7 花ちゃんの食事
花ちゃんは生まれつき前歯がないので、食べ方を見ているとカリカリを食べづらいように思えた。

お母さん猫やクーちゃんに比べると、花ちゃんは餌を前方へこぼしながら食べる。
薄いと食べやすいかと思って、あるとき薄いカリカリも買ってみた。
ミャウミャウの、カリカリ小粒タイプ成猫用マグロ味だ。

花ちゃんはマグロ味が好きなので、マグロ味単体の新しい薄いカリカリをとても喜んだ。
しかしこれは毛玉ケアになっていて、食物繊維が影響するのか、花ちゃんはやはり軟便になった。
そこで、同じミャウミャウのカリカリ小粒タイプ、シニア猫用マグロ味にした。
これは毛玉ケア目的でなく、腎臓と下部尿路の健康ケアになっている。
同じくミャウミャウの、やわらか小粒マグロ味が食べやすいのではないかと思ったが、花ちゃんのお口に合わなかった。
ドライキャットフードを買うときいつも思うのだが、10g~20gの小袋のお試しサイズのバラエティ商品があるといいと思う。
猫は結構、ドライフードの好みがうるさい。
猫には、感覚過敏・味覚過敏があると思っている。
加えて、ずっと同じ味を食べ続けて、味に飽きが来ることもあるようだ。
小袋のお試しサイズは、マグロ・かつお・白身魚・サーモン・チキンなど、単体の味でできているとありがたい。
何味を好きかがわかったら、それによって、経済的な大袋が買える。
例えばヒルズの消化ケアi/dは500gだとホームセンターで1780円、4倍容量の2kgだとヤフーショッピングのペットゴーヤフー店では、送料無料で4000円くらいで買えて経済的になる。

初めに小袋で味を試せると、嫌いな味のフード、食べてくれないフードが無駄になることも少ない。
親の介護でパッド探し・オムツ探しをしていた時もそう思った。
オムツのサイズがMか、Lか、合うか合わないか決められないうちに、初めから22枚入りのオムツを買わねばならない。
合わないオムツが無駄になって、なんと利用者の利便性を考えない仕組みなんだろうと思った。
介護を経験しない、健康な企業人たちが作る大入りパッケージの無駄に、介護の疲労が増した。
ドライキャットフードに話を戻す。
前の保護主さんが2年間の保護の間に色々と考えて、ヒルズの消化ケアi/dチキン味で花ちゃんの軟便を普通便にしてくれて、わが家へ花ちゃんを譲渡してくれた。
私も花ちゃんの便の様子を見ながら、花ちゃんが好むマグロ味の薄いカリカリと、ヒルズの消化ケアi/dチキン味を毎食半量ずつ与えることにした。
体重が6.75kgの花ちゃんの食事の適正量は一日に80g、1日に2回として、1回に40gだった。
だから朝夕、ミャウミャウ20gと、ヒルズの消化ケアi/dを20gだ。
初めのころはタニタのクッキングスケールで、適正量がどれくらいの目分量になるのかを毎回確認して覚えるようにした。
カリカリの容器は、猫壱の容器が高さがあって猫が食べやすい。
前かがみで食べると飲み込みにくいからか、吐きやすいそうだ。
この他に花ちゃんは、はごろもフーズや、いなばの花かつおも好きだ。

無塩や減塩のマグロ味・かつお味の花かつおをあげている。
花ちゃんが口さみしいとき、カロリーが少ないこれらの花かつおをあげてごまかしている。
私がキュウリをかじって口さみしさを紛らわし、ダイエットするのと同じに。
花ちゃんが最も好きなのは、いなばの「ちゅーるアペティート」という練り状のおやつだ。
これを保護主さんに教えていただいたおかげで、人見知りの強い花ちゃんと何とか仲良くなれた。
花ちゃんは頭がいい。
私がヒルズの消化ケアi/dチキン味を一番にあげると、食べないで私をじっと見る。

そうか、ミャウミャウのマグロ味が食べたいのかと思ってそっちをあげると、ミャウミャウの匂いを嗅いでまた私を見つめる。
あら、違ったの、花かつおがよかったの、と思って花かつおをあげると、ぷいと窓の方へ行ってしまう。
最初、花ちゃんが食べないと心配で、仲良くなりたい私はちゅーるアペティートをあげてしまう。

そんなふうにして、花ちゃんの食事の好みで花ちゃんの食べたがるフードをあげていた。
花ちゃんに食事のイニシアチブを取られて、花ちゃんの体重は増加していった。
いかんいかん、体重が7kgになってしまう。
このまま体重が増え続ければ、花ちゃんが高齢になるとき、足腰に負担がかかり過ぎる。
初代猫のお母さんも、二代目のクーちゃんも、体重は3.5kgだったので、体重管理の苦労をしたことがなかった。
何とかせねばならん。

考えあぐねて、一大決心で、朝一の食事をヒルズの消化ケアi/dしか与えないことにしてみた。
花ちゃんが恨めしそうに見つめても、食べないで窓の方に行ってしまっても、気に掛けないで私もその場を離れる。
すると花ちゃんは交渉を諦めて、時間差でやって来て、消化ケアi/dチキン味を食べ始める。
そうか、こっちがイニシアチブを取れば、花ちゃんは諦めるんだな、ということが分かった。
食べることは人間にも猫にも快感だから、欲しがる花ちゃんは悪くない。
体重管理は私の役目だ。
花ちゃんは、いなばのちゅーるアペティートまぐろ味が大好きだ。
この商品は私は店頭ではまだ見たことがなく、ずっとヤフーショッピングのよろずやマルシェペイペイモール店で購入している。
8本入りで1袋、6袋で1000円弱になる。
よろずやマルシェではでは、まとめて5000円以上買うと送料無料になる。
ヤフーショッピングペイペイモールのお得デー(会員は2020年6月現在、毎週日曜日に20%引き)に、2か月に1回くらい注文する。
6セットで約6000円の20%引き、4800円ほどで36袋購入できるから、実質1袋133円だ。
花ちゃんのちゅーるアペティートは1本17円くらいのおやつだ。
私は日用品の単価計算が好きで、例えばボックスティッシュのネピア鼻セレブは1回引き出すと1円である。
親の介護をしている時、お尻拭きは70枚入りで300円、1枚4円計算だったが、オムツになった最後のほうでは、1回の排便清拭に1袋を全部使った。
さらに余談でいうと、人間の介護の排尿パッドは1枚あたり20~40円、オムツは1枚100円くらいだ。
二代目のクーちゃんはカツオ味が好きだった。
花ちゃんが好きなのはマグロ味で、ちゅーるアペティートは花ちゃんにとって最高の食べ物らしい。
私がチョコレートを愛するようなものだ。

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