子どもたちが、朝、登園して、ロッカーに通園カバンをしまうまでの一連の流れを、自分でイメージして自発的に行動しやすくしたいと、保育園の年長組の担任の先生から、相談がありました。
子どもたちに、肯定的な言葉や次の行動プランの言葉をかける担任の先生で、和やかな温かいクラスです。
先生の願う、朝の一連の行動を、自分の内言語へ取り込んで、イメージできる子どもは、登園するとすぐ、さっさと行動できます。
行動の内容は、以下の7項目です。
1.保育室の入り口で、テーブルに、通園カバンからお便りを出して、お便りに出席シールを貼る。
2.通園カバンから、お手拭きタオルを出して、水道の側のフックにかける。
3.通園カバンのチャックを閉める。
4.ロッカーまで行く。
5.帽子と通園カバンをロッカーのフックにかける。
6.ロッカーの整理をする。
7.制服をハンガーにかける。
一連の行動をさっさと行なえない子どもは、それらの行動を音声言語化できていない可能性が高いです。
そうであれば、音声の手前の、目に見える言葉、脳内に記憶しなくていい言葉に、変換してやる必要があります。
①そこで、担任の先生と相談して、数字と文字と画像で、「朝の行動シート」を作りました。
➁また、先生と一緒のシール貼りのテーブルで、この一連の行動のプリントを子どもに、指差して読んで見せて、直前の予告をして、本人にも言葉を復唱させてから、行動させるのが良いと思います。
目から記憶する子どもも、います。
③これを使ってみて、数字・文字・画像が分かりにくかったら、担任の先生が、シンプルな黒線の絵と数字を描くと良いかもしれません。
④あるいは、A3一枚の紙の一覧表だと、一度に全部見えてしまうので、1から7までの7枚の写真カードにして読んで見せたり、保育室のホワイトボードに貼っておくと、7つの別行動として、分かり良いかもしれません。
まだ6月なので、①~④を3月まで続ければ、身について行くように思います。
身につけるポイントは、「イメージを持つ ⇔ 自分で言語化する。」ということです。
まずは先生が、シールを貼るテーブルで、一連の行動表を見せて、お手本の言葉を言ってあげて復唱させてみてください。
「1.お便り 出す。シール 貼る」
「2.タオル 掛ける」
「3.チャック」
「4.ロッカー」
「5.カバン かける」
「6.ロッカー 整理」
「7.制服 ハンガー」
「完成!」と、タッチや報告ができたらいいですね。
10月にまた、保育園を訪問する予定なので、担任の先生に「朝の行動表」の結果を聞いて、また次の手を一緒に考えたいと思います。
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