5歳児に生活行動を分かりやすく伝える方法

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子どもたちが、朝、登園して、ロッカーに通園カバンをしまうまでの一連の流れを、自分でイメージして自発的に行動しやすくしたいと、保育園の年長組の担任の先生から、相談がありました。

子どもたちに、肯定的な言葉や次の行動プランの言葉をかける担任の先生で、和やかな温かいクラスです。

先生の願う、朝の一連の行動を、自分の内言語へ取り込んで、イメージできる子どもは、登園するとすぐ、さっさと行動できます。

行動の内容は、以下の7項目です。

1.保育室の入り口で、テーブルに、通園カバンからお便りを出して、お便りに出席シールを貼る。

2.通園カバンから、お手拭きタオルを出して、水道の側のフックにかける。

3.通園カバンのチャックを閉める。

4.ロッカーまで行く。

5.帽子と通園カバンをロッカーのフックにかける。

6.ロッカーの整理をする。

7.制服をハンガーにかける。

一連の行動をさっさと行なえない子どもは、それらの行動を音声言語化できていない可能性が高いです。

そうであれば、音声の手前の、目に見える言葉、脳内に記憶しなくていい言葉に、変換してやる必要があります。

①そこで、担任の先生と相談して、数字と文字と画像で、「朝の行動シート」を作りました。

➁また、先生と一緒のシール貼りのテーブルで、この一連の行動のプリントを子どもに、指差して読んで見せて、直前の予告をして、本人にも言葉を復唱させてから、行動させるのが良いと思います。

目から記憶する子どもも、います。

③これを使ってみて、数字・文字・画像が分かりにくかったら、担任の先生が、シンプルな黒線の絵と数字を描くと良いかもしれません。

④あるいは、A3一枚の紙の一覧表だと、一度に全部見えてしまうので、1から7までの7枚の写真カードにして読んで見せたり、保育室のホワイトボードに貼っておくと、7つの別行動として、分かり良いかもしれません。

まだ6月なので、①~④を3月まで続ければ、身について行くように思います。

身につけるポイントは、「イメージを持つ 自分で言語化する。」ということです。

まずは先生が、シールを貼るテーブルで、一連の行動表を見せて、お手本の言葉を言ってあげて復唱させてみてください。

一枚はシール張りの場面のやり取りに使い、もう一枚はロッカーの場所の窓ガラスに置いておくと、その子どもさんの記憶の負担が少なくなります。

「1.お便り 出す。シール 貼る」

「2.タオル 掛ける」

「3.チャック」

「4.ロッカー」

「5.カバン かける」

「6.ロッカー 整理」

「7.制服 ハンガー」

「完成!」と、タッチや報告ができたらいいですね。

10月にまた、保育園を訪問する予定なので、担任の先生に「朝の行動表」の結果を聞いて、また次の手を一緒に考えたいと思います。

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