日本テレビの「ああ みんなの動物園」やフジテレビの「坂上どうぶつ王国」を、皆さんはご覧になりますか。
皆さんの中には、動物が苦手だったり、ペットの毛のアレルギーだったりする方もいるかと思います。
動物が好きな人にとっては、ペットは今や、癒しであり、家族です。
今回は、保護猫活動が、不登校の子どもたちの自信につながることを紹介します。
保護猫活動
不登校の子どもは、自己肯定感が少なく、自信をなくしていることが多いです。
そんな時、保護猫活動に参加すると
「あなたは、僕たち猫を、お世話してくれるんだね」
「あなたがお世話してくれると、僕たち猫は幸せです」
と、猫たちは安心して、じゃれてなついて、頼ってくれます。
頼られると嬉しいですね。
自分が猫たちの役に立っているという、自分の存在意義を、保護猫活動は何度も体験させてくれます。
保護のない世界で生きる野良猫の厳しさ、一生懸命生きようとする生まれたばかりの小さな命、不登校でも自分に猫たちの世話者になる力があること、それらを保護活動で体験できます。
不登校だからと、お家で肩身の狭い思いをしている皆さん、ご自宅から一番近い保護猫協会や保護猫カフェで、お手伝いを始めてみませんか?
不登校の子どもさんの気持ちが動かない時は、保護者が保護猫ボランティアを始めると、本人参加のきっかけになります。
・保護猫カフェのお掃除ボランティア
・譲渡会でのお手伝いボランティア
・生まれたばかりの赤ちゃん猫の預かりミルクボランティア(4時間ごとにミルクをあげるので一番大変な仕事です。昼夜逆転の不登校の方にも向いています。)
・ずっとの飼い主さんが見つかるまでの預かり人馴れボランティア
・重病や高齢で、お別れが近い猫さんの看取りボランティア
・もちろん1匹か2匹、保護猫ちゃんをもらってきて、家族として育てるボランティア
中学生までは報酬をもらえないボランティアですが、高校生なら有償のアルバイトになる可能性もあります。
野良猫クロちゃんの社会性と家猫化
保護猫カフェからの預かりではないけれど、我が家が出会った野良猫クロちゃんの、4年間を紹介しますね。
野良猫クロちゃんに出会ったのは、2021年の7月でした。

4ヶ月ほど、エサをやり、TNRをするつもりで、冬が来る前に、黒猫ちゃんを捕まえました。

猫捕獲機からケージには入れられたのですが、ケージからキャリーバッグに入れることができず、動物病院に連れて行けないため、クロちゃんを飼うことに。

クロちゃんは、全く鳴かない猫でした。
人間に捕まった恐怖で、声が出なかったようです。

安心できるケージの中で、餌を食べること、排泄をすること、眠ることはしてくれます。
食欲・排泄欲・睡眠欲が、人間の三大欲求であるゆえんですね。
3ヶ月間のケージ生活の後、ケージの扉を開けると、部屋の隅、カーテンの後ろ、ペットのこたつなど、クロちゃんが安全だと思う場所に隠れます。
広い場所は、不安だったようです。

クロちゃんの気持ちに近い、場所と物を用意すれば、人間が用意した物も少しずつ、使ってくれます。

2年目には低い椅子から、玄関の外を見るのが好きになりました。

朝と夕方、玄関から外を見て、なわばりの見まわり代わりの、8の字まわりをすることがクロちゃんの日課です。

3年目は、8の字まわりをしながら、鳴くようになり、
ペットのこたつの上で、くつろぐようになりました。

Catch Me If You Can で遊ぶようになり

リボン猫じゃらしで、クロちゃんとの距離が縮まりました。

4年目の今では、ホットカーペットを好きになり、

ボンボン猫じゃらしでなら、あごや背中を撫でさせ、気持ちがいい様子を見せてくれます。

この様子は、YouTube に「なでさせる猫」で載せています。
指ではまだ触れません。
クロちゃんとは、同じ階で暮らしていないため、野良猫から家猫のように仲良くなるのに4年かかっています。
クロちゃんは我が家の猫になりましたが、仮にクロちゃんを他の方に譲渡するとすれば、クロちゃんの人馴れ社会性は、もう少し時間がかかりそうです。
同じ階で、同じ部屋で暮らしていれば、おそらく4年ではなく4ヶ月で、仲良くなれるような気がします。
クロちゃんの好む現勢を保障する、クロちゃんの好むことに同行する、クロちゃんの確定域を拡大する、するとクロちゃんに新しい踏み出しが起きる(梅津八三)。
仲良くなるアプローチ方法は、クロちゃんでも人間でも同じです。
保護猫活動の相互主客二役性
保護猫活動は、人間が猫を保護して、人間が猫を助けるだけではありません。
その活動の中で、いつのまにか、自分が猫から喜びを与えられていることを知ります。
心理学者の梅津八三が、そういう相互性を、相互主客二役性と呼びました。
自分が一方的に主人公で、相手に喜びを与えているだけではない。
それはいつのまにか関係が反転し、自分が相手から喜びを与えられていることを知る、育児、特別支援教育、保護猫活動には、そういう主客二役性があります。
自分に自信のない皆さんも、ご自宅から一番近い保護猫協会や保護猫カフェで、お手伝いを始めてみませんか?
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