用心深い野良猫クロちゃんの行動について、猫界の自閉症スペクトラムの行動だと思っています。
クロちゃんとは、4年目の付き合いです。
3年間、まだ触らせてもらえません。
用心深いクロちゃんは、触られることが嫌いです。
予測できない動きをする、人の手が、怖いんでしょうね。
猫にとっての3年間は、人間の12年間の時間です。
人に関心が薄く、ピューッと走ってばかりいた幼児期の自閉症のお子さんが、10歳頃になると、保護者にベタベタし始める事例を、何例も見ました。
クロちゃんも、4年目≒12年目に少しずつ、接近を見せてくれています。
クロちゃんの接近が、嬉しいです。
猫と人間を一緒にしたら、人間さまに失礼かもしれません。
私は、動物行動も、人間行動も、同じ生命体の仕組みだと考えています。
猫の行動と、人間の行動の、共通性を感じます。
クロちゃんから学んだことを、子ども理解に生かしたり、子どもたちから学んだことを、クロちゃんとの付き合いに活かしたりしています。
私に置きにくい、汚れたジュウタンの取り替え行動
クロちゃんの部屋のジュウタンが1年間使って汚れたので、取り替えたいと夏から思っていました。
ジュウタンが汚れていても、クロちゃんは人間のように文句を言わないので、私はコロコロでお掃除するだけで、ジュウタン取り替えが先延ばしになっていました。
忙しさに取りまぎれ、億劫さが先に立って、汚れたジュウタンのままです。
取り替え用の便利な1畳カーペット 80x170㎝は、1298円で購入してあります。
ジュウタンの購入行動は、私の手間が少なく、5分ほどで済みます。
ジュウタンの取り替え行動は、大掃除になり、30分くらいかかるので、私に置きにくい行動です。
思ってから5ヶ月目、ようやく、ジュウタン取り替え行動が起きました。
先生や親が期待する子どもたちの変化も、すぐに起きなくても、子どもたちは先生や親の期待する行動を思ってくれていて、私くらいに時間がかかるように想像します。
「こうなるといいなぁ」と、子どもの横で時々ぼそっとつぶやいて、子どもたちの変化を待ってあげてくださいね。
新しい変化に踏み出しにくい用心深いクロちゃん
クロちゃんは、新しい変化に弱い猫です。
なかなか、新しいものに踏み出してくれません。
キャットタワー、ペットのこたつ、ペットベッド、ミニホットカーペット、猫のおもちゃなどを、使ってもらえるまで、それぞれ工夫と時間が必要でした。
3年間使わなかったキャットタワーも、今では毎日、円板に両ほほをすり付けて、自分の匂い付けをします。
クロちゃんのお昼寝のベッドの下のミニホットカーペットも、寒くなってようやく、そこで寝てくれるようになりました。
10月から毎日、クロちゃんと猫じゃらしで遊んでいます。
遊びで、クロちゃんとの距離が縮まり、クロちゃんはジュウタン取り替えに、逃げ惑ったりしないで、1m くらいの距離で、交換作業を見ていました。
問題は、その上のホットカーペットを、クロちゃんが使ってくれるかどうかです。
おもちゃのキャッチミーイフユーキャンがクロちゃんの基地
古いものと新しいものを、一新してしまうと、クロちゃんは使ってくれません。
そこでクロちゃんが毎日喜んで遊んでくれる、キャッチミーイフユーキャンを新しいものへのつなぎに使います。
キャッチミーイフユーキャンは、新しい変化に踏み出す時の、クロちゃんの基地です。
キャッチミーイフユーキャンを、新しいホットカーペットの上に乗せます。
私との猫じゃらし遊びの中で、クロちゃんはホットカーペットの暖かさに気づいたようです。
暖かいと分かって、キャッチミーイフユーキャンがなくても、寒い時間帯にはそこで、暖を取ってくれるようになりました。
ペットのこたつ、お昼寝のミニホットカーペット、床のホットカーペット、3種類とも使ってくれるようになったので、エアコン暖房をしない時でも安心です。
古びたおもちゃの交換も少しずつ行なう
クロちゃんは、なぜか、細いリボンの猫じゃらしが好きです。
クロちゃんが喜ぶ様子は YouTube チャンネル「猫ちゃん」にアップしているので是非ご覧ください。
この猫じゃらしを私が左右に動かすと、ネズミが逃げる様子に似ているから、追いかけたくなるのでしょうか?
似た仕組みの猫じゃらしでも、大型の光る蝶々は喜ばないです。
3ヶ月使ったお気に入りの猫じゃらしが古びてきたので、同じものを100円ショップ、カインズ、Amazonで探したのですが、どこで買ったのか、忘れてしまって見つかりません。
全く新しいものは、クロちゃんが遊ばないので、汚れたリボンを徐々に交換することを思いつきました。
新しいリボンを2本増やしましたが、クロちゃんは気にせず、喜んでこの猫じゃらしで遊んでいます。
クロちゃんにとって、新規のホットカーペットで暖を取るのに、慣れたキャッチミーイフユーキャンが中継ぎになり、役立ちました。
古びた猫じゃらしを新しくするのに、古いリボンに新しいリボンを足していくことで、受け入れてもらえました。
慣れたものを中継ぎにして、新しい環境に踏み出すこのやり方は、子どもたちとの付き合いの中でも、似たことが起きます。
それはまた次の投稿で、ご紹介しますね。
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