子どもの心をつかむには子どもに並んで子どもの心の共犯者になる―不登校の場合

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学校に行きたがらない子どもと、話し合うにはどうしたらいいでしょうか。

子どもに元気がない時は、家族や先生と、目を合わせて話を聞くことさえ、子どもの側は億劫です。

社会的な適応を失って、最もしょんぼりしているのは、子ども自身なのです。

それで口を利かなくなったり、ゲーム依存になったり、昼夜逆転になったりします。

適応を失った状態に合わせる

家族も先生も、仕事に行けて、適応して暮らしているので、適応を失った側の気持ちが、なかなかわかりにくいのではないでしょうか。

ここは、はっきりと認識しておきましょう。

適応を失っている子どもに、合わせるべきなのは、適応して暮らしている側です。

面と向かって、「みんな学校に行ってるだろ」と、一般や常識を振りかざしても、孤独になった子どもの心が離れていくだけです。

適応を失った側の気持ちが、どんなに苦しいか、家族は慌てずに、不登校の共犯者になって、時間をかけて寄り添う、味方になる必要があります。

学校に行かなければいけない、学校に行った方がいいに決まっている、ということは、子どもも分かっています。

でも、いざとなるといけなくて、子ども自身も困っている状況です。

困っている人にとって、叱咤激励は、有効ではありません。

対面で、命令口調になることを、まず一番に避けましょう。

子どもの隣に並ぶ、ということが大事です。

ダメな自分、どうにもならない自分の味方=不登校の共犯者になることが、子どもの心をつかみます。

現勢の保障ですね。

子どものしている、子どもの一日に同行してみる

例えば、学校に行かない子どもが、時間つぶしにしているゲームが、どんなゲームなのか、10分でも15分でもいい、隣に並んで見てみましょう

確定域への同行です。

まずは、子どもの得意な領域で、そっと、同伴者になります。

ゲームの区切りのちょうどいい合間に、「ジュース飲もう」「お茶飲もう」と言って、ゲームのそばに持ってきて、一緒にお茶しましょう。

ゲームについて質問すれば、子どもは会話しやすいと思います。

「学校の勉強より、面白そうだね」という共犯の言葉を言ってみましょう。

照れくさければ、お茶を取りに出て行く時に、ドアのところで、「こりゃあ、学校の勉強より、楽しそうだ」と、共犯の言葉を言うとよさそうです。

共犯とは、学校を休んでいることに、同調することです。

こういう瞬間に子どもは、「あ、親は俺の味方だ。」と思うのです。

きずなを結べたと思ったら、家族でできる、アナログゲームに誘ってみましょう。

トランプ・UNO・オセロ・将棋・5目並べ・囲碁・人生ゲームなどです。

親しい人と、目を見て行なう、相手の心理を読もうとするアナログゲームは、脳の前頭葉の血流を増やし、脳を活性化させると言われています。

過去の事実を言葉にして伝える

生活では、したこと、できたこと、現在進行中のことを言いましょう

「起きて来たね」、「食べてくれたね」などです。

起きない時は、「たくさん眠れているね」と、声をかけます。

食べない時も、「〇〇が好きだったね。できているよ。チンして食べられるからね。」などです。

家庭の保護者の育児は、「手を洗いなさい、宿題したの?、ご飯食べなさい、お風呂入りなさい、片付けなさい、早く寝なさい」という具合に、子どもがまだしてないことを言うのが、親の役目になりがちです。

エネルギーがあって、適応して暮らしている子どもには、それでも大丈夫です。

エネルギーが小さくなって、適応を失った子どもには、まだしてないことを言わず、したこと・できたこと・現在進行中のことだけを言葉にするようにします。

自信を失っている状態なので、自信が出るような言葉かけが必要です。

まだしてないことではなく、したこと・できたこと・今していることだけを言葉にしてもらったら、「自分はできるんだ」という、自全態の気持ちになります。

適応を失くした状態から適応して暮らす家族の側にちょっと出てくる

数日~数週間、したこと・できたこと・今していることを言いながら、できるだけ家の手伝いを一緒にしてもらうようにしましょう。

きっかけは、高い場所のものを、取ってもらうような、小さなことから始めると、応じてくれやすいです。

「お母さん、今日ちょっと頭が痛くて、これ(お米研ぎ)、頼める?」

「重いこれ(テーブルなど)を、壁まで動かしたいんだけど、片方、持ってくれる?」

今度は、仕事に適応して暮らしている大人の側に、ちょっと出てきてもらうわけです。

ラーメン・焼きそばなど一緒に料理を作る、一緒に洗濯物をたたむ、一緒にお風呂を洗う、一緒に下駄箱の整理をする、一緒にゴミの分別をする、(金網集積場があって夜間に出せる場合)一緒にゴミ出しに行く、大人は見守りながら雑巾がけを担当して子どもには掃除機を頼む、夜家族で散歩をする、一緒に夜のスーパーへ買い物に行く、土日に祖父母の家の手伝いをする、親戚の家の自営業の手伝いをする、などです。

家庭の中で、笑顔が出るようになったら、共犯・共感は大成功。

お手伝いをしてくれるようになったら、しめたものです。

「ありがとう」「うれしい」を、本人にたくさん伝えましょう。

夕飯などの時、本人がその場にいてもいなくても、手伝ってくれた事を、他の家族にもハッキリと伝えましょう。

適応の方向に、踏み出したということを大げさに喜びましょう。

家庭のお手伝い参加は、革生行動の第一歩ですね。

家庭の役に立っているという自信は、子どもの存在の自信になります。

子どもの隣に並び、子どもの得意なことに同行し、家事手伝いに踏み出してもらい、まずは家庭で自信を持って生活してもらいましょう。

遠回りに思えますが、家庭の役割の自信が、外の世界へ踏み出せる第一歩です。

登校は、教育委員会の適応指導教室、通級指導教室、保健室登校、相談室登校、支援学級登校、通常学級登校など、様々な居場所があります。

住所地の教育委員会が、認可するかどうかアタックする必要がありますが、東京都など全国数カ所の、夜間中学という制度もあります。

放課後登校、金曜日から登校、午後だけ登校、午前中だけ登校、数学だけ登校など、子どもさんに起きやすいことから、一緒にチャレンジしてみてください。

東京シューレには、ホームシューレという、通信教育とスクーリングの形態もあります。

家庭を基地に、リモート学習をしている塾、家庭教師、絵画教室、スポーツクラブ、など、子どもの好きな子どもに起きやすいことから、踏み出せる場所を広げると、登校も起きやすくなります。

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