音声のある子どもさんには単語を、音声のない子どもさんにも一文字を、キャラクター填め板につけておくことができる。
絵合わせが子どもさん担当の仕事、文字合わせは先生担当の仕事でもよい。
文字を孤立項にすれば、最後の一つの文字は子どもさんが真似して入れる。
文字学習の前に、絵に呼び名がある、呼び名を文字で表せる、ということを填め板で提示しておくと良い 。
教材No.07-1 キャラクター填め板に文字をつける
子どもの好きな果物や食べ物、キャラクターの円形填め板を楽しんだら、そこに一文字や単語をつけて、文字付き填め板へと進む。
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上の填め板は、「は」と「ば」、「あ」と「め」が似ているので、見やすいように、間違いが起きにくいように、カタカナ「パ」とひらがな「ば」、「あ」と「メ」にしている。
「のめぬあ」などの似ている形の弁別は、それだけを別に取り出して学習する。
文字の下にも下用の文字をつけておく。
文字に対する意識が難しい時は、先生が入れてやっても良い。
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「あんぱんまん」と「バイキンマン」のように、ひらがな・カタカナの弁別素性が異なればわかりやすい。
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今は絵合わせだが、先々、文字タイルで単語を構成しようと狙っているので、填め板や文字タイルは四角形にこだわっている。
例えば、「め」については四角形填め板で、「て」については円形填め板でと、正答しやすいように形を分けても良い。
絵や文字を分けないで、渋滞する子どもがいれば、必ず正しい答えに填まる手がかりを増やし、あるいは考えて探しているタイミングで、指さしてやり、正答教授することが概念を形成する。
いくつかの音声が言える子どもさんには、その子がすでに言える音について学習すると良い。
この線分(文字)が、この音なのだということを学習すると思う。
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上の右は、相撲が大好きで「はっけよい」「残った 残った」と言えるようになった子どもさんがいる。
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上の右は、JR 近郊電車211系が大好きな子の、電車の向き合わせ填め板である。
211が好きで、「にー、にー」と言えるようになり、「お2かい」と言って、2階事務室で電車のコピーをしてきてくれと、要求をするようになった。
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幾何図形填め板から、文字学習へ進むことだけを考えていた頃に比べて、子どもの好きなキャラクターという子どもの確定域で文字学習へとつなげられることは、お互いに共有と喜びが増える。
子どもに、好きな物があって良かったと、いつも思う。
学習意欲は、確定域で形成される。
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教材No.07-2 市販のパズルの便利な使い方
➀ダイソー、セリア、西松屋、本屋、デパートやトイザらスなどのおもちゃ売り場で、パズルを購入したら、下絵のないパズルは、買ったらすぐにコンビニや自宅のプリンターで、カラーコピーすると良い。
ベニヤ板の代わりのダンボールに、パズルの底板用の下絵として貼るためである。
➁私は Amazon の購入品ダンボール箱の緩衝に入っている、一枚板の段ボールを大抵取っておいて、ベニヤ板の代わりにパズルの底板として使っている。
ダンボールにパズルの枠をのせて、枠と同じ大きさに、ダンボールをカッターで切る。
③パズルの枠の穴の部分を、鉛筆でダンボールになぞり書きする。
そこに、ハサミで切り抜いたカラーコピー下絵を、アラビックヤマト糊や極薄の両面テープで貼る。
④填め板の枠と填め板の木片の照合の難易度は、 2つともカラーで下絵がそっくり同じ、カラーで下絵がやや縮小されている、下絵が白黒コピー、下絵が一部分だけの白黒コピー、下絵が文字である、下絵が何もない、の順となる。
⑤下絵を貼り付けずに、取り外せるようにしておけば、下絵ありと下絵なしの二段階に使える。
20年前は下絵がない市販品のパズルが多かった。
最近は下絵が初めからついている木製のパズルも割合販売されている。
➅カラーコピーという一手間をかければ、照合が分かりやすくなり、それだけで子どもの填める行動が起きやすくなる。
子どもは、わかると、できると、うまくいくと、「そうだね」「やったね」と共感してもらえると、目が合い、やる気になり、姿勢が良くなり、長く続ける。
子どもが自律的に自発的に運動感覚を使って、結果としてやる気や集中を見せるような教材を提供することが、我々の仕事だ。
水口浚先生はかつて、毎日一つ新しい教材を作ることを使命にされていたが、私には時間の捻出が無理なので、ダイソー、セリア、西松屋、本屋、デパートやトイザらスなどのおもちゃ売り場で、パズルを購入して教材制作の時間を短縮するようになった。
⑦物を投げるような段階の子どもさんであっても、ダイソー・セリア・西松屋で売っている、本来はお風呂で遊ぶように作られている発泡スチロールのパズルは、軽くて危険も少なく扱いやすい。
発泡スチロールのパズルは、填めるとパズルが枠にピッタリ入って取り外しにくいので、パズルを外す時は大人が手伝うという出番もある。
パズル片を枠から2~3 mm 浮かせてやると子ども自身で外せる。
以下は実際の市販のパズルである。
購入して下絵がなかったパズルには、カラーコピーした下絵を貼ってある。
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上の左のはデパートのおもちゃ売り場で1380円、カラーコピーして底板に貼り付けた。
上の右は、トイザらスで1380円、初めから同じ色がついていた。
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上の左は、トイザらスで2000円、子供が持ちやすいように中央に赤ピンがついている、ペンチで赤ピンを外して、カラーコピーして底板に貼り付けた。
右はデパートのおもちゃ売り場で1380円、下絵の数字はパズル片と同じ数字だが、絵は異なっているので子どもにとっては難しい。簡単にする必要があれば、カラーコピーして底板に貼り付けると、絵がそっくり同じになって簡単になる。
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上の左は西松屋で980円、お風呂パズルなので底板はなかった。カラーコピーしてボール紙に貼り付けてボンドで接着した。トミカが好きなお子さんに大人気。
右ははトイザらスで1380円、初めから茶色の下絵がついている。難しければ、カラーコピーを貼れば良い。
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上の左はAmazon で購入する商品のダンボールによく入っている1枚板のダンボール。底板に使用。
右はダイソーとセリアにある「お風呂でペタッとシート」のパズル。
それをカラーコピーして、ダンボールに貼り、外枠に割り箸もボンドで貼って、パズルが枠に収まるようにした。
特定の枠に収めるという行動は遊びの自由度が少し狭められ、枠に対応させるという適応行動になると考えている。
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上はAmazon で1164円、狭い枠の中にアンパンマンの多くのキャラクターが向きを変えて押し込められているが、ダイソーのものより厚みもあってしっかりしていて、3歳ぐらいの子どもさんは繰り返しやりたがり、とても喜ぶ。
次回は、身振りサインカードなどを紹介する。
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