漢字の記憶を助けるには、へんとつくりの分解と合成がポイントです。
部首名を言えるようになると、漢字を、カタカナや象形文字の共通項で、くくることができるようになります。
通常学級では集団で学習するために、声に出す記憶学習が少なく、脳内でつぶやく学習が多いです。
漢字を記憶するためには、1つには漢字の分解と合成、もう1つには自分で自分につぶやく音声化の2つが重要です。
家庭で漢字練習をする時は、書きながら部首をつぶやくようにしてみてください。
書きながらつぶやくという2つの仕事が同時には無理であれば、子どもが書くタイミングに合わせて、大人が部首名を言ってあげてください。
目だけで写して書いていても、漢字記憶を助けません。
音声化して部首を言える、音声運動記憶が、漢字記憶を助けます。
通常学級の国語の漢字学習でも、筆順の空書きだけでなく、ぜひ漢字の部首別の分解と合成を音声に出して、言わせてください。
例えば、「解」は、角へんに、刀、牛です。
漢字の分解と合成は共通項で記憶を助ける
例えば、木へんの漢字、さんずいの漢字、草かんむりの漢字、ウかんむりの漢字などが、共通項になります。
分解と合成で覚えるやり方は、中学校へ進んだ時も、英単語の音節の共通項で、単語を記憶する事を楽にします。
例えば、Mon-day Fri-day Sun-day などは、 day デイが共通しています。
pool、school、tool などは、oo ウーが共通しています。
漢字の投稿で、「100円でできるセリアの多目的カードを使ったへんとつくりの漢字カード 」を紹介しました。
難読漢字に興味がある小学校2年生
この、へんとつくり組み合わせ漢字カードを、小学校2年生に紹介したところ、難読漢字に興味があるらしく、「レモンとかバラとか………」と言い出しました。
興味を持つ確定域こそが、苦手な漢字学習への取り掛かりを良くするので、何も教科書通りの、学年配当の漢字を押し付けなくても、よかったのです。
私の教師根性が抜けないというべきでしょうか、大人の頭の固いところですね。
そこで彼の希望通り、以下のような、へんとつくりの漢字カードを、植物編と動物編で、あらためて作ってみました。
難読漢字は、以下の「難読漢字一覧・漢字辞典ネット」から探すことができます。
収納ケースはセリアの「SIKIRIシキリ6ケース」を使い、漢字カードはセリアの多目的カードを使います。
学校の昼休み、彼がいる通級指導教室へ、漢字カードを持参して、へんとつくりカードを並べて見せると、大好きな怖い話の本を見ながら、あっという間に漢字を合成して作りました。
こだわるものは安心安全の基地だから取り上げない
大好きな怖い本の話を見ながら、ついでに漢字にも手を出すというところが、彼らしいところです。
大好きな怖い本は、いつでも戻れる安心安全の基地なんですね。
怖い本は「僕は勉強はしないぞ」という彼の身の守り行動です。
ですから、こだわる本は取り上げないで、スルーします。
学習に興味が出てくると、本から離れたり、手放したり脇に片付けたりします。
学習に選ぶ漢字は、子どもが所属する学年配当の漢字でなくても、子どもの好きな確定域のカテゴリーで、「へんとつくりを分解と合成で学習する」という仕組みの成立で、よかったのです。
仕組みの成立で良い、それを彼から学びました。
世界の国の名前の漢字でもよし、食べ物の漢字でもよしです。
子どもの好きな分野の漢字から始めて、その中に、学年配当の漢字も入れていくと、良さそうです。
猫ちゃんブログへのコメント