五十音表から文字を入力し、音声を発声させて読み上げる、意思伝達アプリ「かなトーク」には、5つの種類があります。
声が小さくなった25歳のダウン症のまさや君と、音声言語のない29歳の自閉症の一平くんと、「かなトーク」を1年近く使ってみました。
5種類について、分かったことをご紹介します。
5種類を一覧表で比べると、こんな感じです。
かなトーク | かなトークPlus | かなトーク Pro | かなトークMini | かなトーク Mini 2 |
iPad 対象 | iPad対象 | iPad 対象 | iPhone 対象 | 全ユーザー対象 |
無料 | 370円 | 1万5000円 | 無料 | 無料 |
ひらがな・カタカナ・数字のある「かなトーク」
「かなトーク」では、ひらがな入力と、カタカナ入力と、数字入力が、できます。
Apple の App ストアから、無料でダウンロードできます。「かなトーク」をApp Storeで
文章を保存することは、できません。
その都度、単語伝達や、作文、会話を楽しみ、削除します。
まさや君との作文では、「かなトーク」で、大丈夫でした。
まさや君は、 iPad の扱いにとても慣れていて、私はまさや君とお母さんから、 iPad についてたくさん教えてもらっています。
iPad について、1年間でようやく私も、音量ボタンや、スクリーンショットボタンや、ずっと画面オフにしない時間設定を知りました。
まさや君のお母さんは、 iPhone のベテランです。
「かなトークMini 」が入れられる iPhone を、私も欲しいなぁと、去年から思ってはいます。
パソコンを、1台買うのと同じくらい、高いです。
ガラケーから Android スマホに買い替えて2年、やっと Android スマホに慣れたところなので、iPhone に機種変更するのが億劫で、踏み出せていません。
単語や文章を保存できる・アルファベットもあ・「かなトークPlus」
一平くんとは、かりんとうの販売に、 iPad の発声を使用しています。
「かなトーク」に、いくつかの定型の文章が記憶できて、その場で、定型の文章を選んで使えると良いなぁと、思っていました。
病院内の、色々な部署に行って、カリントウをおすすめする時
「こんにちは」「カリントウいかがですか」「一つ105円です」
購入していただいた後
「お釣りです」「ありがとうございました」「いつもありがとうございます」「また来月お願いします」
などを、お客様ごとに、一平くんが iPad で発声伝達したいのです。
かなトークに文章を記憶できたら、一平くんが文章を選んで呼び出せて便利だなぁと、ずっと思っていました。
最近は、私の iPad で「カリントウいかがですか?」を発声させ、一平くんの iPad で「ありがとうございました」と、発声させていました。
「かなトーク」について丁寧に調べずに、行き当たりばったりで使ってきたのです。
準備不足! 知識不足!
今回調べてみると、300円払って、「かなトークPlus」にアップグレードすれば 、単語登録12個を記憶させられることがわかりました。
「かなトークPlus」 には、「かなトーク Pro」と同様に、顔文字・身体マップ・〇✖・E メール機能もあります。
プロにはあるが、プラスにないのは、感情音声機能だけです。
300円のプラスで、カリントウ販売に必要な、文章登録呼び出し機能は、十分です。
感情音声機能も、必要になったら、「かなトーク Pro」を購入したいと思います。
Apple の App ストアから、300円支払って、ダウンロードできます。「かなトーク Plus」をApp Storeで
iPad・iPhone のファミリー共有
しかも、家族間であれば、300円で5台まで、ダウンロードできます。
そこで、一平くんのiPadを、私のiPadの「ファミリー共有」にして、 ダウンロードできました。
これで、カリントウ販売に必要な7つの文章を、あらかじめ iPad 1台に入れておくことができます。
iPadでファミリー共有を設定する – Apple Support
かなトーク Pro
かなトーク Pro は、フルスペックの、音声発生型意思伝達アプリです。
感情音声機能が、特徴です。
まさや君や一平君にとっては、これが最も、必要不可欠な機能かもしれません。
この機能を使えば、もしかしたらまさや君は、もう少し気持ちを出せるようになるかもしれないし、一平くんは怒りをマークで早くに伝えられるかもしれないです。
感情表出は今、「えこみゅ」でアタックしているので、もう少し様子を見ます。
一平くんと「かなトークPlus」を使ってみて、アップグレードの必要が出てきたら、「かなトーク Pro 」を検討しようと思います。かなトークPro | KanaTalkPro – 株式会社アストロ
昔の音声発声装置トーキングエイドは、音声発生という単機能で15万円もしたので、それに比べたら、パソコンのように使える iPad (4~12万円)を購入して、15,000円のアプリ「かなトーク Pro 」を購入しても、お釣りが来ます。
そしてこちらも、 iPadであればファミリー共有できるので、15,000円で5台共有したら、1台分は3000円ずつで済みます。
音声発生が使いやすくなる、機器の進化は嬉しいですね。
猫ちゃんブログへのコメント