算数文章題時刻と時間を絵や図に描いて解く方法

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算数文章題の解き方は、イメージを持つということがポイントです。

文章題が苦手で難しい子どもは、文章を読んでイメージを持つ前に、数字だけに反応して式を立てようとします。

大人が脳内に持っているイメージを、脳外に見せて解く、算数文章題の解法例をご紹介します。

分からない指示や学習が荒れた行動につながる

文章の意味を取らないで立式することは、鉛筆やサイコロを転がして、足し算か引き算かを、偶然で決めるような解き方です。

子どもも、自分は何が分からないのか、不明なまま、不全感を持ちます。

子どもの不全感の原因は、「文章からイメージを想像できない」ということです。

不全態になると、カッとしてプリントを丸めたり、席を離れたり、荒れたり切れたりすることにも繋がります。

発達障害があると言われる子どもたちは、分からなくても座って聞いている、ということが難しい子どもたちです。

正直なので、分からないことに耐えられず、マイナスの行動が起きやすくなります。

「先生分かりません」「先生教えてください」「絵に描いてください」という 、SOS を、学期始めの早い時点で成立させたいですね。

音声➡文字➡絵・図・身振り➡実物という言葉の難易度

心理学者の梅津八三はちぞうは、言葉の難易度を、音声➡文字➡絵・図・身振り➡実物、の順だと定義しました。

一番難しいのは、普段何気なく、授業や会話で使っている「音声」です。

言葉の意味の理解は、目に見えない音声が、最も難しいのです。

相手の音声を聞いて、意味をすべてイメージしなければ、会話についていけません。

第二に難しいのは、「文字」や文章です。

学校で教科書を使うように、文字になっていると消えないし、繰り返し読めるので、音声よりはイメージを持ちやすくなります。

発達障害のある子どもたちは、音声の指示を忘れると言われたり、言葉のイメージを脳内に持ちにくいと言われたりします。

第三には、音声と文字に比べて、実物を象徴してもらえる「絵・図・身振り」は、子どもたちに脳内イメージを持ちやすくさせます。

通常学級では先生の指示や算数文章題で「絵・図・身振り」を多用し目で見てわかるようにしてほしい

保護者や通常学級の先生方に、「絵・図・身振り」を多用する特別支援を行なってほしいです。

梅津八三の言う、言葉(信号系)の難易度の理解と実践は、通常学級で学ぶ発達障害の子どもたちの、指示理解や学習理解を助ける、特別支援教育最大のポイントです。

「絵・図・身振り」を多用する特別支援を行なってもらえると、子どもたちは、指示や説明がわかりやすくなり、学習が楽しくなって、行動も素直になります。

算数文章題の意味を大人が絵に描いてみせる

算数文章題を解くコツは共通して、文章の意味を、絵や図に描いて、出来事のイメージを持つことです。

大人は、子どもの算数文章題を読んで、脳内にイメージし、式を立てることができます。

その大人の脳内のイメージを、絵に描いて子どもに見せてほしいのです。

教科書の算数文章題の文章から、イメージを作れない時は、絵や図で大人にイメージを見せてもらうと、子どもは文章の意味が分かりやすくなります。

時刻と時間は、子どもの生活算数に沿って、大人がテープ図を描く

時刻と時間の計算で難しいのは、正時の長針12(00分)のところを、超えたり戻ったりする、時間の加減算です。

子どもが分かりやすいように、正時の長針12(00分)のところで、時間を分割して、テープ図に描いてやり、「30分経つと何時?」と聞きます。

7時半から30分経つと、子どもは「8時」だと分かります。

続けて、「あと10分経つと何時何分?」と聞きます。

子どもは「8時10分」と分かります。

さあ、答えが分かりました。

実感を持って答えが分かると、子どもの脳内のイメージは明確になり、やる気が出ます。

7時から8時に変わる長針の移動イメージが、子どもの生活算数に沿った教え方です。

30分と10分で40分になるのは、+1方式の追い足し算のような時間の増やし方ですが、ここをアナログ時計の模型や算数セットの時計の長針の動きで確認しておくと、子どもの実感が脳内イメージになります

空中に指で、時計の長針の動きを、描けるようになります。

100円ショップダイソーの時計を3つ使いました。

長針の動きの実感が、脳内に取り込まれ、脳内イメージで、30分と10分で「40分後」を理解するようになります。

正時を超える長針の実感とイメージを持ち、正解がわかって納得できると、自信を持って式にすることができます。

2022/8/20に着席行動のスキルをご紹介したS君は、正時でいったん時間を分割するやり方で、何分後に駅に着く、何分前に家を出る、という時間の文章題を私のテープ図を真似て自分でテープ図に描けるようになり、時間の筆算も正確にできるようになりました。

私との練習問題の後、学童で毎日やっているドリルの「時刻と時間」の文章題について、テープ図と筆算がスラスラとできて、見ていたお母さんが驚き、喜んでいました。

S 君も自信を持って、「お父さんに見せる」と言いました。

何分後は比較的考えやすく逆算になる何分前は難しい

時計の進み方と同じ方向の、「何分後」の計算で、確かめ算を経験しておくと、「何分前」の理解が楽になります。

突然、生活にない、反時計回りの、逆算の問題、「何分前の問題」からやらないで、「何分後の問題」を導入でやってから、何分前の問題にしてみてください。

すると、「何分後」の反対の「何分前」の文章題も、長針を動かしたり、テープ図に描けるようになります。

うまくいくように、正答するように、分かって自全態になるように、出題します。

その方がやる気になり、注意集中が持続します。

例えば、文章題を、ゲームの始めと終わりの時刻の文章題にすると、経験からわかりやすく、取り掛かりやすいですね。

例題や初問、助走問題は、どんな文章ならば、子どもがやる気になるか、ということも大事です。

初めから、スラスラと時刻のテープ図を描けたり、時刻の数字の加減算の筆算ができる子どもさんも、いるかもしれません。

しかし、時刻の数字が変わる時計の文章題は、何割かの子どもたちは、一気に脳内で解くのが難しいのです。 

子どもの生活に沿って、模型の時計を動かし、長針の動きのイメージを大人が絵に描いて見せましょう。

くもん出版 現在はにがてたいじシリーズ

子どもがテープ図を描けるように支えることが、算数時刻と時間の文章題の指導のポイントです。

算数セットの模型の時計や、100円ショップの模型の時計を使ったり、くもんの苦手退治ドリル算数3「時こくと時間」(\616)にチャレンジするのもいいですね。

くもんのドリルのいいところは、うまくいくように正解するように、作られている点です。

「子どもは、正答を教えてもらう時に、一番学ぶ」とは、中野尚彦先生の名言です。

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