18 花ちゃんのしっぽ
我が家に来てから半年くらい経つと、花ちゃんは私の近くで過ごすことが増えた。
私の世話にちょっとは安心し、私を頼りにしてくれるようになったらしい。
晴れの日、暖かい日は、ガラス戸が空いている窓辺で昼寝したくなるまで、網戸から外を眺めている。
![](https://nekochanblog.com/wp-content/uploads/2022/04/3c53d5369f05a163108c29faee70d043.webp)
曇りの日は、パソコン机のそばの猫台に来て、私に毛繕いの手伝いをさせる。
毛繕いは排泄の後のお手入れのためと、寝る前のリラックスのために熱心にしていることが多い。
「猫舌とろん」と毛梳き櫛で、私も毛繕いに協力する。
![](https://nekochanblog.com/wp-content/uploads/2022/04/d549b9f3d84aaf3772f13a8009b2bf5d.webp)
小さい毛梳き櫛は、あごの下をお手入れをしてやるときに便利だ。
花ちゃんはたまに夜中、1階の玄関のガラス戸から夜の街を見ているらしい。
猫のあごの下の砂粒を毛すきできれいに
花ちゃんのあごが、玄関の床マットについて、あごに砂粒がつく。
![](https://nekochanblog.com/wp-content/uploads/2022/04/899ed977067952ffeebcd21ad0ff9f3d.webp)
砂粒を、お手入れのときに毛梳き櫛で、そっと取ってやる。
野良猫だとあごが汚れているし、家猫はあごがきれいだ。
初代猫のお母さんは、キャットフラップから朝夕の外の見回りに出て行く、半家猫だった。
お母さん猫は、庭で獲物を狙う待機の姿勢になると、あごに土にがついて汚れた。
![](https://nekochanblog.com/wp-content/uploads/2022/04/0843a9bba52254f864f5600d0dad87fd.webp)
玄関も、毎日掃除機をかけるようにしたが、花ちゃんのあごの下のお手入れは欠かせない。
皮膚炎に進行したりしないように、お手入れで見守る。
あごの下は急所か?毛梳きの力を弱めて、ゆっくりそっと丁寧に汚れを梳いてやる。
喉を撫でてやるついでくらいでいい。
喉を撫でてやると、ハトのようにグルグル言う。
同時に、花ちゃんのしっぽが反応する。
「気持ちがいい」「続けてくれ」という風だ。
犬のようにたくさんしっぽを振る猫
花ちゃんのしっぽは、今までのどの猫よりもたくさん動く。
ブンブンしっぽを振る猫は、初めてだ。
初代猫のお母さんは、静かで穏やかな猫で、しっぽを振る様子を見かけなかった。
しっぽが、くの字に曲がっている種類の猫だったからかもしれない。
九州の方では、「鍵しっぽ」の猫が多いらしい。
![](https://nekochanblog.com/wp-content/uploads/2022/04/1fb1485b4a2d180affb49056631737ca.webp)
2代目のクーちゃんは、餌をねだるときに、しっぽをぴんと立てて震わせるようなことがあった。
しかし2匹とも、花ちゃんのように、しっぽをたくさん振っている記憶がない。
花ちゃんのしっぽは、多弁なしっぽだ。
![](https://nekochanblog.com/wp-content/uploads/2022/04/d00f7fc448897da34e9c69316ae641d7.webp)
花ちゃんは、いつも周囲にアンテナを張っている気がする。
音や動きに非常に過敏な、ビビりの猫だ。
私が予告なしに撫でると、「ニャー!」と驚く。
だから、花ちゃんの目に毛梳き櫛を見せてから、おでこや首周りを梳く。
櫛を目に見せて予告してから、背中や横腹を梳いてやると、最初から驚かないでリラックスしている。
夜も、私の膝に来て、毛梳きをしてもらう間、嬉しそうにしっぽを振っている。
「花ちゃん、犬か?」と思うほどである。
暦年齢6歳、人間でいえば40代、体重6.65kg、保護猫花ちゃんの「猫生」は続く。
![](https://nekochanblog.com/wp-content/uploads/2022/04/6adbf8638bd8a8e2dd0e28bc8f4a1646.webp)
「Protective cat Hana-chan’s story breaks」
「to be continued Yae-san’s care goods」
猫ちゃんブログへのコメント