ヤエさん15年の認知経過の概要
ヤエさんは1920年生まれ。25歳で終戦を迎え、27歳で美容師になった。
80代で、配布物を届けに近所へ出かけて、自宅へ帰れなくなる見当識違いが生じた。
2003年83歳でアルツハイマーの診断を受け、15年間の被介護生活を送った。
83歳から記憶維持の補助薬アリセプトを飲み始め、92歳からはメマリーも飲んだ。
2005年85歳で、爪切りの場所を忘れ、家族が盗んだと言う、せん妄が起きた。
2007年、87歳で、初代お母さん猫5歳と家族と同居するようになった。
2008年88歳でMMSE検査が30点満点中18点で、介護認定を受け、要支援2になった。
デイサービスを薦められ見学したが、週に1回、自治体の高齢者教室に1年半通った。
ほうれん草を1日に3回買ってきたり、食事したことを忘れたり、やかんを火に3時間かけたままだったり、下痢の下着を隠したり、外した入れ歯や補聴器の場所を忘れた。
2009年、89歳で、歩行者用の信号が赤でも保健師さんのほうへ道路を渡ってしまい、要介護1になり、デイサービスを利用するようになった。
家族が施設への入所を薦めたら、それが嫌で朝早く生家に向かって歩いて家出し、道路で転倒して救急車で運ばれ、90歳で要介護3になった。
2010年、90歳、発症7年目、トイレットペーパーの意味が分からなくなった。
ティッシュペーパーを持ってトイレに行く、子どもの頃の使い方に戻った。
猫がいると笑顔が増える


猫ちゃんがいると、笑顔が増えて、ホッとするわね
2011年、91歳、血圧測定の意味が分からず怒るようになった。
冬、夜中に暖房ヒーターの電源を切ってしまうようになる。
2012年、92歳、トイレに行ったことを忘れ5分おきにトイレに立つ、トイレの水を流せない、尿取りパッドを使うようになった。


「いつも猫ちゃんの毛を梳いてくれて有難う。」


猫ちゃん、気持ちいいかな? 痛くないかい?
2013年、93歳、歩行器を押して歩くようになる。
初代お母さん猫を看取り、私と一緒にクーちゃんをもらいに、車で福島県まで行った。
2014年、94歳、パッドが濡れると夜中に全部脱いでしまい、次の失禁でベッドが濡れてしまうことが続いた。
つなぎのパジャマを着せることで解決!

94歳で要介護4になり、デイサービスへ週7日通う。
2015年、95歳、一人でいられず、目が離せなくなった。

猫ちゃんを見るときは、とびっきりの笑顔になるね。
2016年、96歳、誰かが付きっきりでいれば、安全、お互いに安心して過ごせる。


目に力がなくなってきたが‥‥‥
猫が介護生活のキーパーソン


猫ちゃんが見ていてくれるから足の運動を頑張るね
2017年97歳、発症14年目、薬の粒を呑み込めない嚥下の退行が起きた。


「猫ちゃん、いい気持ちそう、嬉しい。」
2018年、1か月間、老人保健施設へ入れた。オムツになった。自宅へ戻る。


猫にも無関心な様子が増えた。笑顔が減った。
2018年、歩けなくなり、車いす生活。1か月間、グループホームへ入る。自宅へ戻る。


猫ちゃんより、今はテレビが見たいな。
2018年、98歳、在宅で、要介護5になった。脱水と尿路感染症で3回入院。


猫ちゃん有難う。そばにいてくれるんだね。
自宅から車いすでデイサービスに毎日通い、入浴も2食も介護士さんたちに手厚く看てもらって、最後まで自宅で過ごせた。


もう、喋れないけれど、猫ちゃん、有難うね。 いつもいつも、そばにいてくれたね。
次からは、介護生活を楽にしたグッズをさまざま紹介します!
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