英単語を記憶できない中学生が、病院の療育相談に見えました。
今回は、英単語を覚える方法を紹介します。
英単語を覚える上で大切なことは、以下です。
➀脳外のカードで行なう。
➁カードを上下に対応させる。
➂意味、発音カタカナ、英単語、音節分け、こじつけ記憶の順にカードを置く。
カード1枚に1単語を書きます
ノートに書いた英単語、1行に横書きで並べられた英単語は、空間の独立性が低いです。
カードは、リングで束ねられた単語カードや、セリアの名刺サイズの多目的カード200枚入りを単語のサイズに切っても、英単語記憶の学習に使えます。
単語を際立たせて、記憶を強化するために、カード1枚に1単語を書きます。
以下の、4種類のカードを用意します。
➀意味カード
➁発音カタカナカード
➂英単語カード
④英単語を音節に分けたカード
カードはそれぞれ種類別に、ボール紙やノート表紙の上に置きます。
カードは横並びでなく、上下に並べて学習します
手の運動でカードを並べることで、脳内空間が脳外で視覚的に整理されます。
割りばしを、枠線がわりに使うと、空間を単語ごとに区切れます。
手の運動と空間の整理が、記憶を助けます。
50音表や九九表のような、表形式にすることが、原始的な位置の記憶になり、記憶を助けます。
意味 聞こえる ~もまた
発音 サウンドゥ オルソウ
単語 sound also
音節 so u n d a l so
記憶 ソ ウ ン ドゥ ア ル ソ
位置を変えずに記憶が成立したら、カードを種類別語群に戻し、意味カードの位置を交換して、対応するカードを並べます。
最後はノートやプリントで復習します
英単語の上に、カタカナで発音を書くようにします。
英単語の下に「こじつけ覚え」を書くようにします。
音節を意識して書ければ、完成です。
こじつけ覚えはローマ字読みとアルファベットの子音ウ段の組み合わせで覚えます
➀発音どおりのカタカナが、自由自在にかける力が必要です。
➁ローマ字読みができる、ローマ字が書けることが、英単語学習の必須になります。
➂英単語の中のアルファベット1文字は、ウ段で発音することを習得します。
dをドゥ、lをル、pをプ、sをス・ズ、などがあります。
bcdfgklmpqrstvw は
ブクドゥフグクルムプクルストゥヴウ と読みます。
音節で分けることができる=ローマ字読みとアルファベット読みの区別ができる、ということです。
④すると、ローマ字を中心にした、こじつけ覚えのカタカナ振りを、自分で開発できます。
例えば、1週間の曜日の英語、㈬は書くためのこじつけが特徴的です。
発音は「ウェンズディ」ですが、書く時には、発音しないdがあります。
We d ne s da y
「ウェ ドゥ ネ ス ダ ワイ」と、ローマ字読みとアルファベット読みで覚えます。
他にも、㈰は発音はサンデーですが、覚え方はスンダワイ。
㈪は発音はマンデーですが、覚え方はモンダイ、などです。
㈫㈭㈮㈯は、例えば以下のように覚えます。
もちろん、自分の覚えやすいローマ字読みを中心にすると、良いでしょう。
音節分けとカタカナ振りが成立するまでは個別学習が必要
英単語のローマ字読みとアルファベット読みの仕組みを、音声説明で理解するには、知能が平均(IQ90~110)以上あると理解しやすいです。
WISC(ウィスク)のような心理検査を行なうと、単語理解力・形の構成と推理・注意記憶・異同弁別と書写力の4つの力を調べられます。
音声説明での英単語仕組み理解が難しい時、あるいは、通常学級での英語学習の英単語記憶が難しい時は、上記のカード学習で特別に個別指導を受ける必要があります。
授業や部活動の関係で、個別指導の時間が取れない時は、家庭で保護者が一緒に学習できるといいですね。
通級指導教室や家庭でも、チャレンジしてみてください。
漢字もカードを使って、冠、偏、旁に、分解と合成して、学習できます。
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