無料アプリお金の学習2でお金を払うことがうまくなる

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算数が苦手な子どもも、お金の学習は好きですね。

お金の学習をすると、100の位・1000の位など、大きな数の加減算学習の位取りや、数の大小の実感を持ちやすいです。

1円玉10個と10円の交換、10円玉10個と100円の交換、100円玉10個と1000円の交換など、繰り上がりや繰り下がりの意味が、お金だとわかりやすいです。

手で触ってわかる、目で見てわかる、お金の学習は、脳内処理やワーキングメモリーが苦手な発達障害の子どもにとっても、算数の助けになります。

おもちゃのお金でもいいし、実際のお金でもいいので、数に実感が持てない子どもには、お金で足したり引いたり、隣の位と交換したりして、数の大小・増減・繰り上がり繰り下がりの実感をつけましょう。

お買い物もすれば、100、500、1000の実感が、生活の中でもつきます。

お買い物とお金が好きな自閉症の一平君

「お金の学習をするようになって、お金が大好きになったんです」と一平君のお母さんが教えてくれました。

お母さんは一平君のお買い物に、毎日丁寧に付き合っています。

そのお母さんの支えの上に立って、病院の療育での学習があります。

一平君に iPad のアプリのホーム画面を見せて「どれを勉強する?」と聞くと、一平君が「お金の学習2」を選びます。

Screenshot

アプリ「お金の学習2」

無料アプリ「お金の学習2」の使い方は、以下に投稿しています

お金の学習アプリでお金を数える方法

①お金の学習2では、レベル6が100円玉と10円玉の問題で、一平君の力に合っています。

レベル11は、全ての金種が登場します。

このアプリは、空間が綺麗に整っているので、50音表と同様に、論理的な自閉症の一平君は得意です。

心理学では、お金の枠を「地」、お金の絵を「図」と呼びます。

我々は普段いつも、「図と地の関係」を一瞬にして読み取り、脳内処理をしています。

「図と地」の読み取りや脳内処理が苦手な子どもには、「お金の学習2」アプリのように、空間の枠と時間順序で、考えを追っていくことが必要になります。

一平君の指で、100円玉からお金を1つずつ並べることもできますが、ヒント2をタップすると、アプリがお金を種類別に整然と並べてくれます。

手を使うことが好きな子どもさんは、時間をかけて自分で並べると、指の運動や、数える学習になります。

並べるのが面倒な子どもさんや、たくさん学習したい時は、ヒント2の自動並べに任せると良いです。

空間の手がかりを減らしてお金を数える

アプリ「お金の学習2」の、整然とした空間の手がかりを取り去り、日常のお金のやり取りに近づけるために、まずはプリントの上にお金を置きます。

学習プリント|アスシティを使います。

私がプリントの上にお金を置くと、一平君は、980円と正確に読み取りました。

買い物学習で使えるお金の計算プリントアスシティから

④次に「780円を作ってください」と付箋紙に書いて、金額を指定します。

一平君の脳の中に、お金の位の空間枠が出来上がっています。

一平君は、お金を1つずつ加算しながら置くことができる、お金の構成の方が簡単です。

⑤しかしこの日は、まとめて置かれたお金を、一平君が目視で、脳内で数えて、合計金額を付箋紙に書くことも、初めてできました。

これは「お金の学習2」のレベル6・レベル11で、お金がランダムに置かれる➡整然と並べ直す学習の成果です。

⑥一平君が、手のひらのお金を数えて、560円と付箋紙に書くこともできました。

我々のように音声で560円とは言えませんが、我々のように560円を数えることができます。

一平君は、〇〇〇円を順序よく並べるほうが簡単で、〇〇〇円を一瞬で数える方が難しいです。

しかし、お金の学習2で空間を整理し、整然としたお金の位の空間が脳内に出来上がると、手順を踏めばランダムに近いお金も、目視で数えることができるようになりました。

かりんとう販売のお釣りの出し方でも、40円をまとめてつまんで出したり、90円を50円玉と40円でまとめて出したりできるようになっています。

今後もお金の学習を重ねて、病院の売店で、一平君がお財布から、ちょうどのお金を払う経験も積みたいと思っています。

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