分数の意味を分かりやすく教える方法

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教材No.39-1 生活算数の中にある分数の土台

 算数の分数は、小学校2年生の2学期に、折り紙を1/2、1/3、1/4、1/8にすることが初めて登場する。

算数の土台は、生活の中にある。

生活の中で分数を体験出来ていると、分数の抽象性についていくことも可能だ。

例えば、球形の果物のりんご・梨・スイカ、及び棒状のバナナなどを、1/2、1/4に切り分ける経験があると良い。

その時、家族から、「半分、1/2、1/4」などの、分数の言葉を聞いていると、算数分数の土台となる。

野菜の玉ねぎ・トマト・きゅうりなども同様に、切り分ける経験があると良い。

ラウンドケーキのカットは8~9歳には難しいかもしれないが、家庭のピザのカットなどは経験があると良い。

すでにカットされている宅配ピザであっても、視覚的な情報の1/8を言語化したことがあると良い。

おまんじゅうやおせんべいやパンを1/2に割ったり、ホットケーキやお好み焼きを1/2にカットして食べる経験があると良い。

「半分こ」や「二人で分ける」ということを生活の中で知っている方が良い。

新聞を折りたたんだり、布団屋タオルを折りたたんだりする体験を持っている方が良い。

現代の子どもたちは生活の中でお手伝いをすることが少ないので算数の具象の体験がほとんどない。

教科書だけで抽象的に学習することになると、実感やイメージがわかない。

掛け算はともかく、割り算・分数・小数の抽象性の単元で、算数嫌いになっていく3年生4年生は多い。

保育園の年長さんくらいから、家庭で家事のお手伝いをして「分ける」体験をすることは、算数分数の実感やイメージにとても重要だ。

それらが家庭で形成されていない場合、特別支援学校や特別支援学級では、生活単元学習家自立活動の調理実習などで、分数学習へつなげる。

通常学級では、算数の分数学習には時間的に遅れをとるが、生活科や総合及び家庭科の調理実習などで分数体験を補完する。 

教材No.39-2 分数の計算も同時提示で教える

3年生では、牛乳1ℓパックやジュースの1/10 ℓも登場する。

本格的な分数は、3年生の後半に、折り紙を1/2にする、1 m のテープを1/3に分ける、という学習から始まり、分数の足し算と引き算にいたる。

分数の加算の実感。 事象に合う式をホワイトボードやノートに書く。

分数の加減算の意味、分数の加算と乗算の意味の違いも、同時提示の・同時比較の教材で、脳外に見せて教えると良い。

例えば、➀折り紙や円形ピザの切り抜き画像と、➁透明板(アクリル板や透明クリアファイルを切ったものや写真保護フィルムでもよい)を使って、ホワイトボードで学習する。

分数の加算と減算の意味の同時提示。
分数の加算の意味の同時提示。
分数の加算と乗算の意味の同時提示。
分数の加算と乗算の意味の同時提示。左の事象に合う式をホワイトボードやノートに書く。その逆に、左側のような、式に合わせた事象を作れることも大事。 
分数の加算と乗算の意味の同時提示。左の事象に合う式をホワイトボードやノートに書く。その逆に、左側のような、式に合わせた事象を作れることも大事。
分数の加算と乗算の意味の同時提示。左の事象に合う式をホワイトボードやノートに書く。その逆に、左側のような、式に合わせた事象を描けることも大事。 

プリントではなく、 手で操作できることが重要だ。

手で操作できると、実感があり、生活に近くなる。

プリントは、動かせないので、抽象度が高い。

プリントは、高級な問題だから、仕上げに使う。

学習の取り掛かりは、いつも実物・写真・絵だ。

大人は準備が大変だが、その方が子どもは取り掛かりやすく、考えやすい。

プリントは、動かせないので、抽象度が高い。
プリントは、高級な問題だから、仕上げに使う。
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 病院小児科で臨床発達心理士をしています。
 梅津八三の心理学、行動調整法、子どもの行動理解、育児、教材、ソーシャルスキル、介護、猫の行動について投稿中です。

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