ダウン症のまさや君、27歳。
まさや君は、週に5日作業所に行き、4泊はグループホームで、3泊は自宅で暮らしています。
ダウン症のため、構音障害があって、はっきりと話せず、23~26歳は、音声をほとんど出さなくなり、表情も無表情が多かったです。
コロナ禍で行事が少なくなりましたが、2022年12月、移動支援の指導員さんと久しぶりに行けたカラオケで、大きな声で歌い、その頃から、まさや君の生活場面での笑顔が増えてきました。
ダウン症のまさや君27歳の大人の趣味を拡大する
2023年1月の療育でも、3月の療育でも、教材を見るとまさや君から「わーっ」という目の輝きと、笑顔がこぼれます。
トミカが大好きなまさや君、乗り物のパズルも好きです。
小さい子どもにはもっと厚みのあるパズルが良いのですが、大人になったまさや君は厚さが薄いパズルでも、丁寧に扱って填められます。
まさや君が好きなのは、マグロのお刺身、ハンバーグ、納豆、ポカリスエット、パズル、トミカ、ウルトラマン、仮面ライダー、動物、スーパーマリオ、太鼓の達人、童謡わらべうた、カラオケなどです。
3月の療育で、まさや君が小さな声で、歌っている姿がありました。
お母さんが「間違うことが嫌いなので、文字が出てくると、とても安心できるようなんですよね」と教えてくれました。
音声系には記憶の間違いがある、しかし文字系が登場すれば絶対間違わない。
まさや君らしい考え、お母さんはいつもよく分かっています。
毎年おもちゃ売り場で、トミカの新しいカタログを、子どもたち用に私ももらいます。
小学生の頃は、文字を覚えるために学習に使っていた教材が、今ではまさや君の趣味の世界として、家族ぐるみで使えます。
療育でも、毎回1つ新しい教材を紹介して、まさや君の生活時間が楽しくなるような、まさや君の趣味の世界、生活世界を広げます。
最近ではiPad での「まちがいさがし」も、ルールが分かって、進んでやってくれるようになりました。
作文材料のお出かけ画像
ご両親も、土日に家に帰ってくるまさや君を、毎週あちこちに連れ出してくれます。
足湯温泉に行ったり、サファリパークに行ったり、お花見に行ったりします。
ご両親が撮影してくれる画像が、療育でのiPad「かなトーク」作文の材料です。
生涯の趣味の応援
18歳で学校生活が終わると、そこから先の生活が長いので、グループホームでも家庭でも、趣味は大事な生活の楽しみですね。
まさや君のお母さんも、まさや君が小学生の時代から、自由時間に自分で時間を潰す、それができるように、おもちゃやゲームを探していたそうです。
子どもたちの好きなことが、生涯の趣味になるように、「こんなのがあるよ」「ここで安く手に入るよ」など、応援の情報を親子さんに提供したいです。
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