飲み込む力が落ちた
97歳、要介護4、認知機能、歩行機能、手の機能、飲み込む力が退行した。
食事に時間がかかる。
飲み込みにくい様子だった。
薬も白湯だけ飲んで、粒が残るということが増えた。
97歳、ひき肉野菜炒め卵とじと、きざみ温納豆の混ぜご飯を朝食にしていた。
小ぶりの茶碗で軽く一杯食べるのに、以前の2倍の30分くらいかかるようになった。
夕食は鮭やサバ缶なども食べるので、1時間くらい噛んでいるようになった。
ミキサー食にしてみた。
ムース状になっていると、飲み込むことが楽そうに見えた。
97歳、要介護5、車椅子とベッドの生活になり、脱水・発熱で、5ヶ月で3回、計70日ほど入院した。
病院のムース食に学ぶ
病院の食事を見て、私もムース食を学べた。
退院して、在宅介護の再開だった。
ドラッグストアに行くと、レトルトのなめらかごはん、おかず、たんぱく質アップ粉末、メイバランス、とろみドリンク、トロミアップ粉末などが売っていた。
デイサービスにもそれらを届けて、朝昼ごはんと夕ご飯の2食を作ってもらった。
ヤエさんの退院後は、病院食の見よう見まねで、夕食や夜食のムース食を作れた。
1食400kcalくらい食べさせたかったし、1日に1200ccくらい飲ませたかった。
しかし、飲み込む力が落ちていて、1食200kcalくらい食べるのがやっと、1日に600ccくらい飲むのがやっとだった。
口から飲む量が少ないので、本当は3日に1回くらいの点滴の補水が必要だった。
退院直後に、自宅で点滴補水の訪問診療を開始したらよかったのだ。
福祉車両の納車が遅く、普通車のパッソで1回、点滴補水に連れて行っただけだ。
ヤエさんを見送って、1年以上経ってから思うのだが、ヤエさんは枯れて逝く準備をしていたんだなあと思う。
98年頑張ってきたヤエさんに、「もっと食べて、もっと飲んで」と、元気な自分の健康観で迫ったことは、間違いだった気がする。
98歳のヤエさんに、点滴補水で血管から水分を与え続け、生かし続けることも、どうなのか、私にはわからない。
介護も、目標を縮小する時期が来る。
ステージⅣのがんのターミナルケアのように、介護も要介護5になったら、ほんわかとゆるい介護がいい。
もう一度ヤエさんの介護をすることができるのなら、ゆったりと構えてそうしたい。
ムース食に使ったグッズ
初めは、これまでの固形の食べ物を、ムースにすることだけ考えていた。
研がない金芽米1合・もち麦1本・サプリ米3種を、電気釜でお粥に炊いてミキサーにかけた。
お粥には、病院食で出ていた佃煮海苔や梅好みで、味付けた。
自分の手間も、楽な、レトルトおかずも使った。
高タンパクのささみプロテインバーも、ミキサーにかけた。
ヤエさんはバナナを好きだったので、大抵バナナ味のものにすると、味も良かった。
スティックゼリーバナナ味は、Amazonで購入した。
バナナ味がないときは、ヨーグルト味を選んだ。
ミキサーで、バナナ・カロリーメイト・メイバランスを混ぜるといい感じのとろみになった。
粉状の、タンパク質アップを混ぜてもいい。
ノンカフェインで、カルシウム強化の、リポビタンキッズドリンクを、とろみをつけて飲ませた。
褥瘡にいいかと、馬プラセンタの、中身の粉を飲ませた。
ビタミンEユベラで、血流を良くすると、弱っている腕の血管が血腫になり痛々しかった。
ビタミンC粉末を同時に飲むと、血腫が少ない気がした。
エンシュアは、医師の説明通り、デイサービスの介護士さんが教えてくれた通り、下痢になり、1度でやめた。
とろみ飲料のほうじ茶は、、苦そうで飲みたがらなかったが、とろみポカリスエットはほのかな甘みが好きらしく、暑い夏に1回に150ccくらい飲んでくれたこともあった。
苦みのない麦茶に、とろみをつけた。
割高だが、1包ずつになっている日清オイリオ トロミアップ エース3g×50本が便利だった。
飲み込めなくなるまでムース食を、お椀の蓋やでんでんのスプーンで食べてくれた。
歩けなくなって血流が悪くなり、足のかかとに褥瘡が出来てからは、褥瘡回復に栄養を取ることを心がけた。
どれも大抵、ドラッグストアの介護食コーナーや、ネットで買える。
口腔ケアグッズ
要介護4の後半、歩けなくなり、飲み込めなくなったころから、清拭の意味も分からなくなり、オムツ替えや口腔ケアでも、感覚過敏からの不機嫌や、拒否が増えた。。
普通の歯ブラシより、360度丸い、にこピカ ベビー歯ブラシが痛くなさそうだった。
歯ブラシは、柔らかいものからスポンジタイプへ、歯磨き粉は、大人用から子供用へ変えた。
口腔ケアのスポンジブラシも噛んでしまう。
嫌がるときは、口腔ケアウェットティシューで、拭き取るだけにした。
以上が、ヤエさんのムース食に使ったグッズ、口腔ケアのグッズの紹介でした。
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