26歳になったダウン症のまさや君が、ご両親に守られた家庭生活から自立し、グループホームで寝泊りするようになって4か月になります。
4か月の間に3回、病院の療育に来てくれました。
特別支援学校の小学部中学部高等部を卒業し、18歳から25歳まで、まさや君の生活は、障害福祉サービス事業所 なかまという作業所での仕事と、家庭生活でした。
作業所「なかま」と同じ系列の施設で「くおーるハウス」というグループホームができ、2021年12月から利用しています。
2泊3日で利用したり、隔週で利用したりして、家庭生活からグループホームへ、なだらかに移行しました。
グループホームに2か月間チャレンジした26歳のダウン症のまさや君
まさや君の育児に全身全霊を捧げてきたお母さんは、まさや君の世話がなくなって12月はボンヤリしてしまい、空の巣症候群になり、何もする気にならなくなってしまいました。
4か月たった今も、寒い日には、「まさやは暖かいシャツを着ただろうか。ダウンの上着を着ただろうか。」と心配しています。
グループホームにお母さんの心配を伝えると、指導員さんは「まさやさんと相談して決めます。」「まさやさんに選んでもらいます。」と、まさや君のことを対等な大人扱いしてくれているのが分かり、お母さんもそういう関係を改めて学んでいます。
まさや君はお母さんの庇護からの自立、お母さんもまさや君への依存からの自立のときですね。
お母さんには、まさや君のいない寂しさもあるが、まさや君をグループホームに委ねた、今後の「安心」も手に入れています。
まさや君が喜んで、適応してくれるかどうかが、お母さんの安心のキーポイントでした。
グループホームを1番好きだと言えるからグループホームに適応できている
まさや君に、グループホームの快適度を、数字タイルを使って聞いてみました。
3箇所の場所の名前を書いて、「マー君は、どこが1番好き?どこが1番楽しい?」と聞きました。
お母さんは「ドキドキする」と言いながら、見守ります。
3箇所の場所を私が指差しながら「なかま?」「家?」「くおーるハウス?」と読み上げて、まさや君に考えさせます。
再度「どこが1番好きかな?どこが1番楽しいかな?」と尋ね、私が「なかま?」「家?」「くおーるハウス?」と読むと、まさや君は文字を見比べて、2~3秒考えてから、1つずつ指さします。
まさや君が指差す順番に、私が数字タイルを1・2・3と置きました。
まさや君の考え深い様子から、質問の意図がわかること、見比べていること、順番を決めようとしていることが、はっきりと分かりました。
お母さんは「家」を1番に選んで欲しかったかもしれません。
しかし、まさや君が「家」を1番に選ぶということは、グループホームに魅力がないということになります。
「グループホームを1番に選んだまさや君だからこそ、グループホームに適応できている」と、私からお母さんに説明しました。
お母さんは、まさや君の好きな居場所順位決定を、寂しいような嬉しいような表情で見つめます。
グループホームに適応できる力を形成したのは、まさや君を可愛がって育てたお母さんとお父さん=ご両親なのです。
祝日の連休があったり、コロナ禍の数日休みがあったりして、土日だけでなく、まさや君が結構自宅に戻ってくる日があり、お母さんもまさや君が月の半分くらい自宅で寝泊まりする生活を、喜んでいる様子です。
18歳から26歳にかけて、次第に音声を出さなくなってきていたまさや君が、グループホームでののんびりした暮らし・自己決定できる暮らしを経験して、お家やお母さんとの車内の会話でも、音声の出ることが少し増え、私との療育場面でもさっさと決定するということが、回復してきました。
26歳のまさや君楽しみは野球観戦とウルトラマン
まさや君に毎週(日)に撮り溜めて、ダビングしてあげていた BS プレミアムの「ウルトラセブン」の番組が、49話で終了になりました。
ウルトラセブンの他に、まさや君にはどんな楽しみがあるかな?と思って、数字タイルを使って、いくつか質問してみました。
まさや君の好きな野球チームの順位を、数字タイルで決定してもらいます。
プロ野球だけでなく、高校野球も好きで、春の選抜高校野球を3月は見ています。
まさや君が野球番組を見ると、お母さんは見たいテレビ番組を我慢して、まさや君に野球を見せます。
パパも大手を振って毎日野球を見られるので、パパもまさや君との野球観戦をいつも喜んでいます。
現在、まさや君がやりたいこと、食べたいものの順位も教えてくれました。
グループホームから帰宅した土日に、家族で楽しめます。
数字タイルで順番を決める間、まさや君に何度も笑顔があふれました。
数字タイルで会話して、順番を決めて、気持ちを表現できる事が、嬉しそうでした。
まさや君と、特別支援学校の小中学部時代に学習した文字や数は、このような現在のやり取りに役立っているのだと、学習の意味を再認識しました。
お母さんも、ニコニコとその様子を見ながら、「その順番で野球チームが好きだったんだぁ、パパに教えよう」とiPhone で画像に撮っていました。
ちょうどこの日はプロ野球の開幕戦で、我が家も「巨人ー中日」開幕試合を見ました。
お母さんに野球観戦していることをメールすると、まさや君は BS 放送で、「広島ー DeNA 」戦を見ていたそうです。
数字タイルで、「広島カープを1番好きなチーム」「横浜 DeNAを2番目に好き」に選んだことと、今夜の観戦チームが合っています。
「まさや君の考え」というものを知りました。
こんな風に、iPad の文字や、数字タイル、YesーNo 〇✖で、大人のまさや君との会話を、今後も増やせたら嬉しいです。
プロ野球選手名鑑
まさや君が、プロ野球も高校野球も好きだということが分かったので、プロ野球選手名鑑を購入してみました。
まさや持っているかもしれませんが、次回プレゼントしたり、一緒に見たりしたいと考えています。
ウルトラマンパズル ウルトラマンスライドパズル 絵合わせゲーム
Amazon で 65ピースのウルトラマンパズルが、販売されています。
購入したらすぐ、コンビニでカラーコピーして、カラーの台紙を作ることを、お勧めします。
台紙を貼り付けて、絵合わせでパズルをすると、取り掛かりが簡単になります。
上手になったら、台紙を外して、あるいは白い紙をさらに上に貼って、ピースの合成をすれば、2通り楽しめていいですね。
スライドパズルは、15ピースが多いのですが、Amazon にあるこのスライドパズルは9ピースなので、まさや君もできる可能性が高いスライドパズルです。
ウルトラマンの「メダルカードえあわせゲーム」があったので、Amazonで購入しました。
次回、まさや君と楽しめたら嬉しいです。
メダルカードは、仮面ライダー版もあります。
ウルトラマンシール
ウルトラマンシールも、Amazon にあります。
ウルトラマンシールを、丸型の磁石に貼っておけば、何度も繰り返して「できたね評価」に使えます。
ウルトラマンゲームアプリ
BS プレミアムの「ウルトラセブン」の番組が、49話で終了になったので、ウルトラマンのゲームアプリはないかなと思って、インターネットで当たってみました。
知育アプリ3種類と、ゲームアプリ2種類がありました。
知育アプリ「ウルトラ エデュケーション」では、無料アプリと200円購入アプリがあり、パズル・ひらがな・カタカナなどが学べます。
とりあえず、お母さんに無料のゲームアプリ「ウルトラマンヒーロータイム」を iPhone にダウンロードしてもらいました。ヒーロータイム ウルトラマン – Google Play のアプリ
ウルトラマンと、じゃんけんゲームなどができるアプリです。
まさや君が楽しめるものかどうか、土日にご両親がゲームアプリに当たってくれることになりました。
ウルトラマン「ビー・ウルトラ」は、ロールプレイングゲームなので、少し難しそうです。
お父さんに、相手をしてもらう必要があるかもしれません。
いずれにしても、まさや君の先の人生は長いので、趣味を多彩に拡大していけると、笑顔が増えると考えています。
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