中学生で、英語が難しい生徒は、英語の文章が、「ひとつらもち」に見えています。
アルファベットが並んでいる、単語が並んでいる、難しいものが並んでいる、ように見えています。
私がプリントを見て、「アラビア語、ロシア語、韓国語が並んでいる、チンプンカンプンだ」と思うのに、おそらく似ています。
文章を目立たせる
まずは、コピーした文章を、ピリオド区切りで、1行ずつに切ります。
視空間認知を助けるためです。
これだけでも随分と、ひとつらもちが解消され、英文が独立して見えてきますね。
英語が得意な人は、脳内で、ピリオド区切りができます。
脳内で、文章を独立して考える視空間認知を持っている中学生は、教科書のままで学べます。
英語が苦手な生徒には、物理的で視覚的な、英文カット支援が必要です。
主語・述語を目立たせる
ひとつらもちに見えている英文で、主語と述語を見つけるには、単語の音節分けの時と同様に、英文を主語と述語で切って、視覚的に目立たせます。
ハサミを使って、英文を、主語、述語、その他、で切ります。
主語の意味はわかると思うのですが、述語という言葉が難しいので、私は動詞を使いました。
英文1つが、3~4つに別れます。
1回目は、元の文章を見ながら、主語、動詞、その他、で並べましょう。
2回目には、主語・動詞を、自力で探して、並べられるようになります。
3回目には、英文のプリントや教科書で、主語□・動詞_を探せるようになります。
主語と動詞を探す、この方法を、英語の学習場面で、繰り返していくようにします。
英文の構造を理解する
英文の構成について、カード化した視空間整理で、主語、動詞、その他、を捉えられるようになります。
脳外での、この視空間認知が成立すると、プリントの英文を見た時に、脳内で、主語・動詞・その他を、以下のように構造化できます。
肯定文: 主語 動詞 ~.
疑問文: 動詞 主語 ~?
疑問詞文:WH 動詞 主語 ~?
その他の部分も、主語 動詞 何を いつ どこで、と並んでいることを学習しましょう。
英文の構造がわかると、意味もとらえやすくなります。
読めない単語があったら、単語の上に発音のカタカナを書きます。
意味がわからない単語があったら、単語の下に意味を書きます。
主語、動詞を見つけられると、単語の意味で、英文の意味を取っていくことが、可能になっていきます。
英文の構造理解のまとめ
英語が苦手、脳内作業が苦手な生徒にとって、➀脳外にカード化する、②原始的な位置の記憶で構造をとらえる、この2つが重要です。
教科書や本は、無断で転載・複製することが禁じられているので、個人の学習で使うだけにしましょう。
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