歩行運動が減って起きた便秘
人間の3大欲求は、食事・睡眠・排泄だ。
ヤエさんにも、その3つは大切だった。
ヤエさんは、祖父母から丈夫で健康な身体をもらった。
下痢がひどいとか、便秘がひどいとか、ヤエさんから聞いたことがなかった。
ヤエさんがいつ排便しているのか、ヤエさん89歳要介護1まで私は知らなかった。
53歳で甲状腺腫の手術、54歳で乳がんの手術、77歳で骨粗しょう症、80歳で早朝高血圧のめまい・無症状の脳梗塞による右足親指の不随意運動、80歳と87歳で白内障の手術および緑内障、83歳から認知症、85歳から右足の表在静脈が詰まる、95歳で脱腸の手術、以上がヤエさんが経験した主な病気だった。
85歳から、眼科・内科(認知)・心臓血管外科(静脈)の定期通院に毎月2回付き添うくらいで、排泄の世話のない、丈夫なヤエさんだった。
そのヤエさんが、89歳要介護1から、わずかな便失禁をするようになった。
90年も使ってくれば、肛門の括約筋も緩むときが来る。
当時も便秘にはならず、ヤエさんはたいてい、朝食後に排便しているようだった。
93歳、要介護3、本格的な便秘が起きたのは、老化による右足の表在静脈のつまりで、歩行が少なくなり、杖で散歩にも行けなくなり、運動量が減った時だった。
便秘すると、80歳ごろの早朝高血圧によるめまいも、再発した。
便通に良かった キウイフルーツ
そこで93歳、ヤエさんがデイサービスから帰宅したら、乳酸菌飲料ラブレを飲ませ、夕食時にキウイフルーツを摂らせてみた。
すると、便秘が解消されて、朝の血圧も降下した。
グリーンキウイは、種が大きい。
種の少ないゴールデンキウイなら、ヤエさんも喜んで食べてくれた。
若いと硬くて酸っぱいので、熟し頃が大事だ。
私が夕食にキウイを忘れると、翌朝の排便がなかった。
医師処方の軟便薬もごく少量飲んでみたが、軟便薬では下痢をしやすかった。
体力を消耗して、やせるのでやめた。
93歳は、ラブレ・キウイ・排便を促す3種の体操で便通よく、降圧剤も飲まなくてよくなり、半年はうまくいった。
94歳になり、夕食後の下痢や、風呂場での便失禁、夜間にベッドが便失禁で汚れる回数が増えた。
下痢は、体力を消耗する。
デイサービスで便失禁することが増えて、デイサービスから苦情をもらい、ラブレとキウイを中止した。
ごま油・オリーブオイル・ココナッツオイルも、軟便になりやすいので中止した。
カレーやこしょうは、87歳からずっと食べさせていない。
ラブレとキウイの代わりに、朝食と夕食に、野菜炒めと温めた納豆を摂取して、食物繊維を取った。
油抜き野菜炒めなので、たまに切れ痔が再発して、ネリプロクト薬を塗る。
排便量は多くはないが毎朝、3種の体操後に合計7~8㎝程度の排便がある。
便通を良くした ウンチ体操
夕食の歯磨き後に、ヤエさんが私と一緒にやる体操は、手すりつかまりスクワット10回、踵あげ爪先立ち10回、その場足踏み10回の3種である。
トイレの便座での前かがみ・かかとつかみ体操も、大腸を刺激して排便を促進した。
私が一緒にかがんでいれば、ヤエさんも1分くらい前かがみになってかかとをつかもうとしてくれた。
94歳からのスクワット・踵上げ・足踏みは、朝食後と夕食後に30回ずつ行なっている。
95歳からは座位で交互に片足ずつ膝を上げる「ウンチ体操」も夕食後50回ほど行なっている。
大腸の左右下部を刺激する体操で、排便促進効果がある。
97歳まで、ヤエさんにとって最大の排便促進運動は、階段昇降だった。
いつか階段昇降が全く無理になれば、座位でのこのウンチ体操が階段の代役になりそうだった。
食卓では足を投げ出して座るから内側筋力アップに足はさみマットも使用中である。
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