野良猫を保護した先輩方に話を聞くと、家に慣れてくれるのに丸2年かかった、丸6年かかってもまだ人に慣れない、という話を聞きます。
テレビの動物番組で見るほど、簡単には慣れてくれない保護猫が、たくさんいるようです。
同じフロアで一緒に暮らす時間がほとんどないせいか、我が家の野良猫クロちゃんも、家や人に慣れない猫ちゃんです。
きっすいの野良猫は用心深い
野良猫クロちゃんを、猫捕獲器で保護してから、1年6ヶ月、最近、分かったことがあります。
クロちゃんは、毛づくろいをしない猫だと思っていました。
クロちゃんは毛づくろいをしないから、冬毛をなかなか抜き去ることができず、我が家に来た初めての夏は、抜け毛が亀の甲羅のように固まり、すごいことになっていました。
クロちゃんなりの工夫で一気に亀の甲羅を外し、その姿に感動したものです。
心を許すと無防備な姿を見せる
ところが2年目の今年3月になってから、クロちゃんが毛づくろいをする姿を度々見かけるようになりました。
クロちゃんは、実は毛づくろいをしない猫ではなかった。
1年目は、捕まってしまったこの環境で、毛づくろいをする姿を見せるほど、気を許すことができなかったのです。
私という敵に、無防備な姿は絶対見せられなかった。
毛づくろいの姿を見せる、
トイレの姿を見せる、
私と50cmくらいの距離でご飯を食べる、そういう時はクロちゃんが無防備なときです。
敵だった私が、だんだんとクロちゃんに認められるようになって、クロちゃんが少しずつ気を許し始め、無防備な姿を見せるようになったのです。
さらには、遊んでくれと鳴いたり、私を絨毯で待っていたり、クロちゃんなりのコミュニケーションを取ってくれようとしています。
コミュニケーションを取るのに、時間のかかる猫も、人もいるんですね。
クロちゃんの嫌がることはしないように、私も気を使って来ました。
クロちゃんの方から、こんな風に距離を縮めてくれて、とっても嬉しいです。
動物病院に連れて行ける日まで、クロちゃんともっと仲良くなれることを、もう少し待ってみます。
引きこもりの方に接するときや、発達障害が疑われる子どもさんの保護者に、病院受診を勧める時なども、相手の気持ちを待つことが大事ですね。
クロちゃんに関心を寄せてくれるご近所さん
玄関のガラス戸から、いつも外を見ているクロちゃん。
「黒猫ちゃんがいつも外を見ていますよね」と、クロちゃんは、近所の人たちに結構有名です。
外に出たくて、8の字ダンスを、ご近所の皆さんに披露しているクロちゃん。
郵便屋さん、宅配屋さん、犬の散歩のかた、来客、信号待ちの車から見てくれる運転手さん、この地区を見守っている交番のお巡りさんにも、クロちゃんは有名なんです。
猫生も人生も同じ
人をつなげてくれたり、人を癒してくれたりする野良猫クロちゃん。
クロちゃんとの出会いに感謝して、クロちゃんの猫生が楽しくなるように、この先も食事や排泄を世話していきたいです。
子どもたちとの出会いを喜んだり、子どもたちの暮らしぶりをサポートするときも、相手の安心を考えて、丁寧に付き合っていきたいですね。
猫ちゃんブログへのコメント