今回は、クロちゃんの脱走事件で考えたことを、投稿します。
皆さんも、猫ちゃん脱走の経験談を、コメント欄で教えてください。
クロちゃんは縄張りをどう考えているか
元野良猫クロちゃんは、感覚が過敏で、臆病な猫です。
4年前に私が捕まえるまでは、どんな猫社会にも属さないで、単独で生きてきたようです。
4年前から、涙目と血便が心配な、人馴れしない猫でした。
8月からクロちゃんの餌を、ヒルズの消化ケアi/d腸内バイオームにしたところ、すぐに血便が出なくなり、涙目も少なくなり、脱走するまでの1ヶ月間、クロちゃんは健康そうでした。
体調が良くなって、気分も良くなったのか、首を撫でたり、喉をなでたり、させてくれました。
嬉しくて安心し、私の用心深さが全くなくなっていた時、クロちゃんに玄関から脱走されたのです。
クロちゃんは玄関を出ると歩道で止まり、私が「クロちゃん!」と止めようと声をかけると、我が家の南側に沿って、ゆっくりと走って行きました。
後で猫探偵さんが教えてくれたのですが、クロちゃんの逃げるスピードはゆっくりな方で、ゆっくり逃げる猫は、家に近い縄張りで過ごしていることが多いそうです。
また猫探偵さんの説明によると、クロちゃんは我が家の周辺一帯を、自分のなわばりだと思っている、そして我が家はその縄張りの拠点、おそらくクロちゃんはそのように考えて行動している、ということでした。
なるほど、クロちゃんにとっては、建物の境界というものはない。
餌場と、寝るところと、自由に歩けるなわばりがあるだけだ。
人間は、建物の中の暮らしと、建物の外の世界という風に、建物で分けているけれど、猫のクロちゃんにしてみれば、この辺り一帯が自分の縄張りだ。
クロちゃんがどう考えて暮らしているかを、猫の生活行動をたくさん見ている探偵さんから教わりました。
やっぱり外に出たい
我が家で捕獲器から出した時、クロちゃんは真っ先に、出入りできたはずのガラス戸の隙間に向かいました。

しかしガラス戸の隙間は、捕獲器を開ける前に私が閉めたので、クロちゃんが外へ出ることは叶いません。

仕方なくクロちゃんは、毎晩眠っていた本棚の奥に、隠れました。

脱走から帰宅した翌日も、クロちゃんは出入りできたはずの場所へ向かいます。

「ここから出してほしい」、クロちゃんが行動全体でそう喋っているように思えました。
クロちゃんの理想としたら、ガラス戸にペットフラップをつけて、自由に出入りしたいに違いない。

しかし、クロちゃんが帰ってこないことや、雨や病気が心配で、クロちゃんの願いを、叶えてやれない。
ごめんね、クロちゃん。
冬までに動物病院に連れて行って、検査をして、花ちゃんのいる2階へ、縄張りを広げるようにチャレンジするから、3ヶ月待っててね。
脱走から帰ってきた後のクロちゃん
脱走から帰ったクロちゃんは、1週間飲まず食わずだったのか、1日で水の器を空にし、2杯目も半分飲みました。

また、脱走前までは、夕方に餌を食べることが多く、1日1食だったクロちゃんが、朝に夕に餌を食べ、どれほどお腹が空いていたのか、ということが分かりました。


猫探偵さんの言う通り、クロちゃんは遠くへは行かず、よそのお宅で餌をもらうこともなく、1週間おそらく飲まず食わずだったので、捕獲器の餌をつまみながら、8日目に我が家の中の餌を食べ、9日目も我が家の中へ食べに来てくれたのでした。
プロである猫探偵さんに支えられながら、クロちゃんを待つことができてよかったです。
皆様の心配と応援に感謝です
お腹が治ってから、脱走したクロちゃん。
38度の暑さが収まって、カラッとした暑さの、気候の良い時に、脱走したクロちゃん。
初日2日と、短い時間、小雨が降ったが、野外でも雨に濡れることがなかったクロちゃん。
2日目は北風が寒かったけれど、それでもだいたい夜間も20度ある時期に、脱走したクロちゃん。
この辺りの先輩の野良猫は高齢で、攻撃されなかったクロちゃん。
近所のかたがたも親切で、捕獲器を置かせてくれ、心配してくれました。
家猫の花ちゃんも、野良猫が来ると、首を伸ばして教えてくれました。

たくさんの幸運に恵まれて、戻ってきてくれたクロちゃん。
「捕まるといいですね」と、多くの方々から、心配と応援をしていただきました。
感謝です。
近所のかたには、ゴミ集荷場に、「見つかりました」のポスターを張り、お礼とお知らせに変えました。

アイリスオーヤマの脱走防止フェンス
クロちゃんが90cm の高さを超えることを考えると、玄関のたたきに、天井までの脱走防止フェンスが必要なのかと思いました。
猫探偵さんに相談すると、玄関扉にフェンスを置くだけで違う、と教えてくれたので、急いでアイリスオーヤマのペットフェンスを Amazon に注文しました。
幅90cm、高さが55cmあります。

人間は、出入りの時、またいで出入りしています。

あるいはクロちゃんが、玄関のたたきの中にいないことを外から目視できれば、フェンスは左右にスライドさせれば良さそうです。
いずれにしても今のところ、人間が非常に用心深く行動しているので、クロちゃんの再度の脱走を避けることができています。
脱走後も以前と変わらずに触らせてくれるクロちゃん
脱走から戻ったクロちゃんが野生に帰り、また人間を避けるのかと不安だったのですが、そんなことはなく、クロちゃんは脱走前と同様に、毎日長い時間、首や喉を触らせてくれ、気持ちよさそうにしています。

クロちゃんが、我が家の餌を食べに来てくれたことを知らなかった8日目には、「世界でいちばん猫に優しい捕獲器」TORASUKE トラスケを、ねこから目線のサイトに発注していました。

クロちゃんを捕まえることが長期化すること予想したので、自宅にも捕獲器があると良いと思ったのです。
しかし9日目に捕まえられたので、キャンセル申請すると、すぐにキャンセルできました。
こんな風に色々とありましたが、クロちゃんは「また外へ行きたいなぁ」という野良猫目線で、毎日外を眺めています。

皆様、ありがとうございました。
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