音声のない子どもも、=概念を、脳内に持っています。
=概念を、文字や音声のことばに育てていくには、「結びつける学習」、「対応を分ける学習」が、有効です。
ことばを発生させる方法 1では、ボールと、ボールを入れる容器の穴は、「円形で同じ」という概念を学習。

ことばを発生させる方法2では、円形リングと、丸棒の円周は、「円形で同じ」という概念を学習。

2つの品物の質は違うのに、「円形が同じという概念」があると、対応させる操作ができます。
この時、子どもは、対応する操作を楽しみます。
できると、笑顔も出ます。
操作が楽しいと、子どもは、係わり手の目を見てきます。
「これは、ここに、入ったねー」という意味の、共感の視線合わせです。
目を合わせてこない自閉症スペクトラムの子どもでも、概念はあり、結びついた事実は感じているので、係わり手のほうから「入ったねー」と、視線合わせと言葉を付けます。
恩師中野尚彦先生は、対応する事実の確定と、場面の2者共有を、「確定共有」と呼びました。
確定共有は、教材を介した学びの、醍醐味です。
円板とシール容器のスリット通し
今回は、平らな円板と、円板がぴったり入る長方形の穴の、スリット通しをご紹介します。
シール容器は、100円ショップで買えます。

「これはここに入る」「これはここと同じ」2つの異なるものを、結びつける学習です。
シール容器の蓋に5.5cm ×5mm の長方形を描き、カッターやハサミで穴を空け、マジックで穴を際立たせます。
穴は、きつすぎず、ゆるすぎず、円板を入れながら調整してください
円板は、くもんのジャラットプレートセット別売り、Amazon のアクリル円板などを使います。
円板の厚みが3mm の時は、穴の幅を4mm にしてください。
コインのスリット通し
おもちゃのお金の500円玉は、比較的大きいので、つまみやすく、教材として子どもが扱いやすいです。
落ちるところが見えるように、高さ15cm のシール容器を使っています。

横穴へのコイン横向き入れはやさしく、縦穴への縦入れは、手首をひねるので難しいです。
自動販売機のコインの穴が横向きなのも、横向きが誰にも入れやすいからですね。
シール容器は、高さが低いものでも楽しめます。
療育に来た、年齢の小さい、可愛い子ちゃんは、シール容器のスリット通しが少し難しかったので、今後の課題となりました。
市販品 コイン落とし 4目並べ
モンテッソーリ教具に、コイン落としがあります。

これは 4目並べの教材ですが、スリット通しと称して、使っています。


小さい子には、結構難しく、初期は、丸穴に直接円板を入れようとします。
「スリット穴は上部にある」と、入れ方のモデルを見せると、次第に対応を真似るようになります。
運動感覚を満たす、手指の巧緻性を高める、スリットと円板の関係を学習する、3つを兼ねた教材です。
同じ色を縦に並べる、色分けで入れる、なども楽しめます。
ことばの発達が進んで、順番や交互が分かれば、4つ同色を並べた方が勝ち、という4目並べゲームにも使えます。
並べてドン くもんのジャラットプレート
かつて西松屋で、「並べてドン」を購入しました。現在は絶版。

赤いボタンを押すと、円板が一気に転がり落ちてきて、子どもが喜びます。

ジャラットプレートは、直径5cm厚さ4mmの、大きな円板の、スリット通しとしてよくできた、くもんの教材です。

色々な方向に入れられ、青いハンドルで一気に出せます。

黒ひげ危機一髪 ジャンボサイズ
コインや円板の縦入れが上手になったら、超飛び黒ひげ危機一髪ジャンボサイズなども楽しめます。
小さな子には、剣や穴が大きいといいかと思って、ジャンボサイズを選びました。

海賊黒ひげの人形が、急に飛び出ることが怖い子どもさんには、向きません。
怖がる子どもさんは、見学係でもいいし、洗面器かシール容器を渡して、黒ひげのキャッチ係を頼んでもいいですね。
「一番難しい、キャッチ係をお願いします」など。
今回は、平らな円板と、円板がぴったり入る長方形の穴のスリット通しで、2つの品物の質は違うのに、「これはここに入る」という概念による対応学習をご紹介しました。
皆さんがご存知のスリット通しも、コメントで教えてください。
次回は、「対応を分ける」学習をご紹介します。
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