まだ話せない2歳児に身振りの多用と写真カードの活用を保育士さんに依頼してみました

我々大人は、音声会話が楽なので、音声でやり取りしたいです。

身振りや絵や写真を使うことは、大人にとっては少々面倒なコミュニケーションですね。

しかし、まだ音声のことばがない子にとっては、目に見える身振り・絵・写真が分かりやすく、子どもの行動をうながします。

保育園の先生が音声の言葉で指示しても、子どもは先生の声掛けの前に見ていたものに気を取られています。

見える言葉としての写真が分かりやすい

そこで写真カードという、見える言葉の登場です。

「先生の音声の指示で子どもが取り掛かれない時に、写真カードを子どもの目に見せて誘ってみてください。」と、目に見える言葉としての写真カードを作り、保育園の先生がたに活用をお願いしてみました。

Ⅼ判写真カード。担任の先生が4人いるのでラミネートして4セット作りました。70枚のプリントが30分ぐらい、70枚のラミネートが30分ぐらいでできます。

触覚系が一番子どもの気を惹く感覚なので、写真カードを手に持たせると、見せるだけより、その気になる可能性が高まります。

子どもが情報を取る発達の順序が、触覚➡視覚➡聴覚だからです。

その場所から持って来られない物は、写真を使うとよさそうです。

子どもの目の前に持って来られない場所や物を、A4の写真にしてみました。

1人の先生が全員に向けて、一斉の指示を出すときに、使えそうです。

1.トイレ おしっこ うんち

トイレ おしっこ。手を洗う

2.水道いく 手を洗う

3.おそと ブランコ 靴を履く

おそと ブランコ 靴を履く

4.ロッカー

など。

道具のいらない身振りを多用した言葉かけ

身振りも言葉です。

大抵の行動は、先生の身振りを見せれば、言葉として伝わるかと思います。

言葉のまだない子どもや取り掛からない子どもには、①身振りで物や場所を伝える。 ➁写真を手渡す。

行動(見せる身振り)

1.カバン( 両手で四角をなぞる)

2.通園帽子( 頭チョンチョン+ロッカーを指さす)

3.園服( 先生のTシャツを引っ張って 両手で脱ぐ真似をする)

4.靴を履く( 足の甲をトントンと触れる)

5.カラー帽子( 頭チョンチョン+ロッカーを指さす)( 帽子の写真を見せる)

6.園庭へ行く(園庭を指さす)

7.手を洗う(手を洗う身振り)

8.給食を食べる( 食べる身振り)

9.水を飲む( 飲む身振り)

10.タオルで拭く( 手を拭く身振り)( タオルの写真を見せる)

11.トイレに行く( トイレの方向を指さす)( トイレの写真を見せる)

12.おむつ( 写真を見せる)

13.昼寝をする( ねんねの身振り)

14.机に行く(両手を大きく広げて四角をかたどる身振り)( 机の写真を見せる)

15.椅子に座る(おしりをトントンする)( 椅子の写真を見せる)

16.お帰りの用意をする( ロッカーを指さす)( ロッカーの写真を見せて持たせる)

以上のような大抵の行動は身振りで促すことが可能ですね。

身振りにできにくい物は、写真を見せたり、写真を手に持たせたりすると、子どもにとって分かりやすいです。

自分の信号

身振りは、道具が要らないので、割合大人にも起こしやすい行動かなと思います。

写真カードは私が考えたものなので、現場の保育士さんにとっては、突然提案された他人の信号です。

どう使ったらいいかわからない、保育のポケットに入れておくのか、ロッカーの上のかごに入れておくのか、使い方がわからない、と困り感や拒否感、億劫さ、もあると思います。

それで当たり前です。

自分で取り込んだ信号であれば、活用することが可能です。

身振り1つでもいい、集団参加に遅れ気味の子どもさんとの間で、目に見える身振りを使ってもらえたら嬉しいです。

5歳児のクラスの先生の所に立ち寄ったら、早速、予定表が先生ご自身の「自分の信号」で出来上がっていました。

情報を取り込んで行こうとする前向きな姿勢に感心いたしました。

せりな先生作 今日のお帰りの時間16:00の予定予告表

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