しりとりが分からない子どもにしりとりの仕組みを形成する方法

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じゃんけんやしりとりの意味を理解することが、難しい子どもたちがいます。

無理に教えなくても、年齢を待つと、7~8歳になれば、分かるかもしれません。

5~6歳では、じゃんけんの意味の理解や、しりとりの仕組みの理解が、まだピンとこないのですね。

じゃんけんの意味の伝え方については、以下の投稿に書きました。

こだわりが強い人の認知の仕組みを理解しよう 1
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今回は、しりとりの仕組みの形成について、紹介します。

脳の中にイメージを持つ表内形系の信号

梅津八三は、言葉の発達の基礎に、「表内系の信号」というものを置きました。

子どものことばの発達を理解する梅津八三の「言語行動の系譜」
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自分の脳の中に、外からの情報を、イメージとして取り込む力です。

自動車🚙と言う1つの実物を、脳内に取り込み、イメージを持ちます。

そのイメージが、表内系の信号です。

それを基礎にして、その実物🚙に似た、別のクルマの実物・写真・絵・図・マーク・身振りを、象徴信号として同一視していきます。

さらには、実物の🚙と全く無関係の、単なる線=文字信号「くるま」を対応させていきます。

じゃんけんは象徴系の信号ルール

じゃんけんの意味を理解するには、実物の「石・ハサミ・紙」と、手の形の「グー・チョキ・パー」を、象徴対応させる力が必要ですね。

次に「ハサミは紙を切れるから勝ち」、「ハサミは石を切きれないから負け」というルールを、言葉で理解(=外挿対応)してもらうことが必要です。

「勝ち・負け」という約束の言葉は、分子合成系の信号になります。

じゃんけんの意味が分からない子どもは、手の形の象徴までは分かるが、なぜ勝ち負けなのか、外挿対応の約束が分からないことが多いです。

しりとりは分子合成系の信号しかも外挿対応ルール

しりとりは、実物に近い象徴が全くありません。

1音を聞いて、その1音で始まる言葉を、たくさんのイメージを思い浮かべて、対応させなければなりません。

絵・写真・身振り・マークなどの中継ぎとなる手がかりをすっ飛ばして、1音から直接一気に表内系のイメージを思い出すのです。

例えば、「」と聞いて、蟻・雨・足・頭・あんこ・アシカ・挨拶・明日などを想起します。

音素「あ」とは全く関係のない脳内イメージを、1音を聞いて探し出すという、音素連想の外挿対応です。

じゃんけんよりも、さらに難しい仕組みになります。

しりとりは、音声1音からイメージを想起するという、分子合成系の高級なゲームですね。

しりとりは、分子合成型の信号で、イメージ・絵・身振り・マークや、じゃんけんより、ずっと難しい言葉探索になります。

しりとりの仕組みの理解は、象徴のあるじゃんけんの意味の理解よりも、難しくて当然です。

しりとりの意味の形成にチャレンジ 動物ぐるぐるカード

4歳7ヶ月のL君は、じゃんけんの意味は、理解しています。

勝ちたくて、負けると泣くそうです。

勝つことがいいことだということが刷り込まれすぎていて、勝者も敗者も要るということや、勝つ場合も負ける場合もあるという全体視が難しい様子です。

じゃんけんの前に、「負けることもあるが、じゃんけんで決めていいか」という、予告と確認が必要ですね。

そのL君が、しりとりの意味がわからないということが、9月末に分かりました。

10月、L君に、しりとりを形成してみようと、チャレンジしました。

1回目、L君が動物を好きなので、五味太郎の「動物ぐるぐるカード」を使ってみました。

私が、動物名を言いながら、絵カードを5~6枚、並べてみせました。

L君は、カードの動物の絵を喜んで、絵を見て、動物の名前をいくつか言いました。

絵から、音声が出ています。

しかし、接尾文字と接頭文字のつながりは、全くピンと来ていません。

2回目は、接尾文字と接頭文字を意識するように、〇丸印を置いてもらいました。

L君は、〇丸印を置くことは喜んだけれど、接尾文字と接頭文字のつながりは、丸印では意識されませんでした。

〇丸印を置く

L君は、手で触れるプラスチックの〇赤丸印の教材そのものに興味関心が行き、しりとりへの関心は薄れました。

L君にとって、教材がピンとこない、と思いました。

しりとりの意味の形成  くもんの「ひらがなしりとりパズル」

L君は、触覚運動感覚がある教材だと、学習意欲が高まるので、填め板に近い、はめ込み式の教材を探しました。

アマゾンで、くもんの「ひらがなしりとりパズル」を見つけて、購入しました。

Amazon くもん出版 2136円

これは、填め板のように、ピッタリの絵合わせになっています。

L君は、絵合わせには関心を見せましたが、しりとりの仕組みはまだピンと来ず、つまらなそうでした。

わかりやすい、目についた絵から入れてしまい、左から接尾文字と接頭文字を繋げる意識は難しいです。

「りす」に続く「すずめ」でなく、目についた「ねこ」を絵合わせで入れてしまいました。

文字の部分をはめ込む、あるいは同じ文字を滑らせて移動するような、もっと工作的な教材が必要そうです。

お母さんは、「文字が分かるようになってからかな?」と、つぶやきました。

自分で文字を読むようになると、音韻のつながりで、しりとりがピンと来る可能性がありそうです。

しりとりのチャレンジは、今後も継続してみます。

お母さんは、L君がマスクをしやすいようにL君の好きな恐竜のマスク、着替えに関心を持てるように恐竜の時計の T シャツを着せてくれます。

L君はまだ、絵から音声が出ているので、文字から音声が出る時期と、しりとりの仕組みがわかる時期が、重なるのかもしれません。

ひらがな文字の、チャレンジの時期かな?と思いました。

チャンスを見て、行ごとに、ア段から収めながら「アイウエオ、カキクケコ、サシスセソ」と口誦することにも、チャレンジしたいと思います。

西松屋で買ってすぐ、自宅のプリンター、カラーコピーして、文字を貼り、板の絵柄が邪魔なので、ベージュに塗り、文字を目立たせました。

しりとりの前に

音声の強化として、いくつか実物を並べて、「がつくものください」「で始まるものなあに」を、学習する必要があると、考えました。

家庭でも、お風呂の壁に貼った、絵のあるひらがな50音表で、傘の絵(正解)を指さしてやり、「がつくものなあに」などの、1音から言葉をイメージする強化が必要そうです。

そういうたくさんの、1音からのイメージの土台がないと、しりとりのつながりも理解が難しいと、知りました。

その他のしりとり市販教材

しりとりの仕組みを学習する教材には、以下のような教材もあります。

Amazon こぐま会 1320円
Amazon 幻冬舎 1273円

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