保育園の年長さんからの付き合いで、現在6年生の親子さんが、ゲームの時間を減らしたいと相談に見えました。
私の回答は、ゲームをやめたり、ゲームの時間を減らしたりする努力は難しい、という回答です。
オンラインゲームの快感を取り上げることは、難しい交渉ですね。
親子間で、難しい交渉だから、相談に来てくれたのだと思います。
制限したり、禁止したり、取り上げたりするのでなく、ゲームとは別の、新しい活動の時間を作ることが大事だと回答しました。
ゲームとは別の、新しい活動の時間が、15分、30分と増えれば、眠る時刻が同じ時、結果的にゲームの時間が減ります。
新しい活動は、家族と一緒に行なって、会話や楽しみの共有がある方が続きます。
新しい活動は、小さなことでいいのです。
初めは「頼むね」と、品物を手渡すことが、お手伝いのきっかけになります。
子どもは手をふさがれると、処理をする行動に移りやすいからです。
朝から夜までの小さな家事の共有
朝から夜までの家事手伝いの活動を並べると、例えば、次のような16個になります。
朝
カーテンを開ける
パジャマを吊るす
布団を直す
朝ごはんの食器を流し台まで運ぶ
洗面歯磨きの後の洗面台を濡れティッシュで拭く
ゴミ出しをする
帰宅して
自分や家族の靴を揃える
キッチンの流しに食器が残っていたら洗う
お米を研いで炊飯器をかける
洗濯物が乾いていたら、たたむ
洗剤などのポンプを点検し詰め替えをする
家中のゴミ箱のゴミを集める
ゴミを分別して可燃物不燃物それぞれのゴミ袋にまとめる
コードレス掃除機をかける
お風呂の浴槽をブラシで洗う
休日には食事作りを手伝う
どれも10分以内でできそうな簡単な家事ですが、家庭生活にはとっても大事なことですね。
ご家族の考えによりますが、太字の10項目に10円ずつの家事代行料を払ったら、100円×30日で1ヶ月3000円になります。
1年間で3万円あまりですね。
ここから、学用品費や運動関係費などを出す約束をしておくと、自分の働きでノートや靴を買うという経験ができて、良さそうです。
もちろん、金銭報酬なしに、お母さんに協力する、家族に協力する、自分のことは自分でする、というめあても、素晴らしいです。
家事手伝いが起きにくかったら中学英語の先取りもOK
家事手伝いよりも勉強が好きな人は、中学に向けて英語の自主勉強を始めるといいですね。
曜日の名前、色の名前、食べ物の名前、12ヶ月の名前、家族親戚の呼び方、1~100まで、など、英単語の読み書きができるようになると良さそうです。
特に英単語を書けるためには、日曜日=スンダイSunday、月曜日=モンダイMondayなど、ローマ字こじつけ記憶が必要になります。
書けるようになったら、家族の前で書いて見せましょう。
その時家族は、拍手喝采を忘れずに。
自主勉強のノートは、学校の先生にも見せましょう。
品物を手渡して、肯定的に評価することがポイント
短時間で簡単にできる家事を頼んでおいて、お礼の言葉を伝え、休日には一緒に行なうことができたら、会話や共感が増えます。
ゲームは子どもだけで行なう場合が多いですが、家事は親子で一緒にできる活動です。
子どもたちは先生と一緒に学校でも、日直や給食当番、清掃をしています。
家庭でも、親と一緒に家事をすることが、とても大事な家族の活動に思えます。
今できていることを褒めてから、新しい依頼の言葉をかけましょう。
キッチンに来てくれたついでに、部屋を移動するついでに、品物を手渡すことが、家事手伝いの最初のきっかけになります。
16項目全部でなくても、子どもが取り掛かりやすい家事1つからでいい、始めてみてください。
6年生は、中学に向けて、部活動の2時間分だと思って、家事手伝いをできるといいですね。
肯定的な言葉かけが、家事に参加する意欲につながります。
「頼める?」
「ありがとう」
「助かる」
「できるねぇ」
「お母さん、嬉しいな」
「頼れるね」
など、家族から言われたら、お母さん自身が嬉しい言葉を、是非かけてあげてください。
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