猫のフミフミ 猫は体感温度計

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15 花ちゃんのフミフミ

 花ちゃんは、譲渡から1か月ほどすると、我が家の暮らしに慣れた。

2か月目には、私の移動や歩く音に驚かなくなり、人間にも慣れた。

3か月目には、朝ご飯の請求で私の足元にすりすりし、甘えて這い上がる。

花ちゃんは、4か月ほどで我が家の猫になった。

5か月目の冬、私のベッドの上で寝てくれるようになった。

上掛けにしている、ニトリのNウォーム毛布のふわふわ感が、気に入ったらしい。

猫のフミフミの意味

花ちゃんも、これまでの先代猫たちのように、居場所の特定のフミフミをする。

ニトリのNウォーム 柔らかい毛布がお気に入り

花ちゃんのフミフミは、初代猫のお母さんのように、優しいフミフミだ。

やはり雌のフミフミは、雄のクーちゃんのフミフミより優しい。

花ちゃんは、フミフミが終わると、毛布を舐め始める。

フミフミで場所慣れが済むと毛布を舐める

まるで、子猫の頭を舐めてやるかのように。

その丁寧な舐め方を見ると、花ちゃんが子猫と別れたことを思う。

寒い日は、明け方、布団の中へ潜ってくる。

私のパジャマの腕にフミフミをする花ちゃんの爪で、二の腕が痛い。

こういうときは、週に1度の爪切りを忘れないようにしようと思う。

人間のベッドを独り占めする猫

気温が暖かい日、花ちゃんは一晩中、羽毛布団の上で眠っている。

花ちゃんは、布団の中央にデンと寝る。

ベッドの中央にデンと寝る

布団の端に、ベッドの長辺に沿って寝てくれると、私も足を伸ばせるのだが、花ちゃんは中央に、ベッドの長辺に対して垂直に横たわる。

私は、足を伸ばす場所がない。

人は、一晩に20回くらい、寝返りを打つそうだ。

花ちゃんの重みで、私の寝返りが封じられる。

夜間、花ちゃんに気を使って、寝返りできないからか、朝、私は腰痛だ。

そこで、人間の炬燵下のホットカーペットを、一晩中点けておくようにしてみた。

花ちゃんは、そこで寝ることもある。

花ちゃんがベッドにいない夜は、私もベッドで自然に寝返りが打てる。

家猫にも安全に対する野生が残っている

また花ちゃんは、どうもベッドから降りられる方向に頭を置いて眠りたいらしい。

何かの時に、さっと降りて逃げられるようにだろうか。

逃げやすいように ベッドの降り口に向いて寝る

のんびりしているように見えても、花ちゃんも野生のネコ科の動物だ。

岩合光昭氏の写真集に「ネコライオン」という本がある。

猫とライオンの野生を、見開きページで比較している。

面白い。

春になって暖かい夜は、花ちゃんは私のベッドに来ない。

別のベッドで、花ちゃん一人で寝ているらしい。

一人で寝ていることもある

猫は体感温度計

花ちゃんは、まるで温度計だ。

花ちゃんが布団に潜ってくる朝は、12度以下で寒い。

布団の上で寝ている日は、12~15度くらい。

布団に来ないときは、15度以上の暖かい日だ。

花ちゃんの行動で、気温が分かる。

こういう様々な暖の取り方を見ると、猫も快適になるように色々と工夫しているのだなと思う。

人間と変わらない。

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