お金の学習に関する無料アプリで、分かりやすくて、いいものはないかなと、探していました。
29歳の自閉症の一平くんの、カリントウ販売に役立つ、無料アプリを見つけました。
画像の上2つは、お金の学習そのものに関する、無料アプリです。
画像の下2つは、販売学習で、お客様とやり取りする時に、現場で使える無料アプリです。
もちろん、お客様には、一平くんが計算する間、iPad でアプリを操作する様子を見つめて、待っていてもらいます。
レジスタディ
一平くんのカリントウ販売に、こんなにぴったりのアプリが無料であるなんて、見つけた時は「やったぁ!」と大喜びしました。
20年くらい前に、NHK 教育テレビで、障害者の方が、お弁当販売に現場で使っている「キャッシュレジスター」というのを VTR で見た記憶があり、無料アプリで同じものがないかなぁとインターネットで検索していて、「レジスタディ」に行き当たりました。
「レジスタディ」の使い方です。
まずは、左下の、商品設定をタッチします。
1.商品設定では、商品名と値段を入力します。
商品画像も入れられます。
2.販売現場では「今日の売り上げ」をタッチします。
右の商品一覧の「かりんとう」を3回タッチすると、「かず」欄に「3」が記入され、お金が自動的に「\315」と表示されます。
3.「会計へ」をタッチします。
3.右の、「もらったお金は?」をタッチします。
4.すると、おつりのお金が、図柄で、表示されます。
そっくり同じお金を照合して、渡せば良いのです。
なんと素晴らしいアプリなんでしょう。
カンゲキ!
これまで私が、販売現場で、一平くんに口頭で説明したり、お金の見本を指さしておつりを渡させたりしたことが、全て、この「レジスタディ」があれば、一平くんが考えて行なえます。
一平くんが、ニコニコする姿が、目に浮かびます。
一人で計算して、おつりを渡せる、ということで、一平くんが自分に自信が持てると思います。
29歳になった一平くんは、一人でやりたいことが、たくさんあるのです。
この「レジスタディ」が、一平くんの満足と自信になってくれたら、本当に嬉しいです。
一人でできて、満足と自信が増えると、予定通りにならない時もそんなに怒らないで、お母さんに合わせてくれる場面が増えるのではないか? と想像しています。
自由度が少ないから、一平くんは予定変更を怒るのだ、学習で自由度が高くなったら、きっと一平くんは柔らかくなる、そう思って23年間、一平くんと、学習を続けています。
お母さんもそう思って、毎月欠かさず通ってきてくれるのだと思います。
「レジスタディ」を一緒に使うのが楽しみです。
「レジスタディ」は、以下の App ストアから、無料でダウンロードできます。
i金種計算機
「i金種計算機」は、販売結果の集計の、お金の計算にピッタリの、無料アプリです。
これまで、一平くんが丁寧に10個ずつ100円玉を並べて、全てのお金を足し算していた計算を、「i金種計算機」で一気にやれます。
スーパーのレジで、店員さんはレジスターの数字を打ち込まなくても、バーコードで商品金額を入力できます。
我々も、レジの前で暗算しなくても、バーコードで店員さんに商品金額を合計してもらい、支払います。
我々も、そういう便利な時代に暮らしているので、一平くんも、「レジスタディ」と「i金種計算機」で販売できたら、同じ便利さを味わえる気がします。
「i金種計算機」は、以下の App ストアから、無料で、ダウンロードできます。
アプリを作ってくださった皆さん、無料提供、ありがとうございます。
お母さんが買ってくれた、一平くんの iPad も、色々な無料アプリで、使用価値が出てきました!
アプリ「いくらかな」と、アプリ「お金の学習」の内容については、一平くんと学習したのち、またご報告します。
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