介護を楽にする車椅子の選び方

ヤエさんの移動(要支援2~要介護4)

 要支援2~要介護4までのヤエさんの移動の経過は、初め1点杖を使い、次に4点杖を使い、歩行車を使い、車椅子を使った。

要支援2~要介護3まで、外出時の1点杖はダイソーの杖を使った。

次に要介護3で、外出時の4点杖は、SHiMAのオールカーボンクオッドケイン4点式を購入した。

カーボンファイバーで400gと軽く、長さの調節が可能だった。

ケアマネさんに相談すれば、介護保険制度で、多点杖はレンタルもできる。

自宅でのヤエさんの移動は、要介護3までは壁の手すりでよかったが、要介護4では身体の前方につかまることが必要になった。

2足歩行から、杖や手すりで3足歩行になり、歩行車利用からは4つ足になった。

ベッドとこたつテーブルの中間に、洗面台とトイレがあり、自宅でのヤエさんの移動は、ほとんどこの4か所だった。

自宅の手すりでの移動が難しくなった要介護4からは、小さな車椅子を歩行車代わりにして、ヤエさんが押して室内を移動した。

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ALS春山満さんのサポートチェア

ヤエさんの自宅生活の拠点は、ベッドとこたつテーブルだった。

ヤエさんのお尻には高齢者の座位圧迫痕と、わずかないぼ痔があったので、ALS事業家で有名な春山満さんのサポートチェアPSCをネットで見つけて購入した。

2022年3月現在、アマゾンでは品切れ、サポートチェア販売店では一脚 88000円。

椅子の肛門の部分に穴が開いていて、いぼ痔への圧迫が少ない椅子だ。

立ち上がりを助けるために、椅子のひじ掛け手すりはがっしりとしていた。

足の悪いヤエさんのこたつ出入りにひじ掛けがぶつかるため、出入りする片側のひじ掛けを私がノコギリで切って使用した。

こたつテーブルも2つ、春山満のサポートチェアも2つ購入して、デイサービスにも置かせてもらった。

ヤエさんはこたつテーブルで朝食や夕食を摂り、テレビを見て穏やかに過ごした。

要介護4、96歳までヤエさんは、こたつテーブルで「世界ネコ歩き」や旅番組を字幕付きで見て、自宅でもデイサービスでもご機嫌だった。

移動のための歩行車と車椅子(要介護3~4)

歩行車も車椅子も、介護保険制度の1割負担でレンタルで借りられる。

我が家が広ければ、初めから介助用車椅子を使って、ヤエ移動してもらったり、それに乗って通院や買い物に出かけたりしたと思う。

しかし我が家が狭いので、一般サイズの車椅子では180°の方向転換が難しかった。

そこで一番最初に手に入れたのが、コンパクトな介助用軽量車椅子だった。https://amzn.to/3zm9E6F

この車椅子は、車への積み込みが楽だった 。

普通車のトヨタパッソのトランクや、後部座席の足場に置けた。

このコンパクト車椅子は、自宅でヤエさんが7年間、歩行車代わりに押して移動した。

我が家がジュータンなので、適度なブレーキがかかり、車椅子の重さもあってとても便利だった。

デイサービスでは竹虎ヒューマンケアの歩行車、ハッピーミニを介護保険のレンタルで使ってもらった。

新品を貸してくれて、毎月250円だった。

歩行車は、歩ける人用のためか軽くできており、ヤエさんは既に認知の関係で、自分ではブレーキを使えなかったので、常にデイサービスの介護士さんが付き添ってくれた。

キューブコンパクト車椅子は、座面が窮屈だったので、通院には普通サイズの介助用車椅子13kgをカインズで購入した。

最後はやや首の支えの高さがある、マキテックのセレクトKS30介助式車椅子を、ネットの車椅子販売センターで、2万円で購入した。

ヤエさんは、140cm、40kgくらいだったので、座幅38cm、前座高38cmを購入した。

小柄な人の車椅子のレンタルや購入には、車椅子の座位の高さが低い方が良い

全介助になってからの車椅子(要介護5)

要介護5になって、デイサービス送迎の福祉車両を使うのに、首まで保護する車椅子が必要になった。

車が急ブレーキをかけたときに、頭がむち打ちにならないようにということだった。

我が家が狭いために、レンタル車椅子のまま生活できなかった。

レンタル車椅子のまま、エレベーターに乗れたり、ベッドサイドまで行ければ、ヤエさんも私も移乗の苦労がなかったが、そうはいかなかった。

我が家のエレベーターは幅70cm奥行55cmしかなく、車椅子が入らず、ニトリのひじ付きキャスター椅子が精いっぱいだった。

エレベーターが狭いことを、ヤエさんも我慢して、乗ってくれた。

朝、ヤエさんを、ベッドからニトリのキャスター椅子に移乗させ、エレベーターに乗せる。

そして、キャスター椅子からレンタル車椅子に移乗させ、デイサービスのお迎えの福祉車両に乗せる。

レンタル車椅子は、アームが外せるので、移乗の際に外すこともできた。

青いオアシスはそうでもなかったが、黄色いマイチルト車椅子は、アームが短かかった。

朝は、2回の椅子移乗があった。

夕方はレンタル車椅子からニトリのキャスター椅子に移乗し、エレベーターでベッド近くへ来て、春山満の椅子に移乗して夕食・夜食を食べ、最後はベッドへ移乗した。

夜は3回の移乗があった。

移乗は、やや高い方から低い方へ移乗させることは楽なのだが、低い椅子から高い方へ移乗させようとすると、ヤエさん 40kgを持ち上げることになり難しかった。

ヤエさんに拒否がなければ、なんでもない介助動作だったが、脇の下を持たれることがくすぐったいヤエさんは、激しく拒否をした。

すると、もっと重たくなった。

ヤエさんのウエストに介助ベルト(マスターベルト)を付けたり、脇の下にバスタオルを使ったりしたが、自閉症の方のように感覚過敏が増したヤエさんは、最後までこの移乗動作が大嫌いだった。 

要介護5では、移乗動作とオムツ交換の時、ヤエさんの激しい拒否があった。

移乗がくすぐったくなく、うまくいくと、ヤエさんは拍手をしてくれた。

可愛いヤエさんだった。

  

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 病院小児科で臨床発達心理士をしています。
 梅津八三の心理学、行動調整法、子どもの行動理解、育児、教材、ソーシャルスキル、介護、猫の行動について投稿中です。

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