切り替えが起きにくい子どもには カウントダウンが有効

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教育仮設35-1 子どもを見守って待つこと

小児科に療育に来ている3歳10ヶ月のL君は、療育の帰りに売店で、アンパンマンのペロペロチョコレートを買ってもらうことを、楽しみにしている。

3歳0ヶ月から3歳9ヶ月までは、ペロペロチョコレート一辺倒だった。

今年になってから、アポロチョコなど、他のものを買うようになった。

言葉と行動が発達して、選択肢が広がった。

アンパンマンのペロペロチョコレートを買ってすぐ、アイスも好きらしく、「アイス 見たい」と、アイスケースの蓋をスライドさせて、開けた。

素早い。

大人は後れを取る。

いったん起き始めた行動を、ゼロにしようと止めにかかると悶着が起きる。

ご寝たり、怒ったりする。

いったん起き始めた行動は、十分展開すれば収まる。

既にチョコを買って、アイスは買わないのに、アイスケースの蓋を開けるので、お母さんはアイスケースのスライド蓋を、急いで降ろして止めようとした。

「自分で」と言ってL君は、お母さんが半分閉めたスライド蓋を、また開けた。

アイスを、欲しそうに見ている。

アイスケースの蓋を開けて、じかに見ているだけで、手を出さないところが、L君の素晴らしいところだ。

あと1年したら、アイスケースの蓋を開けないで、言葉で「アイス 見たい」と、ガラス上から見つめるだけになると思う。

きょうはアポロのチョコレートを買ったから、アイスクリームは買えないということを、よくわかっている。

「アイスも おいしい」と言って、アイスケースの蓋を開けたまま、アイスを見る。

お母さんに、アイスも買ってくれと、駄々をこねるわけではない。

こういう時は、「夏になったら買おうね」「暑くなったら買おうね」「この次はアイスを買おうね」と、 L 君の気持ちに同意すると良い。

アイスは買えないと、わかっちゃいるけど、「いいな」と思って見たわけだから、その気持ちに、「アイスも美味しそうだね」と言ってあげると、L君の気持ちが十分展開すると思う。

共感で気持ちが十分展開すると、満足してスンナリとその場を離れる気がした。

教育仮設35-2 カウントダウンによる切り換え

L君は、3歳0ヶ月から、ペロペロチョコを買っても、お母さんと病院療育の会計を待つ間、15分くらい食べないで、チョコを手に持っているだけで、待っていられる。

大好きな恐竜のシールブックを渡して、L君を待たせる工夫をお母さんも上手にやっている。

子どもを落ち着かせるには、手に仕事が必要だ。

L君は、お母さんとの約束で、駐車場の車に行ってから、ベビーシートに座ってチョコを食べることになっている。

それを、この10ヶ月守っているL君だから、L君は多分アイスをほしがらない、と私は予想して見守った。

本当にL君は、アイスを見ているだけだった。

大人は大抵、2つ目の購入を恐れて、「もう買ったでしょ」「アイスはだめだよ」と先に言いやすい。

お母さんとすると、何度かよそで、2個目を買わされた経験があるから、アイスケースの蓋をすぐに閉めて止めたのかもしれない。

また、暖房している季節なので、買わないのにアイスケースの蓋を開けていることは、お店の人の手前、親であるお母さんにはためらわれる。

お母さんの、一般常識の気持ちと、しつけようとする社会的立場は、とてもよくわかる。

親が、子どもの気持ちの側でなく、社会常識の側に立つ、ということは時々あることだ。

2つ目を止めたいお母さんと、「 アイスも美味しそうだな」というL君の、二人の気持ちを汲んで、私が口を出した。

強制終了でなく、自発的な終了がいいと思って、カウントダウンを言ってみた。

「アイスもいいね。10・9・8・7・6・5・4・3・2・1・0、おしまい。蓋を閉めよう」

L君は、自分ですんなり、アイスケースの蓋を閉めた。

子どもは数字が好きなので、カウントダウンの終わりかたは、小さい子でも割合伝わりやすい。

0で行動終了になる。

切り替えやすい。

2個目を諦めてもらう押し問答が、怖い気もするけれど、チョコを買ったから、アイスは見るだけなのだと子どもを信じて、「アイスも美味しそうだね。この次ね」と、次回は言えるといい。

色々な場面で、このカウントダウンを、子どもに向けて、お母さんにも使ってほしい。

共感の言葉かけと、10秒手前の予告があると、終了や切り替えに気持ちが傾く気がする。

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