必ず紙パンツの中に排便する子どもと、給食の時間に園庭に行ってしまう子どもの行動について考える

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20年以上付き合っている保育士さんから、子どもの排泄と食事についての質問がありました。

私は直接子どもさんを見ていませんが、ベテランの保育士さんなので「こう理解するのはどうでしょう」と、いくつか、子どもの行動理解についての提案をしました。

私の提案をもとに、子どもを見ながら、現場の保育に取り入れてくれると思います。

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紙パンツの中に排便することは 育ちの歴史上 自然で安心なことと理解する

一人目は、トイレの中で排泄できない子どもさんの話でした。

赤ちゃんの時から紙おむつをし、歩けるようになると紙パンツを履きますね。

インターネット画像 images より
マミーポコパンツサイトより

テレビ CM でもよく見かけるように、紙おむつと紙パンツの進化は素晴らしいものです。

私も親の介護をして、紙パンツと紙おむつに、どれだけ自分の介護労働が軽減されたか、知れません。

洗濯しなければならなかった、布の時代の子育てと介護は、重労働だったと思います。

子どもにとっては、生まれてからずっと慣れ親しんだ紙パンツが自然で、便器の便座に座るというのは違和感のある新しい行動です。

この子は便座に座れない、と考えるのではなく、慣れた紙パンツから慣れない便座に座る、新しい行動を形成すると考えたいですね。

話題の子どもさんは、ごく最近、何とか、たまに、便座に座って、排尿はしてくれるようです。

インターネット画像 ママスタセレクトより

その日も、排尿のあと、うんちは「出ない」と言い張って、水洗を流して区切りにすると、その子は一目散に紙パンツの引き出しに向かって駆け出して、紙パンツを穿き、ウンチングスタイルで、一気にたくさんの便を、気持ちよく紙パンツの中にしたのだそうです。

インターネット画像 ママスタセレクトより

出て良かったねぇ、間に合ってすごいねぇ、と私は感心してしまいます。

この保育士さんは、話し方が上手で、まるで生き生きと画像が見えるように話してくれるので、私も聞いていて引き込まれます。

そこで、以下のように提案してみました。

「 トイレで排尿はできる。紙パンツで排便はできる。

紙パンツの引き出しを、トイレの中に置くか、すぐそばに持って来たらどうか。

インターネット画像 ほいくる より

紙パンツを穿いて、トイレの中で紙パンツにうんちをしたらどうか。

感覚過敏があるかもしれないので、便座には違和感を持たないように、便座カバーあるいはタオルのような布をする。

紙パンツにうんちをしたまま、便座に座ってもらい、便座で紙パンツの両脇を破いて、うんちを便器に落としてやって、お尻を拭いて、うんちを一緒に流してみてはどうか。」

トイレでの排尿と、紙パンツでの排便の、中間を取っていくことがきっかけになるかな?と考えました。

給食の時間に保育室で過ごせる>お絵かきをする>給食を食べる

二人目は、給食で嫌いなものが出ると、園庭に飛び出して行ってしまう、子どもさんの話でした。

インターネット画像 フォトライブラリーより
インターネット画像 保育士バンクより

お絵かきが大好きな子どもさんです。

担任の先生も考えて、「嫌いだったら給食を食べなくてもいいから、園庭には出ないで、ここでお絵描きしていていいですよ」と話しました。

給食を食べなくていいというと、給食全体を食べなくていいと誤解するかもしれないので、嫌いな〇〇は食べなくていいよ、と言った方がいいかもしれません。

インターネット画像 イラストやより

子どもさんは喜んでお絵かきをします。

給食の時間は保育室にいてほしい、先生のその第1の願いは叶いました。

しかし、給食のテーブルに全く来ないで、延々とお絵かきしているので、先生は何とか少しでも食べないかと、何度もテーブルへ来るよう誘いました。

インターネット画像 イラストだより より

しかし、いったん絵を描き始めた子どもさんは、お絵かきが大好きなので、お絵かきを止めることができません。

どうしたらいいか?という相談でした。

私の提案は

子どもさんが絵を描いているテーブル上に、嫌いなものを取り除けた給食を見せてから置いて、『食べてね』と言うと良いと思います。

次にそういうことがあった時は、絵を描いているテーブルの隣のテーブルに、嫌いなものを取り除いた給食を見せてから置いて、食べてねと言うと良いと思います。

3回目にそういうことがあった時は、食べ終わったらまたお絵かきできるから給食を食べてねと、嫌いなものを取り除けた給食を見せてから、お絵かきセットも持って、いつもの決まったテーブルの場所へ誘うといいと思います。

あるいはお絵かきの場所から、決まったテーブルの場所へ、一緒に給食のお盆を運ぶといいと思います。

子どもが色を変えるために、クレヨンを置いた瞬間に、給食のお盆を渡します。

区切りを待つこと、タイミングを見ることが、介入を可能にします。

手が塞がると、子どもは、手に持っているものの行動ができます。」

以上のように、話しました。

先生は A のようにしたい=テーブルで食べさせたいと思っている、子どもは B のようにしたい=お絵かきをしたいと思っている。

その間を、先生がまず、子どもに起きやすいことに近いところから始めて、少しずつ先生の狙う方向へ持って行くこと=個別の特別支援から通常の集団保育へなじませていくこと、それが特別支援保育のスモールステップというものではないかと考えています。

後日談

一週間後の7月19日、お家でも保育園でも、トイレの便座で排便ができたそうです。

お母さんと保育士さん方の排便場所の提案「紙パンツからトイレ便座へ」が、本人の安心の中で意識されるようになり、トイレでの排便が叶ったように思います。

お母さんと保育士さ方の、毎日のチャレンジの積み重ねが実を結び、私も嬉しいです。

ご本人も、どんなにか、「やったぁ!」という誇らしい気持ちでいることでしょうか。

家族も保育士も、子どものこのような成長の瞬間に同席できる喜びで、育児や保育をし続けるのだと思います。

猫ちゃんブログへのコメント 匿名・公開OK・非公開希望などをお書き添えください

  1. 松○○○ より:

    こんな素敵な、そして、片意地張らずに読むことができるサイトを作っておられたのですね。
    いま、私は大学の経営の仕事をしていて、子どもさんと係ることができていません。結構ストレスが溜まります。そんなときに見せていただくと、元気が出てきます。ありがとうございます。

    • 猫ちゃん より:

      子どもたちの笑顔に会える直接の学習場面の仕事は楽しいですね。
      学校という子どもたちが長い時間過ごす枠組みも、改善して行って下さるかたがいないと、教育環境も整いません。
      教員養成のお仕事も、子どもたちへの支援なので、間接的でも是非楽しんでください。
                   猫🐈

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