野良猫の慣れ方12 縄張りの見回りを失くしたクロちゃんの８の字ダンス

保護して100日目頃から、野良猫だったクロちゃんが、外の縄張りの朝夕の見回りの代わりに、室内でミツバチの８の字ダンスのような行動をとります。

外に出たい、縄張りに帰りたい、帰巣（きそう）行動の表われでしょうか。

外には出られないことを、分かったからでしょうか。

45秒の動画を、12秒に縮めてあります。

８の字ダンスの時、クロちゃんの音声は全く出ていません。

８の字の行動自体が、クロちゃんの言葉ですね。

８の字ダンスは見回りの代替え行動か？

最近のクロちゃんは、私が１階のお掃除をしていても、トイレの片付けをしていても、割合平気でフロアを移動します。

人慣れしている花ちゃんのゆったりした動きと違って、野良猫クロちゃんの動きは、忍者のようにササッと早いです。

2022年３月のある朝、クロちゃんの８の字ダンスに気が付きました。

クロちゃんは、花ちゃんよりは、長毛の猫です。

１階のフロアに、クロちゃんの毛がたくさん抜け落ちている理由は、何でだろうと思っていたところ、クロちゃんが繰り返し繰り返し、８の字を書くので、その時にクロちゃんの体毛が抜けるのだと気が付きました。

クロちゃんが毛づくろいをしないせいか、春になって冬毛が抜けるのか、フワフワ舞う抜け毛が、２月からずっと不思議だったのです。

２～３月は、花ちゃんの前足の骨関節炎の通院で、クロちゃんに私の注意が向いていなかったかもしれません。

急いでニトリで、フロアシートとフロアワイパーを買いました。

クイックルワイパーと、だいぶ迷ったのですが、ケースとシートの安さで、維持費を考えてニトリにしました。

クロちゃんは、花ちゃんのように、社会的行動の毛づくろいを、全くしません。

この４か月間で、たった一度だけ、クロちゃんがトイレの後に、お尻を舐める姿を偶然見ました。

私がいない時、排便後のお尻が気になる時は、毎回そうしているのか、わかりません。

それ以外は、「野生児のような暮らし」をしているクロちゃんです。

毛づくろいのような社会的行動ができる花ちゃんが文化人、母猫に世話されなかったクロちゃんが野生児のように思えるのです。

野生児に対する私の偏見でしょうか。

社会的行動のないクロちゃんは、「野生児」のように未発達の子どもに思えました。

クロちゃんは、寒い時期は、ペットのこたつ前を、基地にしていました。

暖かくなったからか、ペットのこたつが暑すぎるのか、クロちゃんがこたつを離れて、棚の上やキャットタワーに登っている姿を、３月は見かけるようになりました。

朝夕、クロちゃんのエサを用意する私に対しても、エサを差し出す私の手が接近した時「ファーッ」とは言わなくなったものの、用心深い姿勢と目つきは、なかなか変わりません。

叔母から聞いた、「野良猫は、半年くらい、人に慣れなかった。」という半年は、まだ経っていないので、あと２か月、クロちゃんの変化を待ちます。

クロちゃんと仲良くなって、ペットキャリーに入ってもらい、動物病院で不妊去勢手術とワクチン接種をして、クロちゃんを元の世界に放したいです。

窓を網戸にする、暑い季節までに、できれば仲良くなりたい。

網戸を開けて脱走する、２代目猫のクーちゃんと闘った日々と同様の状況が、予想されるので。

玄関の遮光ネットの剥はがし状況を見ても、外気の風入れにガラス戸を開けると、網戸がボロボロになる可能性があります。

常時、クーラーをつけないといけないかと、思っています。

伊藤製作所のワンタッチシマリを取り付けても、ボロボロになって交換する網戸代が大変になるので、この夏はクロちゃんもクーラーで暮らします。

ワンタッチシマリ代と網戸交換代と取り付けの手間暇を考えたら、ちょうどひと夏のクーラー代になります。

クロちゃんと仲良くなるのは、年単位かもしれません。