高齢猫の腎臓病 通院治療は老猫にとって負担ではないか?

36 お母さんの腎臓病

 翌年も、夏に皮膚炎が出た。

お母さんは、11歳になっていた。

人間で言えば、65歳くらいだ。

秋になっても皮膚炎は、動物病院の塗り薬では直らなかった。

皮膚炎の再発

多飲多尿

秋、お母さんが突然、多飲多尿になった。

インターネットで調べると、腎臓病の症状だった。

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慢性腎不全になると、多飲多尿から半年くらいで亡くなるらしい。

最後は失禁、尿毒症、痙攣などが起きるそうだ。

人間もそうだが、治る見込みの少ない病の治療を、通院の意味の分からない猫に押し付けることはどうなのか、私は迷った。

猫であるお母さんに、人間の私の愛情の押し売りはためらわれた。

親の介護に時間を取られることもあって、私はもうお母さんを動物病院に連れて行かないことにした。

多飲多尿で痩せて 2013/ 1/13

腎臓病の猫の在宅介護

お母さんは、私が家にいると、日向ぼっこをして静かに過ごした。

私が着替えて出かけようとすると、それが分かって悲しそうな目で私を見た。

2階の階段の戸を閉めるとカリカリと掻いて、1階の戸まで追って来た。

いとしい。

下部尿路対応の餌にしたら、お母さんの1回あたりの尿量が減った。

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お母さんが若い年齢の時から、そういう餌にしてやればよかった。

猫について、何にも知らない飼い主だ。

私が帰ると、お母さんは炬燵にいて、頭を出して暖を取っていた。

寒いとくしゃみが多く、目やにも出た。

それでもまだ猫らしく、身体のお手入れができるのか、飲み込んだ毛玉がジュータンに吐いてあった。

毛艶がなくても丁寧なお手入れ2013/ 2/19

お母さんは痩せて、亡くなったときの灰色のような三角顔だ。

鳴いて私を呼んで、留守中のトイレをきれいに掃除させる。

トイレで排便すると、柔らかい黄色の便だった。

まだ、トイレで排便してくれる。

以前と変わらず、きれい好きだ。

羽毛布団やトイレに、血尿があった。

私の留守に軟便でトイレが汚れ、すぐに片付けてもらえないから仕方なく、羽毛布団に排尿したようだ。

羽毛布団で休む

きれい好きの猫が粗相をするときには、それなりの理由がある。

私が帰宅してからは安心したのか、炬燵とホットカーペットで暖まり、ムースやスープを少し食べた。

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夜は、寝よう寝ようと私を呼びに来て、ベッドの羽毛布団の上で、ガーッと寝た。

ガーッと寝て

その後、小康状態の日もあって、お母さんは炬燵にいたり、香箱座りをしたり、爪研ぎをしたりした。

下部尿路用の餌を食べ、便も出て、スープを3袋食べることもあった。

水しか飲めない

翌年の二月下旬、お母さんはやせ細り、ついに水しか飲まなくなった。

何も食べず、水しか飲まない

それでも、夜は炬燵に来て、私のそばでジュータンに臥せった。

私と一緒に眠るとき、ベッドに上る力がなくなり、よろけた。

段ボールを積んで、階段を作った。

水だけしか飲まなくなって、4日。

汚さないように、枯れて逝くように、そうしているのかも知れなかった。

身体をそっと撫でたり、マッサージしたりしてやると、お母さんは眠った。

昼間は、ベッドの羽毛布団で寝て留守番し、夜は炬燵で静かに過ごした。

家族の炬燵のそばに

階段を、昇降出来なくなった。

移動は、私が抱いて動かした。

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