5 初めての脱走
クーちゃんは雄だからか、13歳なのに移動や走りが速く、ジャンプも力強い。
家の構造に慣れて来て、階段は脱兎のごとく駆け降り、駆け昇る。
しかしさすがに、クーちゃんも13歳だなと思うところもある。
足が弱いのか、体重が外側にかかり、歩行が左右に揺れるように見える。
後ろ足が内股気味でふらつくことがあり、そんな時は高齢に思える。
後ろ足の踵の毛が、減っていて剥げている。
しかし、高さ90センチの窓枠の板にも自力でヒョイと上がる。
初めての猫の脱走
クーちゃんは、窓から外猫を見かけると、そばまで行きたくて室内を走り出す。
それが高じて、ついにクーちゃんは、あるとき脱走した。
我が家へ来てから、ちょうど1か月たったころだった。
その朝は、小雨が降っていた。
朝、6時半、どこからか、クーちゃんの鳴き声がした。
見回したが、室内には姿が見えない。
声のする方へ行くと、風呂場の外から声がしていた。
猫は網戸を器用にあける
クーちゃんは自分で網戸を開け、50cmほど離れたお隣の屋根に、飛び降りたようだ。
しかし、風呂場の窓枠が狭いので、帰りは窓枠に飛び上がれずに、鳴いていた。
屋根は広いから飛び移れるが、窓枠は10cmと狭いから猫でも怖いのだ。
行きはよいよい、帰りは怖い、である。
かつて、初代猫のお母さんが、屋根に向かって上ったのは良いが、帰りは10cmのブロック塀に向かって、屋根から降りられなかったのと同じだ。
風呂場の窓から私が、「クーちゃーん」と呼ぶと、走り寄って来た。
手を伸ばすと逃げないで、素直に抱かせてくれた。
何時から、そこにいたのだろうか。
雨に濡れていた。
猫が網戸を開けないようにするにはどうしたらよいか
昨夜、風呂場の換気のために、窓ガラスを開けて、網戸だけにしていた私のミスだった。
クーちゃんは、引き戸や網戸を、器用に手で開けられるようになっていた。
身体を拭いてやると、脱走で疲れたのか、クーちゃんはじきに眠ってしまった。
クーちゃんも、お母さん猫と同様に猫の本性が勝り、これに懲りることなく、3回、お隣の屋根に行った。
窓の網戸を開けられないように、早急に対策を講じなければならないと思った。
猫の脱走対策 ワンタッチ締まり
猫ちゃんブログへのコメント