介護を楽にするベッドの選び方

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レンタルベッド選定の準備

 介護保険制度で介護ベッドを借りるときは、ケアマネさんに相談して申請する。

介護ベッドのレンタル料金は1割負担で、ベッド本体の利用料は毎月1000~1200円くらいだ。

パラマウントベッド 77~98歳の20年間使用

褥瘡予防エアーマットレスなどのレンタルは、別途利用料が必要となる。

まずは、介護ベッドのサイズと置き場所を考えたい。

ケアマネさんや福祉用具専門員の方に相談し、カタログをお借りするのもいいと思う。

カタログにはベッドの大きさが載っている。

ダイソーで3 m のメジャーを買っておくと、置き場所について室内を測りやすい。

ダイソー メジャー

大抵の介護ベッドは、 幅1 m前後、長さ2m~2m20cmくらいである。

褥瘡予防のエアーマットも借りる場合はエアー器具の大きさも考えて、長さが2m50cmくらいになることも想定した方が良い。

設置には壁や窓から15 cm 離すこと、介護者が通るには45 cm くらいを確保しておくこと、本人が車椅子からベッドに乗り降りするには1 m の通路幅が要る。

電動ベッドであればタコ足コンセントにならないように、壁に直接のコンセントも必要だ。

我が家のベッドの重量は、85 kg だった。

ヤエさんの体重が40 kg なので、マットレスなどの寝具も入れれば、130 kg ぐらいの総重量になる。

ベッドを設置してもらう予定の部屋に、カタログのベッドサイズの通りに新聞紙等を敷いて、選ぼうとしているベッドの大きさが入って、介護できるのかどうかをまずは調べたい。

ベッド周りを介護者が動く幅45cmも、歩いてみて予測しておくと良い。

オムツや着替え、パジャマなどをどこに置くか、棚の位置なども一緒に考えておくと良いと思う。

介護ベッドの機能は何が必要か 

介護ベッドの大きな特徴は、上下昇降と、背上げ膝上げの2点になる。

座面は30cmまで降り、最高は60cm、オムツ交換に腰をかがめなくていいくらいまで上がる。

一番低いと床から30cm、一番高くすると床から60cm。要介護5では最高60cmに高くすると、介護者がかがまないでおむつが交換できた。

最近フランスベッドからは、就寝中のベッドからの落下防止に、就寝時は畳や床につくほど低くなる超低床ベッドも登場した。

購入と異なり、レンタルであればその時々の本人の様子でベッドを借り換えることができる。 

我が家では介護保険制度が2000年に開始される前に、1997年ヤエさんが77歳で骨粗しょう症になった時、パラマウントベッドのキューマアウラベッド本体とパラケアマットレスを計24万円で購入した。

20年便利に使ったので、年に12000円、月に1000円ぐらいという計算になる。

当時ヤエさんが77歳ということもあって将来を予想して、上下昇降と背上げ膝上げの機能があるKQ-602を選んだ。

背上げと連動で足のほうも高さを上げられる。3cmくらい足の方をあげると、足のむくみ対策によい。

それまでヤエさんが、和室の畳の上で布団で寝ていたこともあって、腰が沈まない硬いマットレスがいいということで、マットレスはKE-603のパラケアマットレスを選択した。

介護ベッドそのものの機能やマットレスの硬さも大事であるが、我が家で大事だったのはヤエさんがつかまりやすいベッドサイドガードだった。

ベッドサイドガードにつかまることで運動ができた電動ステップサイクル

このサイドガードが鉄パイプでしっかりとしており、ヤエさん本人のベッド座位運動や、椅子への移動の際の立位に非常に役立った。

サイドガードは脱着式で、左右の向きを変えると、つかまり立ちの両手の幅を広くできたり狭くできたりした。 

サイドガードは穴に差し込む脱着式

要介護4~5の時には、ベッドからヤエさんの足を下ろしてやるのに足元のサイドガードが外せることがよかった。

足のほうのガードの外して足を下ろすフドーつなぎパジャマ3型
要介護5 車いすになってもサイドガードにつかまることで座っていられた

要介護5の時には、ヤエさんを起こす姿勢にするのに、80度にベッドの背上げをできることが役立った。

98歳 要介護5 身長145cm、体重38kgのヤエさん。座面は床から30cm。マットレスを入れても床から40cmなので立ちやすい。

要介護5でオムツになってからはオムツの交換をするのに、ベッドの上下昇降が私にとても役立った。

オムツ交換で私が腰痛にならなかったのは、介護ベッドの電動上下昇降機能があったからである。

我が家のベッドに取り付けることはできなかったが、レンタルできる現在のベッドであれば、サイドバーを付けることができる。

サイドバーが90°開いて、バーが身体の側方に来ると、本人の立位を助けてくれる。 

このベッドがいいなというものが決まったら、販売店やレンタル会社で実物を見せてもらうと良い。

あるいは、老人保健施設や、病院の病室では実際に介護ベッドが使われているので、本人の入院や知人のお見舞い時に介護ベッドを見せてもらうことも良いと思う。

看護師さんや事務員さんに聞けばベッドの銘柄とマットレスの銘柄もわかる。

看護師さんや事務員さんに許可を得てから、ベッドの銘柄部分をスマホで撮影させてもらえれば、カタログで詳細を照合できる。

設置してもらう時のベッドの向きが大事である 

介護ベッドが選べ、ケアマネさんと福祉用具専門員さんがレンタルの手続きを完了させてくれれば、レンタルベッドが搬入され、業者が組み立ててくれる。

組み立て前に、ベッドの向きを決めておくことが必要だ。

本人の頭をどちらの向きに置くのか、介護者は右利きか左利きかなどを考えて、本人が寝やすい方向・介護者が世話しやすい方向を決めるようにしたい。

ヤエさんは、77歳の元気なうちから、パラマウントベッドを使っていた。

90歳くらいまでは、ヤエさんは右向きでも左向きでも、ベッドに入ることが可能だった。

要介護4~5では、身体の左からベッドに入り、体の右から降りるという風に定まった。

介護者である私が右利きで、ヤエさんの頭が私の左手側に来ると、私も世話が楽だった。

背上げと連動で膝上げ機能もある。高齢になると膝が曲がるので、3cmくらい足を上げてやることもできる。

介護者が右利きでも、必ずしもそうとは限らない。

自分が右利きで、本人の頭は右に寝てもらう方が世話が楽と言うのであれば、それが良い。

本人に身体の不自由があれば、本人のベッドへの移乗のしやすさが最優先される。

本人がどちら向きでもよければ、ベッドの向きは介護者の世話のしやすさが優先されるといいと思う。

ヤエさんの場合は、ベッドもトイレも、世話する私の左手にヤエさんの頭が来た。

右利きの私は、それが世話しやすかった。

私の右手で起こす
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 病院小児科で臨床発達心理士をしています。
 梅津八三の心理学、行動調整法、子どもの行動理解、育児、教材、ソーシャルスキル、介護、猫の行動について投稿中です。

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