ヤフオクで手に入れた、厚みのある、恐竜の大型木製パズルの、下絵コピーも準備して、4歳5ヶ月のL君が、療育に来るのを楽しみに待っていました。
待合室に迎えに行くと、小児科の待合室で、ビデオのアンパンマンを見ています。
L君の通う保育園は、 子どもは外で元気に遊ぶか、室内でも友だちと遊ぶ方針の、子どもにテレビを見せない保育園です。
小児科の待合室で見ることができるビデオのアンパンマンは、L君にとって 珍しい番組でした。
療育に来ると、毎回待合室で、食い入るようにビデオのアンパンマンを見ています。
L君が大好きな、恐竜の新しいパズルを見せて誘えば、すぐ移動できます。
今回は、 ビデオのアンパンマンつながりで、 西松屋のアンパンマンのソフトパズルを見せて、「アンパンマンのパズル、しよう」と、誘いました。
6月までは、一緒に歩いて、「廊下の角で子どもがぶつかる絵のマーク」を指さして見て、ゆったりと歩いて移動していました。
7月は触らなくても、済むようになりました。
なぜか先に部屋に入って大人を締め出す?
ところが、8月は、2回とも、待合室から廊下を先に走って行って、療育の部屋のドアを、なぜか中から閉めます。
おそらく、保育園での模倣? あるいはルールの誤解?ではないかと思いました。
①友だちがふざけた意味で、L君のトイレの戸や室内の戸を閉めたのか?
それを取り込んだ再現なのか?
➁あるいは、年少組さんの時、散歩に行く友だちの帽子を胸に抱えて遠くへ持って行ってしまったり、友だちの靴を遠くへ持って行ってしまったりしたL君なので、 療育の部屋のドアを閉めるのも単純に気をひく行動なのか?
戸を閉めることも 帽子や靴を持って行ってしまうことも、悪意はなく、人への接近行動の変形でしょう。
それらは、相手にしてみたら歓迎できない行動、ですけどね。
③そこで「閉めると困る。開けてね。」 という絵カードが必要だと思いました。
別の状況では、ドアを閉めるように、言われる時もあります。
トイレの戸を閉めるように言われたり、寒い冬になると戸を閉めるように言われたりします。
どういう状況の時、どう振る舞うか、相手の気持ちはどうか、そういうことを広い空間の状況判断で考えるのは、L君に難しいようです。
廊下の角で、2人の子どもが頭をぶつけている絵は、非常によくわかるL君です。
イラストは、L君も好きで、わかってくれます。
戸を閉めないでほしい状況も イラストや写真で説明できたらいいと思いました。
インターネットの「無料画像イラスト」からダウンロードして、作ってみました。
お母さんも、似たような状況に困っていると、教えてくれました。
④お姉さんが大事にしているものを、こたつに隠してしまうL君なのだそうです。
お姉さんと遊びたい、お姉さんにかまってほしい、お姉さんの気を引きたい行動なのかもしれません。
しかし、お姉さんは困って、L君のことを、嫌いになってしまいそうです。
「隠した」という過ぎたことを非難するのでなく、お姉さんの大事な物を「お姉さんに渡してね」と、今から取るべき行動をシンプルに頼むのです。
そこで、その状況を、以下のような画像で、L君に伝えてみるのはどうでしょうか。
はてな「?」の品物を、お姉さんに渡してきてね、という感じです。
次回、お母さんに、このイラストを、お渡ししたいと思います。
学習の様子
療育での学習は、元気よく椅子に座りました。
初めて自分から、机を自分の方に引き寄せました。
学習態度が、成長しています。
この日は 50分程、とても姿勢が良かったです。
姿勢が良いと、見比べる目も、 操作する手つきも、しっかりしていました。
アンパンマンのパズルは、枠がなくても、ピースを合わせて構成してくれました。
アンパンマンに関する、空想のお話も、L君がたくさんしました。
最後には、ピースを枠にみんな填めて、納めて片付けてくれました。
納める時も、ピースが入りにくい時、ドンドンドンと叩くのでなく、指先に力を入れて、一生懸命押していました。
おうちで、お母さんが、パズルは指先で押すように、言ってくれたのかな?
色・形・数の学習の進展は、次回投稿します。
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