朝布団から出られない子どもに起きてもらう5つの方法

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冬、寒くなると、誰でも、暖かい布団から出るのは、つらいものです。

一番の根底に、「誰でも嫌だよね」という、快感に対する共感があると、肯定的な声かけができます。

朝、布団から、起きにくい子どもに対しては、起きる「意欲」を問わないようにします。

大人の自分に、物理的な工夫をするアイディアがないとき、子どもの意欲を問いやすいです。

大人は、自分が変わることは面倒だから、子どもを変えようとします。

目の前の子どもが、学校への魅力をなくし、登校への気力をなくしているのだから、エネルギーが低下している人に対して変わるのは、適応して暮らせている我々大人の側ですね。

起きる「意欲」を問わないで、物理的に、助けることができないか、あらゆる方法を考えます。

1.気温差がないようにする

布団は、暖かいです。

①なので、その暖かい布団のまま、こたつまで移動できないか、勧めてみます。

「雪だるまみたいに、布団だるまで起きよう。温かいまま起きられるよ。布団を身体に巻くのを手伝うね。」

ネットのイラスト画像から

➁布団の中と気温差がないようにするには、寝ていた部屋と、起きて行く先の部屋を、それぞれ、22°ぐらいまで温めます。

室温が寒いと布団から出たくなくなります。ネットのイラスト画像から

「部屋の中も、布団の中と同じ22度に、あったかくなってるよ。同じだから、起きてみてごらん。」

寝室や、着替える場所や、朝ごはんの場所も、布団の中と気温差が少ないように、エアコンやヒーターで22度に温めましょう。ネットのイラスト画像から

不登校が起きやすい子どもさんは、感覚過敏を持っていることが多いので、気温差がないようにします。

夜、湯船に入浴して、質の良い睡眠が8時間取れて足りていれば、入眠後7~8時間で体温が上昇し、身体は目覚めやすい仕組みになっています。

2.寝室の布団からリビングのこたつまで、移動が起きにくいのであれば、リビングのこたつのそばに寝るようにしてみる

③夕方5時ごろから、夕ご飯過ぎぐらいまで、「明日は行ってみる」、と思う子どもたちです。

なので、子どもが布団から起きやすいように、朝、にぎやかになるリビングに、親子で布団を敷いたり、こたつのそばに布団を敷いたりすると、寝室とリビングの距離が無くなって、起きやすくなります。

ネットのイラスト画像から

3.リビングで寝ていると、キッチンから、好きな食べ物の匂いもしてくる

朝ごはんには、子どもさんの好きな食べ物を、並べることにします。

朝は、時間もないので、大好きなものが1つあれば、大丈夫です。

それが、タンパク質であれば、給食まで、脳のエネルギーも持ちます。

例えば、卵や納豆が好きであれば、納豆入りオムレツにすると、ご飯でも、パンでも食べられます。

ネットの画像から

もちろん、納豆入りオムレツだけでも、タンパク質は十分です。

味噌汁が好きであれば味噌汁、牛乳や豆乳が飲めるのであれば、ホットミルクにして出せば完璧です。

ネットのイラスト画像から

「シュークリームなら起きる」と言うのであれば、シュークリームでってもいいと思います。

シュークリームは、糖分だけなので、給食まで、脳のエネルギーが持ちません。

シュークリームを食べた勢いで、他のタンパク質も勧めてください。

お豆腐が好きな子であれば、豆腐バーのようなものもあります。

豆腐バー。豆腐はタンパク質。

20秒チンすると、美味しいです。

もちろんウイダーinゼリーや 、SOYJOY でもいいですね。

起きさえすれば、他の何かを、口にしてくれる可能性もあります。

食べる時間がない時は、車までシール容器で持って行って、食べてもいいですね。

歯磨きは、キシリトールガムをかめば、大丈夫です。

布団から起きることが第一目的なので、その第一目的のためには、あらゆることが楽になるように、物理的に工夫します。

起床➡玄関を出る、が一番の目標ですね。

起床➡食事➡着替え➡歯磨き➡準備➡車で登校➡歩いて登校➡集団登校➡相談室登校➡教室登校など、多くのハードルがあります。

起床➡お手伝いをして自宅で過ごす、学校外の適応指導教室へ登校するなども、大事な一歩です。

登校を渋りがちな子どもを元気にする肯定的な言葉のかけ方 | 猫ちゃんブログ

4.小学校3年生ぐらいまでであれば、あるいは母親と同じ性であれば、奥の手として、「ママもお布団に入っちゃおう」と言って、暖かい布団に入れてもらい、1~2分、つぶやくか話しかけます

「あと15日で、クリスマスだね。」(15回登校すればという意味)

「今年はクリスマスケーキは、ホワイトかなぁ、チョコレートかなぁ」

「クリスマスプレゼントは、〇〇が欲しいんだだっけ?」

「去年のクリスマスは、何々で盛り上がったね」

「コロナの前は、クリスマスにどこどこへ出かけたね」

「今夜一緒に、去年までのクリスマスのアルバムを見よう」

もし、会話に乗って来るようであれば、あるいは乗って来なくても、この辺で、「よっしゃ、ひと頑張り、起きよう!」と、お母さんが上半身を起こして、布団を折ります。

応じてくれれば大成功、拒否にあったら「着替えはここだからね、ご飯並べてるよ」とその場を離れるといいと思います。

いずれにしても、布団が個室にあるよりも、リビングに敷いてあると、起きやすいのではないかと思います。

家族の朝の音で、寝ていられなくなります。

夕方から夜、子どもさんの気持ちが、「登校にチャレンジしようかな」とつぶやいている時に、「起きやすいように、リビングで寝てみよう」と提案してみてください。

5.着替えも、暖かい部屋で着替えられるようにしておきます

着替えの洋服を、こたつで温めておいてもいいですね。

布団から出るのが一番のキーポイント。「起きられて、嬉しいなぁ」と、着替えやランドセル準備は手伝いましょう。

「着替えは、こたつにあるからね。」

「着替えは、ファンヒーターの前で温まってるよ。」などです。

布団の気持ち良さを、着替えまで持ち込めるように、温度差のないように、物理的に工夫します。

ご家庭の現状で、一番起きやすそうなことを、明日の(日)の朝から、試してみてください。

登校という言葉には、一言も触れず、布団から起きて、着替えて、ご飯を食べる、ということが目標です。

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