認知機能維持の遊び・学習 その3

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アルツハイマーの進行の経過が遊びや学習の退行でわかる

要介護3 2015/4/26
塗り絵を完成まで
取り組めなかった

 ヤエさんは、83歳でアルツハイマーを発症してからも、私が助手をすることで85歳まで美容師を続けた。

また、85歳までシルバー人材センターの賞状技法士も好んで引き受けた。

もともと、お習字やそろばん、日記書きや新聞読みなどが好きなヤエさんだった。

ヤエさん
ヤエさん

塗り絵が難しくなったわ。集中して取り組めない。

ヤエさんは徘徊などの激しい中核症状は初めからなく、室内で過ごすことが好きな、ひょうきんで明るい穏やかな人だった。

要介護3 2015/12/14
指型の量と数字が
一致しなくなった

ヤエさんの穏やかな行動が、98歳の最後まで15年間の在宅介護を可能にした。

ヤエさんは2003年83歳まで家族と離れて暮らしたことはなかったが、2007年87歳までの4年間だけ、寝るときから朝にかけて一人暮らしをした。

家族はヤエさんの家で夕食と入浴を一緒にすると、4Km離れた郊外の家に帰った。

火元の安全が欠けたり、柔らかいパンばかり買って食べることが増えて、ヤエさんの一人暮らしが無理になった。

要介護4 2017/5/5 17:04
いろはにほへとのなぞり書き

2007年、家族が引越しをして、87歳、要支援2から再び家族と同居した。

2008年88歳要支援2~2011年91歳要介護1ぐらいまで、ヤエさんは、ダイソーの塗り絵やダイソーのドリルをスイスイやれた。 

家族
家族

要介護3・4になっても書くことは好きで、なぞり書きなら、柔らかいマジックで一生懸命書いてくれたね。

要介護4 2017/5/5 17:08
いろはにほへとの完成

次第に新聞の内容に関心が持てなくなり、太字の見出しだけ、何度も読むようになった。

生活でもトイレに行ったことを忘れて、5分おきにトイレに立つようなことが生じた。

2011年3月の東北の震災の被害の意味が分からず、被害の激しい映像に拍手をするような認知の異常があった。

2012年92歳~2015年95歳の要介護3の間は、もっぱらテレビを字幕付きで見て、内容が分からなくても文字を読んでいた。

要介護4 2017/7/1 14:09
数字の程よい空間の認知なし
詰めて書いている

大相撲や旅番組、岩合光昭氏の「世界ネコ歩き」が大好きでいつも家族と一緒に見た。

次第にそれが楽しめなくなり、2016年96歳要介護4からは岩合さんの世界ネコ歩きの「京都編」だけを繰り返し見るようになった。

外国編は楽しめず、きれいな舞妓さんや、日本の風景や、田植えやおじいさんが登場する、子ども時代に通ずる映像を喜んだ。

要介護4 2017/5/21 17:47
言葉の代わりの 指さし

大相撲は長い仕切り時間を待てないので、夜中の大相撲中入り後本番編25分を毎日録画して夕方見せた。

言葉も出てこなくなり、テレビを指さして、言葉の代わりに指でしゃべっていた。

家族
家族

遊びや学習をいつも一緒にしていると、できていたことができなくなる経過がよくわかるわ。

要介護4 2017/12/13 19:44
「できない」と言っていたが1
から順に出してやると入れる

 

家族
家族

トイレや食事など生活行動の退行と、遊びや学習の退行とが一致していたのね。

 

音声の言葉をなくしていくと同時に、一人だけにされると、牛乳をまけるような、いわゆる「問題行動」「迷惑行動」が、要介護4のヤエさんにも起きた。

要介護4 2017/12/14 18:47
一人にしておくと、牛乳を
「もういらない」と言えなくて、こういうことが起きる

こういう時は「要らない」「片づける」と代弁し、その物を片付けるとその場がお互いに静かに収まる。

認知症の方だけでなく、自閉症の方たちに対してもそうだが、我々の感情で対応しないほうがいい。

物で起きたことだから、感情を挟まないで、物を何とかすればいい。

飲みたくない牛乳がそこにまだあったから、まけただけだ。

デイサービスの介護士さんたちはそういうシーンの共感が同僚とできる。

在宅介護では、介護者が一人だと共感者がいなくて孤独になる。

孤独の深さは認知の退行に比例する。

認知の退行で、認知症の当事者も介護者も、孤独が増す。

私の場合は介護中の孤独は生活に追われてそう重いものとは思われなかった。

ヤエさんを見送った後のほうが孤独を感じた。

ブログ書きに出会うまで、孤独を買い物依存で解消していた。

猫ちゃん

 心理学に基づいた子ども理解と教材について語り、発達を拡大促進する創作教材を紹介します。市販教材も紹介します。
 要支援2~要介護5のアルツハイマーの親の15年の介護でやってみたアイディアも投稿しています。
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 このブログの題名「猫ちゃん」は、認知症の親が猫の名前を憶えられず「猫ちゃん、猫ちゃん」と可愛がったことに由来しています。

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