野良猫クロちゃんを保護して1年、1階へ降りるドアを開けても、クロちゃんのマーキングの臭いがしません。
クロちゃんのマーキングは、ペットシートにおさまっていて、10か所のトイレ以外の床のどこにも排尿がありません。
昨夜、マタタビを振りかけた猫のオモチャで、クロちゃんと30分ほど遊びました。
マタタビが嬉しかったのか、私と遊んだことが嬉しかったのか、つまらなかった日常がちょっと楽しくなったのか、何かしらの満足があって、怒りのマーキングが鎮静したようすです。
毎晩遊んでやることにして、2~3日様子を見ないと、クロちゃんの本当の気持ちはわかりませんが………。
クロちゃんとの距離を縮めるため、ご飯を床に置いて呼んでみた
ごはんは、クロちゃんが基地にしている棚の上で、いなばのチャオプチを1番にあげます。
その後、ケージのエサと水を新しくします。
私が1階から去ろうとすると、クロちゃんはケージに入って、安心してご飯を食べます。
もっと仲良くなるために、ご飯をあげる場所を変えてみようと思いました。
いなばのチャオプチをクロちゃんに見せて、床においてクロちゃんを呼びます。
クロちゃんは、用心しながら近づいてきました。
ケージであげているエサも、床に置いてみます。
クロちゃんはそれも、恐る恐る食べました。
猫のオモチャで遊ぶのにマタタビの粉が有効だった
以前、ぐるぐるタワーをクロちゃんに近づけた時、クロちゃんはタワーボールには全く興味がないが、マタタビの粉を少し振り掛けたら、身体を擦り付けて喜んでいました。
夜、マタタビ効果を思い出して、クロちゃんが見向きもしなかった、猫のオモチャの毛の部分に、マタタビを振りかけて、クロちゃんにそっと差し出してみたのです。
クロちゃんは逃げないで、匂いを嗅ぎました。
オモチャの毛の部分を舐めたり、左右の頬を擦り付けたり、コテンと横になって背中をオモチャに擦り付けたりします。
嬉しい様子です。
クロちゃんが背中を向けたどさくさに紛れて、毛のオモチャをくし代わりに使って、クロちゃんの抜けかかっている背中の毛を何回も何回も取りました。
私がじかに手で触るのでなく、毛すきのくしで触るのでなく、毛のオモチャをくし代わりに使えば、クロちゃんは背中を向けて、2~3分、されるままになっていました。
おそらくマタタビの匂いに夢中で、背中を触られている恐怖は、少なかったのだと思います。
マタタビは、新しく買ったものではなく、段ボールの爪とぎに毎回付いていた、溜まっていたものです。
昨日まで考えていた、マーキングを止める4つの方法以外に、⑤マタタビ付きのオモチャで遊ぶ方法が見つかりました。
猫もマイナスの行動を消去しようとするよりプラスの行動を作ることが大事だった
朝ご飯をやった後、マタタビ付きのオモチャでまた接近してみたのですが、昨夜ほどは喜びません。
猫は、夜に活動的になるので、夜、遊んでやるほうが嬉しいようすです。
しばらく、毎晩続けてみようと思います。
8歳の花ちゃんだって、新規のひもを使って遊んでやると喜ぶので、刺激的な野良の暮らしを失ったクロちゃんにとって、マーキングを止めるには、オモチャで遊んでやる刺激が必要だったようです。
普段、自分のブログに、子どものマイナスの行動を止めようとするよりは、プラスの行動を作るのだと書いていながら、クロちゃんのマーキングを止めよう止めようとしていたことが、おかしいです。
子どもも猫も、オモチャで遊ぶ、楽しみを共有する、時間が必要なんですね。
動物行動学と人間行動学が、同じ軸にあるということを、また1つクロちゃんに教えられました。
動物行動学の入門の本としては、コンラート・ロレンツの ソロモンの指環 改訂版: 動物行動学入門 がいいです。
猫ちゃんブログへのコメント