オイルヒーターとエアコン
高齢者の冬の室内暖房は、リビングから廊下へ、脱衣所やトイレへの、移動時の寒暖差を防ぐことが重要だ。
脱衣所は、10分前から暖めておけるのであれば、どんな暖房器具でもいいが、2秒で瞬時に暖まる暖房器具は、ハロゲンヒーター・カーボンヒーター・グラファイトヒーターなどがあり、我が家の脱衣所はパナソニックのハロゲンヒーターを使っている。
浴室内はユニットバスの浴室暖房機が付いている。
特に60歳以降、一晩に3回も4回もトイレに行く場合には、トイレまでのヒートショックを防ぐ必要がある。
トイレ内は、トイレ暖房用ヒーターを、一晩中つけておくとよさそうだ。山善などで5000円くらい 。
エアコンを、一晩中つけていても眠れる方はエアコンでいいが、エアコンの音や風が苦になって、就寝時は使いたくない場合には、デロンギのオイルヒーターなどが便利である。
日本製のオイルヒーターも、コロナなどから色々と出ているので、高齢者や子どもに火災の危険が少なく、触れてもすぐに火傷はしない、オイルヒーターを使ってみてほしい。
値段も、1万円しないものから7万円くらいまで、色々とある。
オイルヒーターに、入タイマーと切タイマーがついていると、便利かもしれない。
デロンギのオイルヒーターは、私には少しタイマーが分かりにくく複雑だったので、タイマーは使わず、就寝する時にオンにして、朝着替えた後にオフにした。
ほとんど音がなく 、対流式で風は出ないので、窓際に置いておくか、室内の中央に置いておくと、一晩中暖かい。
オイルヒーターは、風が出ないので、室内乾燥もひどくならず、夜間は加湿器を使わなくても済んだ。
我が家は狭く、階段があるだけで廊下というものがなく、ワンルームの中に、トイレ、洗面台、キッチン、食事テーブル、親のベッド、介護者の私のベッドがある部屋だったので、デロンギのオイルヒーターを1台つけておけば、一晩中20℃の温度を保つことができた。
起きてから、寝るまでの昼間は、エアコンをつけていた。
エアコンは乾燥するので、加湿器は必需品であったが、ファンヒーターの灯油の出し入れを思うと、エアコンはとても便利だった。
我が家は14畳ほどのワンルームに、富士通ゼネラルの24畳用の能力のエアコンを設置していた。
冬はすぐに温まり、夏はすぐに冷えた。
90代と60代の親子にとって、これはとても助かった。
最近のエアコンは維持費も安く、電気代もかからず、暑さ寒さをしのぐのに、スイッチひとつで寒暖差にイライラすることがなく、我が家の介護にフィットした商品だった。
便利さと快適さで、育児や介護がラクになると、とても良いと思っている。
ニトリの羽毛布団と N ウォーム毛布
我が家の親は90歳を超えた高齢者で、80歳代ぐらいまでは、昔からの重い綿の掛け布団で寝ていた 。
何も欲しがらない親だったが、ある時、珍しく、「軽い布団で寝たいな」と言った。
そこで、ニトリで、1.2 kgとか1.3 kg の、一枚で一番暖かい羽毛布団を買った。
ベッドの中はとても暖かくなったが、夜間にトイレに2回ほど起きる。
布団の中とトイレまでの室温寒暖差があるので、上記のデロンギのオイルヒーターを一晩中点けるようになった。
オイルヒーターを点けると、室温が20℃あるから、1.3 kg の羽毛布団では暖かすぎた。
そこで、ニトリで0.6 kg の軽い羽毛布団を購入して、その上にニトリの N ウォームの一番薄い毛布をかけて調整するようにしてみた。
親世代の昔の習慣で言うと、綿の掛け布団は冷たいから、昔は掛布団の下に毛布を掛けていた。
身体、その上に毛布、その上に掛け布団の順番であった。
しかし、現代では、羽毛布団が当たり前になり、羽毛布団の使い方とすると、羽毛布団が身体に接する方が暖かいと言う。
そこで我が家も、身体、羽毛布団、ニトリの N ウォームの薄い毛布の順番に変更した。
今時の羽毛布団は、布団を丸めてナイロンの紐で縛って洗濯機に入れるか、大型洗濯ネットに入れれば、簡単に洗濯機で洗える。
洗濯機で洗うことを想定するのであれば、0.6 kg ぐらいの軽い羽毛布団の方が、1.3 kg の羽毛布団よりも、お手入れも楽である。
羽毛布団に、汚れ防止の意味の、布団カバーをかけるお宅もあると思うが、カバーをかけると、せっかくの軽い羽毛布団が重くなるので、特に必要なければ、カバーはせず、季節の終わりのお手入れだけで良いのではないかと思う。
最近は、ユニクロからヒートテックの毛布も出ている。シングルで5000円ぐらいだ。
暖かそうだが、購入者の評価では、毛が抜けることと、洗濯後に質が変わるそうだ。
ユニクロの毛布は重く、ニトリの毛布は厚さも色々あって、好みを選べて、とても軽い。
我が家では、今のところ、ニトリの N ウォームの一番軽い毛布を使っている。
安くて暖かく、洗濯後も品質は変わらず、猫の花ちゃんのお気に入りの場所でもある。
若い方は、寝具に多少の重さがあっても、寝返りが打てると思うのだが、高齢になってくると、暖かいことはもちろん必要だが、何よりも 軽い寝具が重要になるようだ。
カタログハウス通販生活の、ロマンス小杉のヒートコットン毛布
ニトリの N ウォーム毛布の、薄い毛布は、2000円ぐらいで買える。
もちろん、ニトリの N ウォームの毛布には、もっと厚くて高いものもある。
しかしそれはちょっと重い。
我が家では重いN ウォームの毛布は使われなくなり、よほど寒い時は、羽毛布団の上に、ロマンス小杉のヒートコットンケットとニトリの N ウォームの軽い毛布を2枚重ねるようになった。
羽毛布団を身体に直接掛けるのが嫌な人には、カタログハウス通販生活で取り扱っている、ロマンス小杉のヒートコットンケットをおすすめする。
これは700gと軽くて暖かく、シャーリングになっていて、身体に良くフィットする。
これならば、身体の上にヒートコットンケット、その上に羽毛布団で良さそうである。
ロマンス小杉からは、夏用のクールコットンケットも出ていて、同様にシャーリングが効いていて、調湿性とクール感がとても素晴らしい。
寝返りで寝具が落ちないように、マットレスのタグと、羽毛布団や掛け毛布などのタグを、リボンで結んだ。
電気毛布
我が家の母は、55歳の時に、乳がんで脇の下のリンパ腺も全て取っている関係か、上半身は非常に暑がりだった。
しかし足は、一年中氷のように冷たい人だったので、80歳ぐらいから電気敷き毛布を下半身に使っていた。
母は一晩中仰向けに寝て、微動だにしない人だったので、寝返りをしないためか、電気敷き毛布で、足のふくらはぎに、低温やけどをさせてしまったこともある。
寝る1時間前に「強」で電気敷き毛布を温めておいて、入浴後、母がベッドに入ったら、私が「弱」にしてやるのだが、私は「弱」に変更することをしばしば忘れた。
おやすみソックス
電気敷き毛布で足に低温やけどをさせてしまってからは、おやすみソックスを履かせて、電気敷き毛布で寝てもらうことにした。
誰でも素足で眠れると、とても気持ち良いと思うのだが、一晩中、付きっきりで母の足の様子を見て、途中でおやすみソックスを履かせるわけにもいかないので、風呂上がりにおやすみソックスを履いてもらい、1時間前から暖めた電気毛布で寝てもらった。
母は60年間美容師をして、立ち仕事が多く、膝から下がとても冷たい人だったので、おやすみソックスを履くことで、明け方の足の冷えも、やや少なくなるようだった。
電気毛布のオン・オフを私がたまに忘れても、素足ほど足が冷える心配もなく、低温火傷の心配もないので、おやすみソックスを履かせることで私も安心できた。
身体全体の保温には、腹巻とレッグウォーマーが断然いい。
育児や介護は、物理的な工夫をすることで、世話者の気持ちの負担が減る。
ダイヤルタイマー
寝る前に、電気敷き毛布を「弱」に変更することを私が忘れるので、パナソニックのダイヤルタイマーを買って、母がベッドに入ったら1時間で切れるように、母の就寝時にタイマーをセットした。
そして、私が寝る0時に、朝5時頃に母の電気毛布が「3」で点くようにタイムをセットした。
長時間電気毛布が「3」では心配なので、私は起床するとすぐに親の足をそっと触り、足が暖かければ、電気毛布を「弱」に変えた。
高齢者の足は、開け方5時頃、冷たくなるようだった。
朝起きる時、足がポカポカと暖かい方が、起床までぐっすりと眠れているようだった。
などにも、寝具や足の保温法を書いています。
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