水準より、不正確、時間がかかる、ぎこちないなどの、不器用な状態です。

小さいうちは、「どうしてこんなに不器用なんだろう」と思うくらいで、保護者にも原因はわかりません。

「今はこうでいいよ。練習するから大丈夫だよ。」と先送りの励ましを、保護者や先生が、言ってあげることが必要です。

紐を結ばなくて良い物理的な工夫の例

その子のやり方で、縄跳びをまとめられれば、それで良いです。

できることに対して「いいよ」「うまいよ」「かっこよくまとまったね」「丁寧だね」と褒めてやりましょう。

ネットの画像から

物理的な工夫とは、例えば、100円ショップの小さな袋を使って収納したり、大きな洗濯バサミで縄をまとめて、机の脇のフックにかけたりすることです。

ネットの画像から

不器用な人に対する合理的配慮でもあります。

ネットの画像から

その子が、今できる力で「片付けられる」ということが大事ですね。

もちろん、嫌がらない状況での、練習やチャレンジは必要です。

袋に入れてフックに掛ける、洗濯バサミでとめてフックに掛ける

結べるようになるポイントは、3つあります。

ポイントは、①平らな場所で練習する、➁できていた結び方を復習する、③子どものやりやすい方法に大人が合わせて教える、の3つです。

空中で結ぶのは難しいので、机の上、ジュウタンの上、地面の上で練習します

まずは、2人分の布の紐、2本で練習します。

縄跳びはトラウマになっている可能性もあるので、他の紐で結べるようになってから、縄跳びの結び方にチャレンジします。

保護者と子どもで横に並び、同じ紐をそれぞれが使って練習します。

保護者が右利きの場合は、子どもが保護者の手元を見やすいように、子どもは左側に並びます。

反対に保護者が左利きであれば、子どもは右側に並ぶと良さそうです。

時間順序で、大人がやってみせては、子どもがそれに続きます。

結び方の順序の半歩先を、大人が行く感じですね。

大人がやってみせても、子どもがうまくできない時は、子どもの背中に回って、二人の右手を重ねてうまくいくように手伝いましょう。

子どもは、わかると、うまくいくと、やる気になります。

子どもが嫌がったり投げ出したら、「難しいのだ」「分からないのだ」と思ってやり、「また後でやろうね、頑張ったからおやつ食べよう」と切り替えて、一緒に休みましょう。

①二つ折りにします

ユニクロのボアスウェットメンズに入っていた紐です

②次に四つ折りにします

紐の先の金具の部分を縄跳びの木の部分と仮定します

③そして真ん中を押さえて

④輪を作ります

⑥輪の方を、奥から手前へ くぐしましょう

⑦出来上がりました

練習がうまくいかないときは、保育園時代に、お弁当を包む布を結んだ経験から、「ばってんを作る」「輪を作る」「くぐし方」の復習をします

保育園の時に、お弁当を包む布を結んだ経験があれば、それを一緒に復習してみてください。

子どもは、できることはやりたがります。

できないことは、やりたがりません。

できないことにチャレンジしてもらうには、「下手くそだな」と言ったり、「何で出来ないんだ」と言ったり、してはいけません。

批判や非難をやめて、「難しいよね」と共感し、「ここはこうかな?」と手取り足取り、うまくいくように手伝います。

ばってんを押さえる、片方をくぐす、などを復習してみてください。

「できて当たり前」という考えから、できない子どもを見おろしたり見くだしたりするのでなく、何もできないまっさらのゼロの状態から10%20%30%と、100%に向かって一緒に行動を作る気持ちが大事ですね。

大人のそういう気持ちは、子どもにすぐ伝わります。

大人が肯定的に接すれば子どもは自信を持ち、否定的に接すれば自信をなくします。

毎日の一つ一つの声かけが大事ですね。

子どもがどうしてできないのか?ではなく、なにが難しくて、どう手伝うとできるのか、大人の手伝い方を工夫することが必要です。

左利き、右利き、手前にくぐす、奥へくぐす、子どもがやりやすい方法を優先して教えます

左利きだったり、その子のやりやすいやり方でやったら、下の画像のようになった場合は、輪を手前から奥へくぐしましょう。

以上ができるようになったところで、縄跳びの縄で同様に練習します。

ネットの画像から

もちろん初めから、縄跳びの縄で練習しても大丈夫です。

このブログの画像をプリントアウトして、手順書にして使ってください。

うまくいかない時は、冒頭に紹介した袋や洗濯バサミの物理的な工夫をして、歴年齢発達を待ちましょう。

半年後、一年後には、練習がうまくいきます。

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ブログ投稿頻度が落ちた わたくしごと

病院小児科や自治体嘱託の仕事で、子どもさんの心理検査を、10~11月の2ヶ月で20人ほど行ないました。

その心理検査報告書を、毎回自宅で作成しています。

Google ドキュメントや Office 365 Word の音声入力を使っても、報告書の作成には、一人分3~4時間かかります。

そんなこんなで、10~12月は土日祭日に仕事のない自分の休日がまだなく、ブログへの投稿頻度が落ちました。

9月に届いた iPhone 14 Pro Max をまだ全くセットアップできていません。

年末年始の休みにはワイモバイルで機種変更の手続きにチャレンジしたい

来週は、土日に一息つけるかなぁと思っています。

クロちゃんも、花ちゃんも元気です。

投稿頻度は落ちましたが、皆さんに1つでも猫ちゃんブログを読んでいただけると嬉しいです。

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