耳がかゆい
元々は野良猫で、5匹の子猫と一緒に、素敵な保護主さんに3年間保護された花ちゃんが、我が家に来て、ちょうど1年が経った。
我が家に来た時から、耳の毛が少しまだらに禿げているような症状があった、花ちゃんだった。
耳がかゆいのかと思って、毎日綿棒と濡れティッシュで、耳のお掃除をしていた。
1月の予防接種で、獣医さんに耳の症状を診てもらうのを私が忘れた。
花ちゃんは後ろ足でたまに耳をかくが、6月までは悪化する気配もなかったので、私は気にしていなかった。
しかし7月、花ちゃんが毎日耳を痒そうに、後ろ足で掻くことが増えた。
毎朝毎晩、濡れティッシュで拭いてやったり、毛梳き櫛で梳いてやったり、綿棒や私の指で掻いてやったりしていた。
8月になって花ちゃんの両耳が赤くなり、耳の毛がハゲるほど、花ちゃんが後ろ足で掻いた。
慌てて動物病院に、連れて行った。
真菌
獣医さんは、耳の奥を綿棒で掻き取って、顕微鏡で診てくれた。
耳ダニはいなかったが、カビの一種、真菌があるということだった。
私が濡れティッシュで、花ちゃんの耳穴を拭くのがよくないのか?
今夜からは、乾いた綿棒にしよう!
アレルギー性皮膚炎
次に獣医さんは、花ちゃんの耳の表面も掻き取って、顕微鏡で診てくれた。
「1年前から症状があったなら、アレルギー性皮膚炎ですね。薬が飲めますか?」と聞かれた。
私は、ちゅーるアペティートの練り状を思って、「飲めます」と答えた。
注射でなく、飲み薬と塗り薬が処方された。
獣医さんの話では、アレルギーのある猫が蚊に刺されると、かゆみがひどくなることがあるということだった。
そういえば昨夜、花ちゃんが網戸から外を見て、あまりにも何度も鳴くので、また野良猫ちゃんが来て、花ちゃんもその猫を見たいのかと思って、私が網戸を開けて、花ちゃんと外を覗いた。
体温の高い花ちゃんは、その時網戸に来ていた蚊に、刺されたのかもしれない。
私が網戸を開けたために、その時、蚊を家に引き入れたのかもしれなかった。
花ちゃんに、申し訳ないことをした。
二度と網戸を開けないと、心に誓った。
獣医さんに「網戸の天井付近に、蚊除けの虫コナーズをつるしたことが、アレルギーをひどくしたか?」と尋ねてみた。
獣医さんは「猫が薬剤にじかに接触していなければ、それは大丈夫だ」と言った。
安心した。
花ちゃんと家に帰り、私は早速天井の虫コナーズを、花ちゃんがいつもいる網戸から外して移動させた。
その代わり、アースノーマット3個を、3箇所の網戸の下方の脇に置いた。
去年、網戸を新しく取り換えた時、1番安い、網目の粗い網戸にした。
小さな蚊だと入ってしまうほどの、目の粗い網だ。
一番細かな網目にしたらよかった。
ペット用の網もあると、ネットにあった。
花ちゃんがいつもいるところの網戸を、最も目の細かい網目の網戸に交換したい。
花ちゃんの、蚊対策に備えたい。
肛門嚢炎
花ちゃんはトイレが済むと、毎回お尻をジュータンに擦りつける。
ジュータンが、トイレットペーパー替わりならそれでいい。
私が除菌ティッシュで、ジュータンを拭くだけだ。
しかしこの行動が、「肛門嚢炎」の痒さのによるものかもしれないと、テレビで見たので、心配していた。
そこで、皮膚炎のついでに、獣医さんに、花ちゃんの肛門も診てもらった。
獣医さんが肛門を絞ると、わずかだが茶色い液状の嚢胞が出た。
薬が処方された。
動物病院に行く時、花ちゃんは、丸一年ぶりに車で連れ出されたので、断末魔のような叫び声で鳴いた。
どこへ連れて行かれるのだろうと、行き先のわからない花ちゃんは、恐怖と不安で鳴き叫んだ。
動物病院に着いても、激しく鳴いていた。
診察が始まると、恐怖で黙った。
本当に怖いと黙るのだ!
診察の合間合間に、診察台上で私の方に寄って来て、私に頭を付けた。
助けてくれと言わんばかりの、しぐさだった。
花ちゃんは私に、身体を抱っこさせてくれた。
逃げ出したり、かじったり、しなかった。
保護主さんと、動物病院へ何度も行っていたおかげだ。
帰りの車では、静かな鳴きかたになった。
ちゅーるに混ぜて薬を飲む
家に戻ると、安心して穏やかに鳴いた。
初日、花ちゃんは、練り状のちゅーるが大好きなので、それを使って難なく薬を飲むことができた。
本当は、粒薬を口へポトンと、入れるべきなんだと思う。
しかし、花ちゃんの口を開けさせて闘うことや、花ちゃんが薬を吐き戻すことを恐れて、私は Amazon で購入したすりつぶし機で、粒薬を粉状にした。
花ちゃんの舌は過敏なので、薬つぶし機で粉状につぶしても、わずかでもザラザラを感じると食べない。
薬つぶし機で、粉状にした後、ダイソーの茶こしで、ふるいにかけると、さらに細粒になって、花ちゃんは、ちゅーるによく混ざれば、何とか食べてくれる。
花ちゃんにわからないように背中を向けて、ちゅーると粉薬を混ぜた。
花ちゃんが粉薬の匂いや味に気づいて、ちゅーるを食べてくれないかと緊張して見守った。
動物病院で怖い思いをしたせいか、お昼だったせいか、花ちゃんはすんなり最後まで、きれいに食べてくれた。
マウスクリーナーゼロを入れていない、普通の水も自分で飲んでくれた。
耳への塗り薬も、塗らせてくれた。
嵐のような怖い治療が去って、我が家に戻り、ちゅーるを食べて、花ちゃんはお昼寝の体勢になった。
平和が戻った。
処方された薬
薬は、3種類の飲み薬と、1種類の塗り薬の、計4剤が出された。
1.セフェム系抗生物質の@K1J、セファレキシン、細菌性皮膚感染症に効く。
猫の体重5kgあたり1錠ということで、1/3錠にカットしものを1日3回、7日分
2.抗真菌剤 イトナコナゾール錠 50mg1日1回 7日分
3.ステロイド消炎剤プレドニゾロン錠 5mg1日1回 7日分
4.かゆみ止め、抗真菌剤ヒビクス 軟膏 7.5ml
薬を飲ませたら、水を飲ませてくれと、獣医さんは言った。
花ちゃんが嘔吐するようだったら、服用を中止してすぐ来るようにとも言った。
服用が順調ならば、1週間後に受診してくれと言われた。
今回は、1月に歯みがきを教えてくれた、若先生の叔父さんにあたる獣医さんだった。
経験が豊富な、優しい先生だった。
私が話す症状をよく聞いてくれて、説明もしてくれた。
花ちゃんのアレルギー皮膚炎と肛門嚢炎について、専門家に診てもらい、花ちゃんが薬を飲んでくれたから私も一安心して、ちょっと休憩。
梅雨が明けて、梅雨明け十日の猛暑で、暑さに慣れない私も、花ちゃんの通院でグッタリ。
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