介護生活をほっとさせる猫 猫は介護の共感者

ヤエさん認知症15年の経過

 ヤエさんは1920年生まれ。

25歳で終戦を迎え、27歳で美容師になった。

80代で、配布物を届けに近所へ出かけて、自宅へ帰れなくなる見当識違いが生じた。

83歳でアルツハイマーの診断を受け、15年間の被介護生活を送った。

83歳から記憶維持の補助薬アリセプトを飲み始め、92歳からはメマリーも飲んだ。

85歳で、爪切りの場所を忘れ、家族が盗んだと言う、せん妄が起きた。

87歳で、初代お母さん猫5歳と、家族と同居するようになった。

88歳でMMSE検査が30点満点中18点で、介護認定を受け、要支援2になった。

デイサービスを薦められ見学したが、週に1回、自治体の高齢者教室に1年半通った。

ほうれん草を1日に3回買ってきたり、食事したことを忘れたり、やかんを火に3時間かけたままだったり、下痢の下着を隠したり、外した入れ歯や補聴器の場所を忘れた。

89歳で、歩行者用の信号が赤でも保健師さんのほうへ道路を渡ってしまい、要介護1になり、デイサービスを利用するようになった。

家族が施設への入所を薦めたら、それが嫌で朝早く生家に向かって歩いて家出し、道路で転倒して救急車で運ばれ、90歳で要介護3になった。

90歳、発症7年目、トイレットペーパーの意味が分からなくなった。

ティッシュBoxからティッシュペーパーを持ってトイレに行く、子どもの頃の使い方に戻った。

パジャマのポケットに、ティッシュが詰め込まれた。

猫がいると笑顔が増える

 

家族
家族

猫ちゃんがいると、笑顔が増えて、ホッとするわね

90歳 要介護3

91歳、血圧測定の意味が分からなくなり、腕を圧迫されると、怒るようになった。

冬、夜中に、節電の意味で、暖房ヒーターの電源を切ってしまうようになる。

92歳、トイレに行ったことを忘れ5分おきにトイレに立つ、トイレの水を流せない、尿取りパッドを使うようになった。

92歳 要介護3

 

家族
家族

「いつも猫ちゃんの毛を梳いてくれて有難う。」

93歳 要介護3

 

ヤエさん
ヤエさん

猫ちゃん、気持ちいいかな? 痛くないかい?

93歳、歩行器を押して歩くようになる。

初代お母さん猫を看取り、私と一緒にクーちゃんをもらいに、車で福島県まで行った。

94歳、パッドが濡れると夜中に全部脱いでしまい、次の失禁でベッドが濡れてしまうことが続いた。

つなぎのパジャマを着せることで解決!

94歳で要介護4になり、デイサービスへ週7日通う。

95歳、一人でいられず、目が離せなくなった。

家族
家族

猫ちゃんを見るときは、とびっきりの笑顔になるね。

95歳 要介護4

96歳、誰かが付きっきりでいれば、安全、お互いに安心して過ごせる。 

 

家族
家族

目に力がなくなってきたが‥‥‥

96歳 要介護4

猫が介護生活のキーパーソン

 

ヤエさん
ヤエさん

猫ちゃんが見ていてくれるから足の運動を頑張るね

96歳 要介護4

97歳、発症14年目、薬の粒を呑み込めない嚥下の退行が起きた。 

ヤエさん
ヤエさん

「猫ちゃん、いい気持ちそう、嬉しい。」

97歳 要介護4

2018年、1月、1か月間、老人保健施設へ入れた。

車椅子とオムツになった。

面会で、無表情だった。

97歳 要介護4

いったん自宅へ戻る。

慣れたデイサービスへ通う。 

家族
家族

猫にも無関心な様子が増えた。笑顔が減った。

97歳 要介護4
ヤエさん
ヤエさん

猫ちゃんより、今はテレビが見たいな。

2018年、4月、歩けなくなり、車椅子生活。

1か月間、グループホームへ入る。

自宅へ戻る。

慣れたデイサービスへ通う。 

2018年、98歳、5月、在宅で、要介護5になった。

98歳 要介護5
ヤエさん
ヤエさん

猫ちゃん有難う。そばにいてくれるんだね。

脱水と尿路感染症で3回入院。 

自宅から車椅子でデイサービスに毎日通い、入浴も昼食も介護士さんたちに手厚く看てもらって、最後まで自宅で過ごせた。 

98歳 要介護5
ヤエさん
ヤエさん

もう、喋れないけれど、猫ちゃん、有難うね。 いつもいつも、そばにいてくれたね。

 

猫ちゃんブログへのコメント

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