音声のない自閉症のかたの販売学習・算数アプリ・調理手順書

特別支援学校や特別支援学級で学ぶかたの、学習モデルとしてご紹介します。

一平くんは、29歳の自閉症の青年です。

最近は、身振り表現も、増えてきました。

一平くんの学習力は、小学校1年生くらいです。

身振りで体調を訴え、受診と薬を要求できる

病院小児科へ療育に来ると、一平くんは、目がかゆいとか、喉が痛いとか、看護師さんに身振りで訴えることが、最近できます。

自分で伝えられる時、とても嬉しそうです。

どこが痛いかを伝える

iPad を使ってかりんとうの販売学習を行なっています

iPad に入れた、絵カードコミュニケーションアプリ「えこみゅ」で、どこへ来たか、誰と来たかなど、一平くんに質問して、えこみゅで答えてもらいます。

リタリコの えこみゅ – LITALICOアプリ は、 iPad ・ iPhone だけでなく Android にもダウンロードできます。

えこみゅ

カードで、「先にかりんとうの販売、あとで算数の勉強」、とお願いしています。

 iPad の「かなトーク」に、販売の時の挨拶、「こんにちわ、かりんとう いかがですか」を、入力してもらいます。

「かなトーク」 は、App ストアで、 iPad にだけ、無料で、ダウンロードできます。

「かなトーク」をApp Storeで (apple.com)

iPhone /iPod Touch には 「かなトーク mini 」 を、無料で、ダウンロードできます。

Android には、「かなトーク mini 2」を、発声エンジン(Google の発声エンジンあるいはKDDI のN2 TTS)と共に設定できますが、五十音表での入力でなく、スマホのメール入力の画面になります。

子どもたちには、かなトークのような、ひらがな五十音表での入力が便利ですね。

「かなトーク mini 2」の Android への設定の仕方は、2021/10/10に投稿しました。

「かなトーク」 は、入力された文字を読み上げる、音声発声型意思伝達アプリです。

場面緘黙の方や、失語症の方、脳梗塞後の言語障害の方、喉頭癌の術後の方など、音声を出せない方にも使えます。

「かなトーク」は今、 iPad の無料レンタルを、実施しています。問い合わせてみてください。

五十音表の一文字ずつを押すとき、一平くんの音声が一音ずつ、 iPad の音声よりも先に出ることが、最近定着してきました。

お釣りは、画像のようなお金の見本があると、出せます。

原価販売105円のかりんとうを、毎回50個くらい販売します。

完売すると、嬉しそうです。

お金の数え方が進化している

販売を終えて、お金を数えます。

算数を学習した人らしく、10の塊を作って、お金を集計します。

電卓で、計算して、集計の答え合わせをします。

お金は、お釣りのケースに納めます。

血圧測定の紙で加減算の筆算を学習している

一平くんが一番好きな、二桁から三桁の、加減算の筆算をします。

毎回、内科の血圧測定器で、血圧を測定するのが、一平くんの趣味です。

最近、画像右ページの、お金の足し算も、上手になってきました。

iPad で、4歳から8歳くらいの、算数アプリを使い始めました

8月、お母さんが、一平くんに、 iPad を買ってくれました。

一平くんが算数を好きなので、お家でも、 iPad で算数をして、時間が潰れないかと、アプリを色々と、ダウンロードしてみました。

週休4日の一平くんの、雨の日や、台風の時、寒い日に、iPad で算数をして、お家で過ごせると、いいと思いました。

無料でダウンロードできて、一平くんが一人でもやれそうなアプリを、選びました。

Googleの Play ストアや、Apple のApp ストアで、無料ダウンロードできる、算数アプリです。

「 無料でダウンロードできる、算数アプリ、小学校1・2年生」と検索すると、色々と出てきます。

野菜炒めの調理をお母さんがさせてくれる

お母さんは、週休4日と決めている一平くんと、畑で野菜を作っています。

一平くんは、それを「せいかつ」と呼んでいます。

お母さんは、収穫した野菜で、野菜炒めも作らせてくれます。

一番初めに、肉を炒めると、しいたけやピーマンが硬いので、炒めているうちに、肉が硬くなって困ると、お母さんから聞きました。

そこで、調理の順番を、写真に撮ってみました。

①まずは野菜を切ります。シール容器などにいったん入れておけるといいですね。
次に、肉を切って、油で炒め、いったんお皿に、取り分けます。
③固いもの・時間のかかるものから、先に炒め、柔らかいものは後にし、最後に炒めておいた肉を加えます

一平くんは、最近、絵に描いて伝えると、大人の都合も理解してくれるので、写真の調理手順書なら、順番がわかりやすいかと思いました。

次回、一平くんとの学習で、調理の順番を、写真の手順書を見ながら、一緒に確認したいと思います。

お店のマークをアイロンビーズで作る作業学習

畑での野菜作り、キッチンでのお料理、アイロンビーズの仕上げなど、お母さんがやってくれます。

学校の生徒さんで言えば、「畑・調理・アイロンビーズ製品づくりなどは作業学習」、大人の一平くんには、趣味の時間になります。

アイロンビーズで合成する作業用に、一平くんの好きなお店のマークを、ネットでダウンロードしました。
アイロンビーズの透明台の下に置く、台紙の模様として、お店のロゴを、ハガキにプリントアウトしました。
ダイソーのアイロンビーズ。セリアにもあります。現在は、水だけでくっつくタイプのビーズも販売されています。

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