表在静脈の詰まりによる かかとの紫色
ヤエさんは55年間の美容師の立ち仕事と、80歳の早朝高血圧の小さい脳梗塞で、80歳以降右足を少し引きずるようになった。
85歳から、戸外は1点杖(ダイソーのもの)、自宅の室内は手すりを使った。
戸外でも自宅室内でも1~2ヶ月に一度くらい転倒した。
例えばスーパーで、杖と両足の3本足でレジ横に立っていて、男性が通りすがりに肩をぶつけていっただけで達磨のように転倒した。
91歳、要介護1、戸外やデイサービスでは4点杖(SHiMAのオールカーボン クオッドケイン4点式)を使った。
92歳、要介護3、右かかとの紫色がひどいので、心臓血管外科を受診すると、エコー検査で表在静脈の詰まりが判明した。
93歳、デイサービスでは歩行車ハッピーミニ、自宅では手すりとコンパクト車椅子(CUBEさつき)を押して移動、戸外では車椅子(カインズ)移動となった。
着圧ソックス代わりの伸縮包帯でむくみ改善
92歳、要介護3、表在静脈の詰まり悪化防止の着圧ソックスは、、初め病院で薦められた医療用の太ももまでのを履いた。
着脱が自分でできないし、履かせる私も太ももまでは大変なので、2つ目からは、カタログハウス通販生活でギロファの着圧ソックスLサイズを購入して履いた。
ヤエさんの足の大きさは23.0cmだからギロファソックスはMサイズでいいのだが、きついのを嫌がるヤエさんなので、いつもLサイズを購入した。
ギロファの着圧ソックスを1年間ほど頑張って履いてくれたが、次第にきつい着圧ソックスを嫌がり、医師の変更指示で今度は伸縮包帯でむくみを改善することになった。
同時期、認知の退行で、不快なことは我慢が難しくなっていて、腕の血圧測定で怒ったり、血管年齢を診る血圧脈波検査でも手首足首にきつく圧がかかると叫んだり動いたりして、我慢ができないようになっていた。
検査の意味が取れないから、不快なことは怒るのだった。
「1分で終わるから、じっとして、頼むね」と、検査中は毎回そばに同席させてもらって声をかけた。
そういうヤエさんに、嫌な顔をしない検査者は質の高い医療者だった。
医師に足が冷たいと訴えると、ビタミンEユベラが処方され、血流促進で足先の氷のような冷えもやや改善した。
しかし暖かい時期になると血管が老化しているためか、ビタミンEユベラ服用による血流促進で、手首に血腫が出現しやすい。
94歳、2年服薬したビタミンEユベラの副作用かどうかわからないが、右足の爪に変形の盛り上がりができた。
爪水虫かと思ったが、そうではないらしい。
爪がそっくり取れた。
爪の上の硬い部分を毎週電動爪磨きドクターショールで削った。
ベッドではレンジでゆたぽんと電気毛布で足を保温
入浴直後は誰でも素足で寝ると気持ちがいい。
素足で寝るとヤエさんは明け方に足先が冷たくなっている。
朝5時から起きてしまうと睡眠不足になり、認知も悪くなる。
おやすみソックスやレンジでゆたぽんを使用した。
電気毛布は丸めて使用してはいけないのだが、足裏保温のために、朝方5時~はパナソニックの11時間ダイヤルタイマーをセットして使用している。
レンジでゆたぽんも電気毛布も、低温やけどに注意が必要で、強弱調整が難しい。
夜間はオイルヒーター、炬燵下にミニホットカーペット
92歳の冬、早朝高血圧が再発したが、降圧剤を服用し、ベッド内温度と室温との差に留意することで、春には服薬しなくとも血圧は落ち着いた。
ベッド内が暖かく、室温が低いと、その寒暖差で血圧が上がる。
冬、室内は風の出ないデロンギオイルヒーターで18~20度になるようにしていた。
昼間はコタツテーブルの下のホットカーペットを「弱」で一年中点けている。
両面フットウォーマー ならば、足裏だけでなく、つま先も足の甲部分も暖かい。
むくみ対策に水分摂取量をつけてみた
成人の1日の排尿回数は4~7回、夜間は2回以下、1日の水分摂取量は1000~1500ccだという。
93歳、ヤエさんの両下肢のむくみが悪化したが、水分摂取量と排尿回数を検討し、水分摂取量を1㍑程度にしたら、下肢のむくみがやや改善した。
ネットで「排尿日誌を付けてみましょう、亀田メディカルセンター」と検索すると水分摂取量も記入できる排尿日誌が出てくる。
ヤエさんのようにむくむ人は、就寝前の「宝水」は200ccくらいでいいようだ。
就寝前の水分摂取と脳梗塞の因果関係は薄いらしい。
ヤエさんに入浴前に50cc、お風呂上りにアリナミンRオフ50ccと、朝わかしたお湯を冷ました常温水100ccを飲ませ、寝かせた。
冬場、自宅でもデイサービスでもインフルエンザ予防に水分補給を心掛け過ぎて足がむくんだ。
以降自宅では乾燥予防・インフルエンザ罹患予防には、もっぱらシャープの加湿空気清浄機で湿度を70%設定にしている。
痛みと疲労緩和のロキソニンテープは冷たくない
ヤエさんの、古い捻挫のある右足首の疲労を回復させ、朝の歩行を良くするために、入浴後、毎晩ロキソニンテープを貼って寝かせている。
就寝時はむくんでいるが、ロキソニンテープと、電動ベッドの足先を5cmほど高くして寝ることの効果で、朝はスッキリとした足になり、朝は歩行も楽そうである。
ロキソニンテープは人によっては消炎作用でかゆみが出る方もいるので、1日に7時間程度にし、肌を休ませることが大切だ。
96歳から右足首に力がなく、ブラブラするようになってしまった。
保護のため、毎朝、右足に第一三共ヘルスケアのパテックス機能性サポーターハイグレードモデル男性用Lサイズ(足首21~24cm)を填めている。
足首は保護したいが、きついとヤエさんの血行に悪いと考えて、男性用Lサイズにした。
ヤエさんの足首だけをサポートしたいので、土踏まず部分は私がカットして短くした。
締め付け感がなくなって、ヤエさんも移動の間は履いていてくれる。
夜間はもちろん外し、昼間も炬燵や椅子に座位のときは、サポーターを外すようにした。
ピップの薄型圧迫サポータープロフィッツ足首用Lサイズ(足首21~24cm)も試してみたが、パテックスのサポーターがヤエさんにはよかった。
毎晩のロキソニンテープと、毎朝のサポーターが移動生活に欠かせない。
ジェットバスの半身浴で足を温めた
94歳から、ヤエさんは、心臓に負担なのか、肩まで浴槽につかりたがらない。
94~96歳は、浴槽内の腰掛け部分に腰掛けて、半身浴スタイルで、毎晩ジェットバスの入浴をしていた。
10~15分、40℃の浴槽に浸かって、下半身が温まるとヤエさんはご機嫌が良く、深く眠った。
おそらくこのころから、心臓は弱って来ていて、半身浴をしたがったのかもしれない。
脊柱管狭窄症の進行
96歳、要介護4、足を前方に出すことが困難になり、首の痛みも訴えたので受診したところ、MRIで脊柱管狭窄症が判明した。
「MRIがよく撮影できた」と、じっと我慢した時間をお医者様に褒められて、ヤエさんはご機嫌だった。
幸い、ヤエさんが脊柱管狭窄症の痛みを訴えることはない。
認知症が、痛みの受容をを和らげてくれているようだ。
ヤエさんの弟3人が、70~80代で脊柱管狭窄症を発症している。
ヤエさんは、82歳からジェットバス入浴で血流を助けたので、発症が96歳になった。
94歳から半身浴で首や両肩が温まらず、脊柱管狭窄が急に進行したのかもしれなかった。
脊柱管狭窄を広げる作用のリマプロスト5㎍と、下痢止めのラックビー1g粉末を飲むようになった。
ひざ下電気毛布
96歳からはベッドと炬燵で、山善のひざ掛け電気毛布を使っている。
100cm×60cmくらいだから使いやすい。
ミンクのような滑らかなファータッチで触って気持ちいい。
夏場も、爪先が冷たいので、爪先にレンジでゆたぽんを1~2時間くらい当てて寝かせ、後で私が取り去っている。
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