保護猫が我が家に慣れるまで

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1年で我が家の猫に

保護猫の花ちゃんが、去年8月、譲渡会から我が家に来て、丸1年が経った。

花ちゃんを3年間温かく大切に育て、譲渡会に通い続けてくれた保護主さんが、花ちゃんを送り出す時にこう言った。

「一年くらい経つと花ちゃんの可愛さが出てくると思います」

本当にその通りだった 。

我が家に来てからの花ちゃんは、三日間は物陰に隠れていた。

一日一食、少量しか食べず、排便もなかった。

譲渡会に毎週出ていたとはいえ、花ちゃんに譲渡会の意味はわからず、3年間安心して暮らしていた保護主さんのお宅を離れて、新しい我が家では見るもの全てが変わり、恐怖と不安でいっぱいだったと思う。

三日間はできるだけ放っておくようにした。

食事も無理強いしないで、水のそばに置いておくだけにした。

花ちゃんが我が家に慣れたのは、全ての情報を保護主さんがくれたからだ。

ヒルズの消化ケアi/d、慣れたトイレと鉱物砂、円形の爪とぎ、慣れたペットキャリー、花ちゃんの大好きなシャカシャカのおもちゃ、それらがあったので花ちゃんは我が家に慣れてくれた。

初めてひざに乗った日

初代猫のお母さんや二代目のクーちゃんと同じく、花ちゃんも抱かれることは嫌いな猫だった。

花ちゃんは体重が7 kg 近くあるので、私も花ちゃんの重さは1分間、抱いていられるか自信はない。

そんな花ちゃんが、自分から私の膝に初めて乗ってくれたのは、5か月目だった。

5ヶ月で膝に乗る

前足だけ、私の膝にちょこんと乗せる。

初代猫のお母さんも二代目のクーちゃんも膝に来る時は、私の両太ももの間に全体重を乗せて丸まった。

花ちゃんは7kg 近くと、身体が大きいから丸まれない。

丸まれないので前足だけかけたのかもしれないが、他の猫のしない可愛い仕草は胸にズキュンときた。

野良だった花ちゃんを3年保護してこんな可愛い猫に育てた保護主さんに感謝した。

花ちゃんの好物はちゅーるアペティート

花ちゃんは体重が語るとおり食欲が旺盛だ。

目がとても良くて、私が台所に立つと、自分にもくれと必ず見上げてくる。

初めの半年は可愛さに負けていつもあげていた。

花ちゃんの体重が増えて驚き、お昼はカロリーのあるものはあげないようにした。

お昼に花ちゃんにあげるのはカロリーの少ない花かつおだ。

減塩・無塩の鰹節

花ちゃんが軟便になりやすいので、食事は保護主さんから紹介された消化ケアi/dが基本だ。

花ちゃんの便の固さを見ながら、マグロ好きの花ちゃんにマグロ味の他の餌を少量与えている。

味が変わると嬉しいのか、花ちゃんはがっついて食べる。

その様子から、美味しさがわかる。

しかし花ちゃんが最も好きなのは、ちゅーるアペティートまぐろ味だ。

テレビ CM のチャオちゅーるよりも、もう少し硬さがある練り状のスティックタイプだ。

ちゅーるアペティートは生産終了、現在はチャオプチまぐろを花ちゃんにあげている。

人間にも、生涯愛する食べ物というのがある。

私だと、コーヒーとか、おせんべいとか、チョコレートとか、柑橘類だ。

濡れティッシュでの耳掃除が欠かせない

目のいい花ちゃんは、私と一緒に岩合光昭さんの世界ネコ歩きを一緒に見てくれる。

私が仕事でパソコンをしていると、その机にデンと寝そべり、画面のマウスの動きに手をちょんちょんと出してじゃれている。

人のそばで過ごすようになった

花ちゃんは耳掃除は2か月目からさせてくれた。

耳がいつも痒いらしい。

濡れティッシュで拭いてやると茶色い汚れがついてくることが多い。

1年経った今では毎晩のようにやってくれと、夜自分からテーブルに寝そべる。

両耳終わるまで全く逃げない。

濡れティッシュで掃除してもらえると、痒みを忘れるのかもしれない。

耳が痒いと、耳とおでこをたくさん後ろ足でひっかくので時々血が出る。

だから人間の爪切りのギザギザで、花ちゃんの爪を磨いて丸くした方が良い。

丸く切れる爪切りがほしい 

半年経った頃から花ちゃんがリラックスしている時に、私が爪切りを見せないで、そっと後ろから前足を切りに行けば、爪切りも逃げないで、楽にさせてくれるようになった。

しかしいくつか爪切りを使ってみたが、どれも花ちゃんの爪が角型になり、尖ってそのままだと、おでこを後ろ足で掻いた時に、花ちゃんの耳やおでこが傷つくことが多い。

人間の爪切りのギザギザで研いでやると、花ちゃんはうなって嫌がる。

猫の爪切りについて、切り口が丸くなるような改良版がぜひ欲しい。

どうしたら丸く切れるんだろうか。

爪切りの刃を丸型にすることはそんなに難しい技術なんだろうか。 

猫が嫌がらない歯みがきの方法

花ちゃんは初め、歯磨きをさせてくれなかった。

保護主さんから教わった KPS 社のマウスクリーナーゼロという、水に混ぜるタイプの無味無臭歯磨きウォーターを使っていた。

半年経ったところで、1月、花ちゃんの定期予防接種の時期が来た。

これも保護主さんの紹介で、とても良い動物病院に出会えた。

獣医さんは穏やかで親切で、歯の磨き方を教えてくれた。

花ちゃんが絶対触らせないと言うと、歯磨きペーストを前歯に塗るだけで良いと、人差し指でやってみせてくれた。

それからは可能な限り、毎晩寝る前に花ちゃんに歯磨きペーストを塗ることをアタックしている。

花ちゃんは頭がいいので歯みがきチューブを見かけると逃げていく。

花ちゃんに見えないところで、人差し指につけて、さりげなくそっと花ちゃんを襲う。

2か月ぐらいで花ちゃんは慣れて、終わると「いつものことだ」というような顔をするようになった。

上手に歯と口の周りをペロペロ舐めて、歯磨き終了。

三代の猫を飼って18年になるが、こんな簡単なやり方があるなんて知らず、とても感激した。

二代目のクーちゃんに最初からコレを知っていたらクーちゃんの口内炎を大きくしなかったと思う。

情報って大事だ。

左が使いやすい アースペット エブリデントの歯磨きペースト

1年後の花ちゃん

花ちゃんは朝食と朝の毛づくろいがすむと、外が見える窓辺を私に開けさせる。

梅雨の間も、一日中、飽きずに外を見ている。

こういう時は、猫の野生を思う。

半年過ぎたころから、花ちゃんは寝るときは私の近くで寝るようになった。

夜はニトリのNクールシーツのベッドの中央を占領して寝る。

ベッド中央の占領

7月、ニトリでペット用Nクールマットを買ったら、暑い日はそこで寝ている。

涼しい晩はジュータンにじかに寝ている。

次の動物病院通院では、花ちゃんがかゆがる耳と、花ちゃんのお尻付近に肛門嚢炎がないかを診てもらおうと思う。

排泄の後、花ちゃんがジュータンでお尻を拭く行動が、単なる花ちゃんのきれい好きならそうしていていいのだが、肛門膿炎ならば治療してやりたい。

夕ご飯の後、花ちゃんは今夜も毛づくろいにテーブルへやって来た。

猫舌とろんで毛を梳いて、毛すき櫛で抜け毛を取り去る。

コロナで3月に行けなかったのだが、「花ちゃん元気です」と保護猫協会の譲渡会に、花ちゃんの顔を見せに連れて行きたいと思っている。

保護主さんが作る素晴らしいシャカシャカを購入して、花ちゃんと遊び、花ちゃんを喜ばせたい。

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