老化で猫の爪が丸まる
今までに飼った我が家の猫は、みな、爪切りが嫌いだった。
初代のお母さん猫は、爪の世話が要らなかった。
腎臓病で亡くなる12歳の直前まで、クシクシとかじって不要な爪を抜き去り、自分で爪のお手入れをしていた。
抜いた爪が、絨毯の上に落ちていることが、何度もあった。
私が爪を切ろうとしたこともあったが、初代のお母さん猫は、させてくれなかった。
2代目のクーちゃんは、いわき市から13歳で引き取ってくる時に、「爪切りを絶対させてくれません」 と保護猫協会さんに言付かっていた。
その時は、保護猫協会さんが、予防接種と爪切りを、動物病院で済ませてくれた。
クーちゃんは17歳まで、自分でクシクシとかじって、不要な爪を抜いていた。
ある時、爪研ぎのダンボールがちっとも減らないことに気がついて、クーちゃんの爪を見ると、爪が丸まって肉球に食い込んでいた。
クーちゃんの、老化の始まりだった。
大急ぎで、動物病院で爪切りをしてもらった。
クーちゃんの、激しい鳴き声が聞こえた。
お手入れの気配りのない、ダメな飼い主だった。
ペットの爪切りでは 切った後の爪がトゲトゲする
その経験から3代目の花ちゃん5歳には、初めから爪切りをしてやろうと、待ち構えていた。
花ちゃんも、爪切りは好きではないらしく、視力の良い花ちゃんは、爪切りを見ると逃げる。
花ちゃんがリラックスして寝そべっているときに、後ろから前足を捕まえて、少しずつ切るようにした。
半年くらいかけて、嫌がるが観念して、切らせてくれるようになった。
しかし、切った後の爪が、トゲトゲとしている。
花ちゃんが、後ろ足でおでこを掻くときに、傷ついて血も出る。
花ちゃんが逃げようともがくが、仕方なく人間の爪切りのヤスリ面のギザギザで、爪のトゲトゲがなくなるように研いでいた。
ギロチンタイプ、ハサミタイプ、ニッパータイプなど、いろんなタイプの爪切りを使ってみたが、どれもヒットしなかった。
人間の爪切りの方がいい
なかでも花ちゃんが、一番大人しく爪切りをさせてくれたのは、人間の爪切りだった。
ペット用の爪切りはパチンパチンと音がしたが、人間の爪切りだと音が静かだった。
人間に比べると、猫は聴覚過敏があり、音に対する反応が過大だ。
花ちゃんも、不意のちょっとした物音で、飛び上がって逃げる。
前回の爪切りで、花ちゃんは不機嫌になったのか、その晩、誘っても人間のベッドに来なかった。
一晩中、一人で別のベッドで寝ていた。
爪切りが嫌だったらしい。
猫にも不機嫌や拒否がある、ということがわかった。
しかし、翌日は機嫌が直ったのか、また人間のベッドで眠った。
猫の爪が丸く切れるような爪切りがほしい
人間の爪切りは、よく見ると刃がややカーブしている。
人間の爪切りで丸く切れるのと同じように、猫の爪も丸く切れるような、猫用爪切りがほしいと思った。
人間の爪切りと作りは同じで、刃のカーブが猫の爪のサイズに、小さく丸く切れるようにできているといいのではないかと思った。
新潟の燕三条の鋳物会社へ、「猫の爪が丸く切れる爪切りを作って下さい」と、依頼しようかと思った。
そう思っていたら、ちょうど、カタログハウス通販生活のカタログに、猫の爪切りが登場した。
諏訪田製作所の「猫のつめ切り」だ。
ペット用爪切りとは、値段が1桁違うが、動物病院の爪切り代の4回分だから、すぐに購入してみた。
届いてすぐ、使ってみると、確かに今までのどのペット用爪切りよりも、静かによく切れる。
花ちゃんの嫌がり度は少ない。
人間の爪切りのヤスリ面のギザギザで、改めて研がなくても、花ちゃんの爪がトゲトゲしないようだ。
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